http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/629.html
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(回答先: 今、大人気の小泉進次郎は場の親密性を優先し、揉め事を嫌い、誰の意見に対してもにこやかに応接する非常にできた人物 投稿者 中川隆 日時 2019 年 9 月 17 日 10:07:54)
安倍晋三は会う人ごとに「相手が望むこと」を言っている
安倍晋三内閣総理大臣との会食 三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ 2017-12-13
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12335968256.html
さて、ご存知の方が多いでしょうが、総理と会食し、小学館「財務省が日本を滅ぼす 」を進呈。本書の内容について、多いに議論をさせて頂きました。
【安倍晋三総理大臣と 2017年12月12日】
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/image-12335968256-14090011183.html
撮影:総理官邸に詰めていた財務官僚の方
まずは、2010年の参議院選挙の際に、応援演説をして頂いたことについてお礼申し上げ(今まで機会がなかったので)、その上で和やかに「シビアな話」をさせて頂きました。
内容について、全て書く気はありませんが、重要なポイントだけ申し上げると、
(1) 「財務省が日本を滅ぼす」を書いた三橋との会食を持ちかけたのは両端の方々ですが、「クローズではなく、オープンで」と決めたのは官邸であること(オープンなので、総理動静にも載りました)
(2) 何をやるにしても、全てPB黒字化目標が「壁」となり、何もできない。という現実を、総理は認識していること。
(3) だからと言って、
「総理はPB黒字化目標が問題であることは分かっているんだ。ああ、ならば大丈夫だ」
などと思ってはいけないこと、の三つになります。
特に重要なのは(3)で、総理が真実、PB黒字化目標が問題であることを理解していたとしても、だからと言って現行の緊縮路線が転換されるわけではありません。
財務省主権国家「日本」をなめてはいけません。現在の日本を財政拡大に転換させるのは、たとえわたくしが総理大臣の座にいたとしても無理です。なぜならば、「政治家」「世論」「空気」が緊縮歓迎になってしまっているためです。そのように、財務省のプロパガンダが展開され、多いに成功を収めているのです。
この空気を変えるためには、やはり「言論」を動かさなければなりません。特に、緊縮路線を進み続ける安倍政権を、「正論」に基づき批判しなければならないのです。
といいますか、安倍総理の支持者の方々こそ(わたくしは違います)、むしろ積極的に安倍政権の緊縮路線を攻撃する必要があるのです。何しろ、政治は「結果」が全てです。
そして、安倍政権の「結果」は、緊縮路線なのです。
「安倍総理は、財政拡大が必要だと分かっている!!」
などと、総理を褒め讃えたところで、結果的に緊縮路線が継続するならば、我が国は「亡国」です。
『所得税改革、21年以降も 労働市場変化に対応
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24546420S7A211C1MM8000/
2018年度与党税制改正大綱の原案が12日、明らかになった。所得税改革では年収850万円超の会社員を増税することを盛り込んだ。多様化する働き方に対応するため、誰もが使える基礎控除を増やし会社員向けの給与所得控除を減らす。20年1月から実施する。大綱では21年以降も基礎控除の充実をはかり、労働市場の構造変化に対応する方針を明記した。与党は14日に大綱を正式決定する。(後略)』
総選挙の際には「しょとくぜいかいかく」の「しょ」の字も出てこなかったわけですが、選挙が終わった途端に当たり前のように「所得税改革」が推進され、増税が決まる。
所得税増税に加えて、出国税(観光促進税)、たばこ増税と、次から次へと増税路線。これが、安倍政権の「結果」です。
何しろ、プライマリーバランス黒字化という「毒針」を抜くことができていませんので、高齢化により社会保障支出が増加する以上、19年の消費税増税、さらには所得税等の増税、診療報酬・介護報酬の削減、公共投資削減、防衛費や科学技術予算、教育予算、食料関係費等の抑制は「既定路線」です。
例えば、昨夜は「農業問題」でも議論し、少なくとも、
「日本のコメ等を輸出し、食料生産能力を維持するには、輸出補助金(アメリカのように)つけなければならない」
という点は一致を見たのですが、結論は、
「でも、PB黒字化目標があるから、できない」
なのでございます。
すなわち、勝負は「PB目標破棄」に絞られます。最低でも、18年6月の閣議決定の際にPB目標を破棄できなければ、話になりません。(それが実現したとしても、予算に反映されるのは19年度から・・・)
PB黒字化目標という「毒針」を抜くためには、世論や政治家の空気をそちらの方に動かさなければ、誰が総理大臣であっても「不可能」なのが現実の日本なのです。
日本には救世主はいません。「財務省が日本を滅ぼす 」の三橋が総理と会食した程度で、政策が良き方向に向かうはずがないのです。。(ついでに、会食したからといって、「三橋が安倍に懐柔された」などという話にもなりません。何で税金で一回ご飯を食べさせてもらったくらいで、そうなるのですか。政治は、あるいは政治家は結果が全てです)
それでも、「財務省が日本を滅ぼす 」の三橋が総理と会食し、「PB黒字化目標が問題」という点について合意を見たことは、もしかしたら政治的な影響があるかも知れないわけです。(というわけで、ツイッターの背景写真はしばらくあのままにしておきます)
それにしても、ここまでやっている以上、近い将来、わたくしに何らかの「スキャンダル」が出るか、痴漢冤罪で捕まるか、弊社に国税が来るのは避けられないでしょう。わたくしは政治家ではないため、スキャンダルは大したダメージにならず、痴漢冤罪を避けるために電車移動もしないため、やはり「国税」という攻撃が最も可能性が高いと思います。
それでも、やりますし、続けます。わたくしたちの子孫が、中国の属国民として生きるという悪夢の未来を避けるために、現代を生きる日本国民として責任を果たすために。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12335968256.html
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三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ 2019-07-05
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12490331741.html
参議院選挙が始まりました。
興味深いことに、公示ギリギリまで西田昌司先生が毎日新聞や女性自身に出ています。(西田先生は改選なので、普通はあり得ない)
『自民党・西田昌司「安倍総理、今からでも消費税増税の凍結を!」
https://jisin.jp/domestic/1753414/
10月の消費増税前、最後の国政選挙が行われようとしている。自民党の公約に、消費税10%への増税が明記されたなか、自民党内から増税の凍結を求める声を上げ続ける議員がいる――。
「いまの景気状態で、消費税の増税が強行されれば、家計への影響は計り知れません。日本経済も間違いなく悪くなってしまいます」
こう警鐘を鳴らすのは、政権与党の自由民主党内で、「消費増税の凍結」を一貫して主張してきた西田昌司参議院議員(60)だ。(後略)』
西田先生の重要発言というか、これまで「日本では誰も言ってこなかった真実」。
いや、「誰も」というのは「政治家は誰も」という意味で、我々一般人は言い続けてきましたが。
「そもそも、国は中央銀行(日本銀行)を通して、通貨を発行することができます。いくら国債を発行しても、財政破綻することはありません」
でございます。
さらにいくつかピックアップすると、
「(安倍総理は)私の意見はおおむね理解してくれています。ただ問題なのは、財務省に洗脳されている人たちが圧倒的に多いから、安倍首相も舵を切りにくいのだと思います」
「ホンネでは私と同じ意見の議員は多数いる。ただ、『いまさら言えない』『決めたことを変えるのはいかがなものか』という理由で、声を上げにくいのでしょう」
「おおむね理解してくれています」の部分は、よく分かりません。
総理は会う人ごとに「相手が望むこと」を言っているように見える。
(財務省に洗脳されている人が圧倒的に多い、というのは事実です)
さすがの総理も、12年まで「デフレ期の増税はあり得ない」と言っていた手前、反・緊縮財政派の前で、
「日本は財政破綻する〜、消費税は断固上げなければならない〜」
とは、言わんでしょう。
総理の「本心」を勝手に想像すると、緊縮財政云々はどうでもよく、単に「グローバリズムのトリニティ」を進めたがっているように見えます。
緊縮財政はトリニティ(緊縮財政、規制緩和、自由貿易)の一部である以上、財務省が強行に進めるならば、「反対するふりをする」程度で済ましているのではないかと(あくまで「想像」ね)。
と言いますか、「憲法改正」「地球儀外交」「防衛力強化」「対韓輸出規制」等々、いわゆる保守派が望むことを勇ましく叫びつつ、反対側で国民を貧困化させ、国家の安全保障を弱体化させる政策をガリガリ推進するのが、右寄りグローバリストの伝統的な手法です。
【世界の政治経済マトリクス】
http://mtdata.jp/data_62.html#matrix
グローバリスト、である以上、緊縮財政は当然なのです。
「政府を小さくする」「政府の役割を最小化する」グローバリズムと、財政拡大は不整合になってしまいます。
いずれにせよ、過去六年半、安倍政権が「何をしたのか?」について、改めて振り返る必要があります。
そのための最高の一冊を、六年間、内部にいらっしゃった藤井聡先生が刊行されました。
令和日本・再生計画: 前内閣官房参与の救国の提言
https://www.amazon.co.jp/gp/product/409825350X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&linkCode=sl1&tag=mitsuhashitak-22&linkId=04df4bef23846a10f32d646cc1a34308
『安倍内閣、あるいはより正確に言うなら、1998年以降のデフレ不況下の全ての内閣にとって、この財務省の「赤字圧縮」政策こそが、歴代内閣が経済、科学技術、防衛、インフラ、外交などのあらゆる分野で華々しい成果を上げることを阻み続けた、最大の原因なのである。(P137)』
赤字圧縮政策、緊縮財政政策から「令和のピボット(転換)」を実現できるのか。
具体的な闘争が、昨日、始まったのです。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12490331741.html
- 浜崎洋介 _ 安倍「器」論 中川隆 2019/10/22 12:40:05
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