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(回答先: 芸術より韓国系住民、押し切られたロサンゼルス 次のターゲットはアリゾナ州と息巻く「新移民」に米国人の反応は 投稿者 うまき 日時 2018 年 12 月 18 日 20:21:30)
EU「管理された合意なき離脱」目指さず−ミニ合意も否定と当局者
Ian Wishart
2018年12月18日 13:53 JST
EUは金融サービス、航空など8分野で緊急対応策を準備
英国側が互恵的な対応を行うことが緊急措置の条件になる
欧州連合(EU)は「合意なき離脱」で生じる混乱を和らげるため、英国とミニ合意を締結する可能性を否定し、利益を守るために一方的な措置を講じる方針だ。事情に詳しいEU当局者の1人が明らかにした。
英国がEU離脱を予定する来年3月29日までに英議会が離脱協定案を承認しない場合でも、EUは「管理された合意なき離脱」を目指さないと同当局者は語った。EUの行政執行機関である欧州委員会が今週発表する計画によれば、英国が互恵的な対応を行うことを条件に最低限の一方的な緊急対応策を導入する。
1年半に及ぶ交渉の末にメイ首相がEUと取り決めた離脱合意案への議会承認獲得が困難な状況で、離脱推進派の一部閣僚は、管理された合意なき離脱が有力な選択肢になり得るとの見解を示していた。
EUは金融サービスや航空、関税など8分野で合意なき離脱に備えており、19日に指令案(法案)の詳細を公表するに当たり、一連の緊急対応策が2019年末より先まで続くことはおおむねないと説明する見通しだ。
金融サービス分野
EUは合意なき離脱の場合、いわゆる「同等性取り決め」に基づき、英国のデリバティブ(金融派生商品)クリアリングハウス(清算・決済機関)にEU域内の銀行へのサービス継続を離脱後1年間認める
航空分野
EUは英国を出発した旅客機によるEU域内上空の飛行と域内への着陸、英国への帰還、燃料補給のための途中着陸を認める
関税分野
EUは英国からの物品に関税と税金を課し、英国からの入り口で税関検査実施の手配を強化する
原題:EU to Rule Out ‘Managed No-Deal’ as Bloc Boosts Brexit Planning(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-18/PJWYVI6JIJUP01?srnd=cojp-v2
秩序だったブレグジットへの最後の道
首相信任でも変わらない政治、メイ氏が英国のためにできること
2018.12.18(火) Financial Times
(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年12月14日付)
EU残留派のブレア元首相、再国民投票を要求 メイ首相と火花
欧州連合(EU)首脳会議に出席するため、ベルギー・ブリュッセルを訪れた英国のテリーザ・メイ首相(2018年12月14日撮影)。(c)Alastair Grant / POOL / AFP〔AFPBB News〕
テリーザ・メイ氏は英国首相の座にとどまっている。
保守党に籍を置くイングランドのナショナリストたちはブレグジット(英国の欧州連合=EU=離脱)の主導権を奪い取ろうとして失敗した。
それ以外に変わったことは何もない。EUとの取引にまつわる厄介な事実にも、下院議員の意見が割れて議論が袋小路に入り込んでいることにも変化はない。
ブレグジットはこの国の政治に猛毒をそそぎ込んだ。EUから秩序だった離脱を行う道はまだ残っている。メイ氏がこの道を選ぶ兆しはまだ見えない。
信任投票でのメイ氏の勝利は、破局が回避されたのではなく先送りされたと見るべきだ。今こうしている間にも、時間は刻一刻と過ぎていく。
他の欧州諸国の政府は、メイ氏が関税同盟への残留と労働力の自由な移動に対するレッドライン(譲れない一線)を引き直さなければ、離脱協定案の再交渉には応じられないとの主張を続けている。
では、これからどうなるのか。メイ氏に近い情報筋によれば、首相は委細構わず突き進むつもりだという。
1月になれば反抗的な議員も含めて、誰もが神経質になってくる。有権者は必需品の備蓄を始める。金融市場では英ポンドが売られる。
首相は、北アイルランドとアイルランド共和国との国境をめぐる「バックストップ(安全策)」の取り決めについて、EUから法的に拘束力のある保証を得る。
そうすれば、それこの通り、鉛が黄金に早変わり――というわけだ。政治の世界では時折、信念が妄想と化してしまうことがある。
中道派の国会議員は保守党と労働党の別を問わず、この土壇場においても、ノルウェーと同様な立場が確保でき、両党から支持を得られる取引を何とかひねり出せないかなどと言っている。
一体どうやってひねり出せるのだろうか。リスボン条約第50条の時計を止めることは役に立つだろうか。
確かに、離脱の期限延長は不可避に見え始めている。あるいは、いっそのこと総選挙をやればこの難問にけりをつけることができるのだろうか。
筆者個人としては、可能性のある選択肢は2つに絞られてきたと考えている。
第1の選択肢は、カミカゼ離脱派が主張している、高い絶壁から混沌の海に飛び込むやり方だ。欧州という牢獄からとにかく逃げ出す、というものだ。
この選択肢では、経済が混乱すると言おうものなら、ボリス・ジョンソン前外相のような人々は、ただ耳をふさいで国歌をハミングする。前外相の好きな言葉を借りるなら、「ファ*ク・ビジネス」だ。
第2の選択肢は、有権者に2度目の国民投票の機会を与えること。メイ氏が提唱するのであれば、ブレグジット実施についてのメイ氏の案と、現状維持のどちらかを有権者に選んでもらう投票になる。
先日の保守党内の抗争から引き出せる小さな慰めは、ジョンソン氏がダウニング街10番地(首相公邸)の敷居をまたぐ様子を見届ける恥辱を免れたことだ。
だが、同氏が首相になる野望に取り憑かれていることは明々白々だ。
また、保守党内の活動家たちの考え方から察するに、凡庸さと不正直さにかけて汚点のない経歴は首相候補に値しないという時代は終わってしまったようだ。
基本的に言えるのは、いろいろな議論や主張がかまびすしいにもかかわらず、ブレグジットに関わる政治は2016年6月の国民投票以降、ほとんど何も変わっていないということだ。
有権者はEUからの離脱を僅差で決断した。その判断は、ほとんどの議員の考えと一致しないものだった。そしてこれ以降、英国ではこの結果をめぐって政治の堂々巡りが延々と続いている。
かつての残留派――メイ氏はその代表格だ――は、失敗に終わる可能性がある事業だと知りつつ、ブレグジットを「成功させる」と約束してきた。
イングランドのナショナリストたち――フィリップ・ハモンド財務相は、今ではジョンソン氏とその仲間たちを「過激派」と呼んでいる――は、英国は今でも世界を支配できるという偽りの夢物語に固執してきた。
ブレグジットは保守党の私物になった。国民投票で残留支持が圧倒的に多かったスコットランドは、無視されている。
北アイルランドの残留支持票は、この地方の政党で時代遅れの民主統一党が下院でメイ氏と協力関係を結んでいることにより、脇に追いやられてしまっている。
そもそもメイ首相のレッドラインは、一貫性のある交渉戦略の枠組みとしてではなく、EU離脱派からの信任を補強する政治的な目的をもって引かれたものだった。
メイ氏がEU加盟27か国と交わした取引が、英国に持ち帰られるや否や拒絶されてしまったのは、EU離脱派のうそ偽りを必然的に吹き飛ばしてしまったからだ。
協定案には、すべてはっきり書かれていた。
英国が主権を完全に取り戻すのであれば、かなりの額の経済的な対価を支払わなければならない。そして、そのコスト負担を緩和するためには、一部の主権の共有を継続しなければならないのだ。
それなりに真っ当な野党だったら、とっくの昔に保守党に責任を取らせていただろう。そうすることで世論調査の支持率を引き上げ、保守党を20〜30ポイントは引き離していたはずだ。
しかし労働党は不運なことに、ジョンソン氏と同じくらい露骨なポピュリストであるジェレミー・コービン氏を党首にいただいていた。
極左のコービン氏は常々、EUに敵対的な態度を取ってきた。
労働党の議員たちの間では親欧州派が圧倒的に多い。だが、所属組織に対する昔風の忠誠心、臆病心、そしてそれぞれの選挙区の小さな利害ゆえに党首に同調してしまっている。
侮辱や屈辱に苦しみながらもそれに耐えようとするメイ氏の意思についての解説のうち、筆者が耳にした中で最も納得できたのは、メイ氏はあと1回、それなりのレガシーを残すチャンスがあると考えているから、というものだ。
メイ氏としては、秩序あるブレグジットを取り仕切った首相として記憶されたい。首相がまだ理解していないのは、保守党だけではその称号をメイ氏に与えられないことだ。
エドワード・ヒース氏が英国を欧州経済共同体(EEC)に加盟させた時、保守党出身の首相だった同氏は、党内のイングランドのナショナリストからの強烈な抵抗を受けた。
この時は、党首と袂を分かつ心づもりができていた労働党議員数十人の票を手に入れて勝利した。
半ば賢明な離脱協定案を議会で通すためには、メイ氏もこのトリックを使う必要がある。
現在の協定案では難しいだろう。EU関税同盟に残留すると明記すれば、何とかうまくいくかもしれない。
しかし、袋小路から抜け出す最も確実な方法は、メイ氏が党ではなく国の代表として行動することだろう。首相は自身のレガシーを国民の手に委ねるべきだ。
By Philip Stephens
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54986
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