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G7サミット、アメリカと6カ国の対立 (Pars Today)
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/240.html
投稿者 無段活用 日時 2018 年 6 月 12 日 16:31:24: 2iUYbJALJ4TtU lrOSaYqIl3A
 



http://parstoday.com/ja/news/world-i45134


G7サミット、アメリカと6カ国の対立



G7主要7カ国の首脳会議


カナダで2日間に渡って開かれたG7主要7カ国の首脳会議が、多くの対立の末に閉幕しました。


予想されていたように、この首脳会議は、世界の先進7カ国にとって、対立を抱えてきたさまざまな問題に関して合意に至らず、大きな失敗となりました。

G7の首脳会合は、最初から、核合意、追加関税、パリ協定など、さまざまな問題に関して、6カ国とアメリカの激しい対立の影響を受けました。ドイツ、フランス、イギリス、 そしてカナダの首脳とトランプ大統領の二国間、多国間の協議にも拘わらず、その対立は解消されなかっただけでなく、さらに拡大しました。そして、G7の首脳は、最終声明の採択に関して合意し、それが発表されたにもかかわらず、トランプ大統領は、この共同声明への支持を撤回しました。それにより、アメリカと他の6カ国の大きな亀裂が明らかになりました。



G7主要7カ国の首脳会議


こうして、昨年のイタリアでの首脳会議と同じように、今年の会議も、アメリカと他の6カ国の対立が浮き彫りになりました。

欧州理事会のトゥスク議長が語ったように、G7のアメリカ以外の国の批判は、アメリカによって、法に基づく国際体制が崩されていることに向けられています。言い換えれば、アメリカは、法に基づく国際的な秩序を擁護するのではなく、国際的な法規や取り決めの最大の違反者になっています。その明らかな例が、アメリカの核合意からの離脱です。これは、アメリカの前政権が受け入れた取り決めに完全に違反するものです。

トランプ大統領は、5月8日、イランに対して根拠のない非難を繰り返し、アメリカの核合意離脱とイランに対する核関連の制裁の2段階における復活を発表しました。この行動は、国内外から大きな非難を浴びています。

これに関して、核合意に直接関わったアメリカのケリー元国務長官は、次のように語っています。

「トランプ大統領は、イランの指導者のすべての懸念を認めた。アメリカ政府は、非建設的な道を歩んでいる」

こうした中、ヨーロッパおよびカナダとアメリカが、強く対立している問題があります。トランプ大統領は、追加関税によって保護貿易を続けようとしており、それは、G7のアメリカの貿易相手国の強い反発を招いています。



カナダのトルドー首相とフランスのマクロン大統領


カナダのトルドー首相は、首脳会議の閉幕後、「アメリカのトランプ大統領に、不平等な関税の行使を続ければ、カナダも報復措置を講じると警告した」と発表しました。

この問題は、トランプ大統領の怒りを招きました。トランプ大統領はこれを受け、アメリカのG7関係者に対し、G7首脳会議の最終声明を承認しないよう指示しました。

このように見てくると、さまざまな問題に対して、他国の見解や利益は無視し、アメリカの利益だけを考える「アメリカ・ファースト」のスローガンに基づく、アメリカの利己的なアプローチは、この国をますます、世界で孤立させることになるでしょう。また、アメリカは、核合意からの離脱により、約束を破る信頼できない国となっているのです。


2018年06月10日20時01分



 

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コメント
 
1. 2018年6月12日 16:32:09 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[812]
IMF専務理事:世界経済覆う雲が暗さ増す−G7サミット後に
Patrick Donahue、Andrew Mayeda
2018年6月12日 11:07 JST
保護主義の高まりが信頼感を損なう恐れ−専務理事
トランプ米大統領が首脳宣言への支持撤回したのを受けて発言

IMFのラガルド専務理事 Photographer: Darryl Dyck/Bloomberg
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は11日、主要先進国の間で貿易戦争の脅威がより明確になる中で、世界経済へのリスクが増していると指摘した。

  同氏はベルリンでの記者会見で、「われわれは約半年前、水平線にかかる雲を示唆したが、それが日を追うごとに、私が言いたいのは週末ごとに暗くなっている」と述べた。

  発言は2日間開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)の混乱を受けたものだ。トランプ大統領が同盟国を軽視する姿勢は他のG7首脳にショックを与えた。首脳会議を早めに切り上げた同大統領はツイートで首脳宣言への支持を撤回するとともに、議長国であるカナダのトルドー首相を弱腰で不誠実だと批判。首脳会議では各国が米国に対し鉄鋼・アルミニウムの新たな輸入関税賦課の撤回を迫ったが成果は得られなかった。

  首脳会議に出席したラガルド専務理事は、世界経済を覆う「最も大きくて暗い雲」がこれまでの貿易慣行や対外関係、多国間組織の運営のあり方に挑む試みによって信頼感悪化のリスクになっていると指摘した。トランプ大統領を名指しすることはなかった。


カナダ・ケベック州で9日、ラガルド専務理事とトルドー首相写真家:Cole Burston / Bloomberg
原題:Lagarde Sees Darker Clouds Over World Economy After G-7 Tiff (1)(抜粋)


2. 2018年6月12日 17:27:37 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[814]
コラム2018年6月12日 / 11:37 / 1時間前更新
コラム:外国企業を「再び偉大に」するトランプ貿易政策
3 分で読む

Gina Chon

[ワシントン 11日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 「米国を再び偉大にする」と繰り返してきたトランプ大統領だが、自身が進める貿易政策で、むしろ外国企業を再び偉大にしつつある。

カナダのシャルルボワで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)でいったん首脳宣言採択にこぎ着けて何とか演出した融和ムードは、トランプ氏が打ち出した鉄鋼輸入制限があだとなって、結局は雲散霧消し、米国のナバロ通商製造政策局長が議長国カナダのトルドー首相を強く批判した。

ただこの鉄鋼輸入制限が招く各国の対抗措置は、米企業にとってコスト上昇につながるので、外国のライバル企業が得をすることになる。

トランプ氏を激怒させたのは、同氏がG7サミットを途中退席した後に、トルドー氏がカナダは米国の言いなりにならないなどと発言したことだった。この発言を受けてトランプ氏は、先に合意した保護主義批判が盛り込まれた首脳宣言を承認しないと表明。その後にナバロ氏がトルドー氏の姿勢を責めて「ひどい目に合う」と言い放った。

米国の鉄鋼・アルミニウム業界は、5月末からは欧州連合(EU)とカナダ、メキシコに適用が拡大された輸入制限を大歓迎しており、USスチール(X.N)は800人の追加雇用方針を発表した。

しかし米国企業全体として考えると、輸入制限の収支はマイナスになる。トレード・パートナーシップの調査では、鉄鋼・アルミ業界で1人雇用が増えるごとに、16人分の雇用が失われる。原材料コストの上昇は、キャンベル・スープ(CPB.N)などの企業に打撃を与える。同時に中国とEU,カナダ、メキシコは、米国製品に関して鉄鋼・アルミに加えて農産物や食品、オートバイのハーレーダビッドソン(HOG.N)なども報復の対象に選んでいる。

こうした流れで、中国のCOFCOのような新興国の農業関連企業が追い風を受けるだろう。COFCOの場合、ブラジル向け大豆輸出は第3位の規模となっており、主な競争相手は米国勢だ。中国は米国産大豆の最大の買い手でもある。2016年第3・四半期には米国産大豆の輸出が急増し、国内総生産(GDP)成長率を押し上げたケースがあった。

インドの鉄鋼大手JSWスチール(JSTL.NS)も、国内外で最大限の恩恵に浴してもおかしくない。同社は米国産鉄鋼製品の需要拡大を見込んで、テキサス州にある工場の生産量を3倍にする計画。一方、各国の報復措置に伴って米国産鉄鋼製品の代わりを探す動きは、インド国内の生産にプラスとなる可能性がある。

メキシコと中国が米国産豚肉製品の輸入制限を検討していることは、欧州最大の豚肉企業ダニッシュ・クラウンの事業を後押しする。同社は既に2月、中国で販売拡大につながる契約に調印した。一方メキシコの現在の豚肉輸入の大半は米国産だ。

米国の鉄鋼輸入制限は中国に痛手を与える狙いがあった。ところが国別の米国向け鉄鋼輸出において中国は第10位にとどまり、それほど大きな悪影響は生じない。もっと苦しむのは米国の同盟諸国だろう。だが最大の敗者は米企業、という事態が起こり得る。

●背景となるニュース

・トランプ米大統領は11日、ツイッターに「公正な貿易は、それが互恵的でないなら、愚かな貿易と呼ぶべきだ」と投稿し、それに先立って米国がいったん合意したG7サミットの首脳宣言の承認を撤回する方針を示した。議長国カナダのトルドー首相の発言にだまされたことを理由に挙げた。

・G7サミットでトランプ氏が途中退席した後、トルドー氏はカナダが米国の鉄鋼・アルミ輸入制限に対する報復関税を課すと述べた。米国のナバロ通商製造政策局長は10日のFOXニュースのインタビューで、こうしたトルドー氏の姿勢を裏切り行為と断じ、「ひどい目にあう」と語った。

・カナダ、EU、メキシコは、米国産のバーボンや豚肉、チーズ、オートバイのハーレーダビッドソンなども報復措置の対象にすると表明している。中国は4月、米国への対抗策を打ち出した。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。


3. 2018年6月12日 19:25:18 : JvMjyuMlDz : 24QF9WfCx9M[295]
心飛ぶ サミットよりも 正恩に

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