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芸術より韓国系住民、押し切られたロサンゼルス  次のターゲットはアリゾナ州と息巻く「新移民」に米国人の反応は 
http://www.asyura2.com/18/kokusai24/msg/797.html
投稿者 うまき 日時 2018 年 12 月 18 日 20:21:30: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

(回答先: デモと暴動の国、露わになったフランスの本質 国を動かすのは「一握りのエリート」 仏暴動「なぜ黄色いベストなのか?」辻仁成 投稿者 うまき 日時 2018 年 12 月 18 日 20:18:54)

芸術より韓国系住民、押し切られたロサンゼルス
次のターゲットはアリゾナ州と息巻く「新移民」に米国人の反応は
2018.12.18(火) 高濱 賛

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/8/c/600/img_8c7131a43350d62b7ddb717cc5f69b87115538.jpg

「この壁画はアジア人民を弾圧し隷従させた人類に対する犯罪を象徴する『旭日旗』を連想させる。公立教育施設の建物の壁画には不適切だ。直ちに撤去せよ」
韓国系に抹殺された「太陽とエバ・ガードナー」
 米西海岸最大の日刊紙「ロサンゼルス・タイムズ」は12月14日付け2面でこう報じた。

"Mural to come down after talks fail"(壁画、話し合い決裂で撤去へ)

 「壁画」とは、12月13日付で報じたロサンゼルス市内のロバート・F・ケネディ公立高校のジムの外装に描かれた「太陽と美女とココナツツリー」の壁画だ。

 これにいちゃもんを付けたのは地元の在米韓国系有志団体「Wilshire Community Coailtion」(WCC=ウェルシェア・コミュニティ連合会)だ。

 「ロサンゼルス・タイムズ」によれば、その後の経緯はこうだ。書いたのは同紙で小中高教育を担当するハワード・ブルーム記者だ。

 「画家のバウ・スタントン氏が13日、自分の描いた絵を批判する人たちと会った時、会話は友好的だった。だが彼の描いたコリアタウンの作品をどうするかについての(ロサンゼルス統一学区当局の)結論は覆されなかった」

 「彼がロバート・F・ケネディ公立学校の建物の壁に描いた女優(実はモデルはエバ・ガードナー)とココナツツリーの背後にあった太陽の図柄に異議を申し立てたのは地元のコリアン活動家たちだった」

 壁画が(他の30の壁画と同時に)お目見えしたのは2016年5月。それ以後、彼らは、その太陽の図柄は日本帝国の戦闘旗であり、ちょうどナチスのハーケンクロイツと同じような存在だと主張し続けてきた」

 「そして2018年12月6日、同統一学区長が夏休み中に撤去すると述べ、今回それを再確認したことでコリアンたちはその決定に満足に意を表した」

 ロサンゼルス統一学区のロバート・マルティネス区長が12月6日、撤去声明を出すや、「教育・言論の自由」の守護神とも言われてきた2つの団体がこれに抗議する声明を出した。

American Civil Liberties Union(ACLU=アメリカ市民自由連合)
American Association of School Administrators(AASA=アメリカ学校教育責任者協会)

2018年11月15日、壁画の前でデモをする韓国系活動家たち
 「この壁画を撤去することは、学校で学ぶ生徒たちが多様な考え方や見解に接するアクセスを一方的に査定し、許可不許可を決める公共の圧力に屈する危険な前例を作りかねない」

 「撤去正式決定」について14日現在両団体は沈黙を守っている。

 筆者の問い合わせにも無回答だ。ロサンゼルス統一学区は米国の識者の声を完全に無視した格好だ。

ロサンゼルスの教育長も教育委員会も「ノーコメント」
 12月13日の記者会見には「全面謝罪」した同統一学区の最高責任者、マルティネス氏は姿を見せずじまい。

 「撤去」の意向を再確認したのは、同学区の部長級のユージン・ヘルナンデス業務担当責任者だった。

 同氏は「決定は統一学区職員全員の総意だ」と述べたが、「ロサンゼルス・タイムズ」のブルーム記者は「この点について教育委員会委員(複数)や教育長に質問したが回答はなかった」と書いている。

 今回の決定をめぐってはロサンゼルス統一学区関係者だけでなく、ロサンゼルス教育委員会にも異論があったことをうかがわせる、

 前述の団体からの抗議に真正面から答えるのを避けているのがありありだ。

 壁画についての経緯にさかのぼれば、スタントン氏に依頼した時点からの責任問題を蒸し返すことになるからだ。

 それに韓国系の背後にいる韓国政府との外交問題にまで発展しかねない。

 「地元コリアンとの衝突を避ける一方で、撤去はあくまでも事務的に穏便に目立たぬように済ませようとした小童(こわっぱ)役人の浅知恵」(事情をよく知る地元非韓国系弁護士)というわけだ。

スタントン氏「市は私の絵を守ってくれなかった」
 「渦中の人」になってしまった画家のスタントン氏は、12月13日の韓国系活動団体の代表で弁護士のチャン・ヤング・ジェン氏との初めての会談でこう述べている。

 「私が今日皆さんに会いに来たのは、この壁画を描いた意図について説明し、批判される方たちのお考えも聞くためだ」

 「描かれた絵画について検閲すること、特に教育的な環境で検閲することは適切ではない、という私の考え方を一歩も譲ることはできない」

 これに対して、韓国系活動団体は撤去する代わりにスタントン氏にこう提案した。

 「撤去した後、同じ壁に新たに別の壁画を描いてはどうか」

 画家のとしてのメンツを傷つけられたのだろうか。同氏は即座に回答した。

 「もう二度とこの場所に壁画を描くつもりはない。もう二度とロサンゼルス統一学区のために絵を描きたくない。彼らは私の絵画を批判する人たちから私の絵画を守ろうとしなかったからだ」

 「(私の絵に対する韓国系の人たちの)一義的不満は朝鮮の歴史におけるある特定の時期について米国ではよく知られていない点にあるように思う」

 「今回の論議の中でポジティブなことは、私を含めすべての関係者が韓国系の一部の人たちが『旭日旗』を見ると理屈抜きで本能的に反応することについて学んだことだ」

 「彼らの気持ちは分かった。しかし私がこの壁画を撤去することに反発していることに変わりはない」

画家のバウ・スタントン氏。現在仕事場にしているニューヨーク・ブルックリンのアトリエで。
 スタントン氏は名門ラグナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインを卒業、現在一般絵画、壁画、ステンドグラス、モザイク、マルチメディア・アニメーションなどの分野で活躍している。

 「上る太陽」にこだわる腹の座った芸術家だ。

韓国系団体「今後太陽を描くなら説明文をつけよ」
 これに対してジェン氏は韓国系活動団体を代表してこう「最後通告」を突きつけた。

 「我々は決してあなたを標的にしているわけではない。(太陽の図柄をテーマにしてきた)あなたがこれからもその図柄を描き続けることに反対するわけではない」

 「ただ太陽の図柄を描いた絵にはこの図柄は『旭日旗』ではないといった説明文をつけてほしい。そうすれば決してあなたの作画活動を妨害などしない」

 「あなたは素晴らしい画家であり、偉大な芸術家であり、我々は尊敬している。と同時に我々は言論・表現の自由を遵守したい。我々の誠実さに偽りはない」

 ジェン氏は名門ロヨラ法科大学院を出て弁護士資格を取った「韓国系社会の星」(ロサンゼルス在住の日系弁護士)。

 商法、企業法、民事訴訟を扱う法律事務所の共同経営者だ。どうやら米国憲法で謳われている社会正義や言論・表現の自由を守る分野では素人のようだ。

 6日の記者会見で同氏はこうも述べた。

 「我々は(スタントン氏の壁画のような)旭日旗を連想される他の図柄のものについても見つけたら抗議していく」

 「例えばアリゾナ州旗などはスタントン氏の壁画などよりも旭日旗に似通っている。アリゾナ州旗のカギ十字はどうか? 実に不愉快だとは思わないか?」

 ロサンゼルスの次はアリゾナ攻撃なのだろうか。

問われる在米韓国系、「米国市民としての見識」
 12月13日付の記事で引用した米元外交官に「撤去決定」についてのコメントを求めると以下のようなメールを送ってきた。

 「次はアリゾナだって? いったい自分たちを何様だと思っているんだろう。

 今回の『勝利』は(コリアンの多い)カリフォルニア、しかも(コリアン人口密集地の)ロサンゼルス・コリアタウンでのもの。それがアリゾナはおろか、全米で通用すると思っているんだろうか」

「芸術を抹殺する権利などない」と読者の声
 「ロサンゼルス・タイムズ」の読者からはさっそく反応が出ている。

 投書欄には5通の投書が掲載された。すべてロサンゼルス統一学区の「撤去決定」に反論している。そのうち「知的な」2通を紹介しておこう。

 「一グループが芸術を抹殺することなどできない。そのようなことをすれば我々の対話は止まり、芸術家たちは沈黙するだけだ」

 「確かにアートは見て心を乱すことはしばしばある。だがそれをかき消そうとするだけでジレンマを解消することなどできない」

 「この画家は何も分裂や苦痛を意図して伝えようとしたわけではない。彼は描いた人物(エバ・ガードナー)とその時代を讃えようとしてこの絵を描いたのだ」(フィルモア在住カレン・S・ブロウディ)

 「撤去を決めたロサンゼルス統一学区長は、この壁画を撤去する理由として『芸術はヒューマン・スピリットを祝うものであって、コミュニティの感情を害するものであってはならない』と述べている」

 「だが感情を害しているのはこの壁画自体ではなく、コミュニティに住む住民たちだ」

 「一部の住民はこの壁画で傷ついていると言うが、民族的・文化的経験によって異なり、絶え間なく変化するアートの定義づけを同じコミュニティに住む住む隣人同士でもっと考えるべきではないだろうか」(ロサンゼルス在住ミッチ・パラダイス)

 こうした反響を呼んだコリアンの活動家たちは何と答えるだろう。

 移民歴がまだ短く、「祖国とのへそ脳がまだ切れずにいる多くのコリアン」にとって先輩格の非韓国系米市民から学ぶことは多々ありそうだ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54982  

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