↑ 赤川学が否定的なのは、子育て支援策そして彼は別に日本人が消えても、子育て世帯が苦しんでも、あまり気にしないタイプ www.amazon.co.jp/子どもが減って何が悪いか-ちくま新書-赤川-学/product-reviews/4480062114/ref=cm_cr_arp_d_viewpnt_rgt?filterByStar=critical&pageNumber=1 5つ星のうち2.0誰のリバタリアニズムか知りませんが 2014年2月13日 形式: 新書Amazonで購入 2004年の本です。たまたま図書館で手に取ったので拝読させていただきました。2014年現在から見て当然ながら、相当内容が古めかしく感じます。 今や男女共同参画うんぬんの騒ぎではなく、男女ともに働かずに子供を育てられる家庭はわずかです。いまの社会で子供を育てるのは一定の「社会的リスク」を負うと自覚しながらも、それぞれが勇気と愛情を持って出産・育児するというのが若い人の共通感覚ではないでしょうか。著者がいう「少子化は受け入れて制度設計」をという議論はもうすでにされておりますし、実際そうするしかないでしょう。 著者は「子供がどんな重度の障害をもって生まれてきたとしても、愛情をもって育てる覚悟を持てた男女だけが子供を産めばよいのだ」 と記します。著者が障害のあるお子さんをお持ちなのかは存じ上げませんが、はしばしで顔を出すリバタリアニズム的文脈になんだか心に空っ風が吹くような気持ちになり、寒気がしました。 また、筆者は、ロールズの正義論、格差原理から考えると、子育て支援・両立支援は「到底正当化されない」所得移転だといいます。 「産んでも産まなくてもサンクションのない社会を」といいながら、「子供を産んだ人たちがもたない人たちよりも恵まれていないはずはない」と断言してしまうところが疑問です。こんな論理はある意味サンクションではないでしょうか。 8人のお客様がこれが役に立ったと考えています 役に立った コメント 違反を報告 sc 5つ星のうち1.0単に想像で書いただけの本 2015年12月30日 形式: 新書Amazonで購入 データの裏付けも無く、単に世間知らずの学者が想像だけで書いた本。多少なりとも海外とやり取りする仕事をした経験がある人が読めば、この著者の意見に賛同出来ない点が多く戸惑うだろう。この著者の思想を簡単に述べると、@日本が滅びる事は全く問題ない。A中国様が日本に悪意をもつこと等有り得ない。B子育てで苦労する人を助ける必要など、全く無い。C人に貢献する人と、全然しない人、両者を全く公平に扱うべきである。D世間の人は皆、自分だけが大事で他人はどうでも良い。自分も他人も皆、そう思っている筈だ。・・・こんな感じである。 この人の主張は全く世の訳に立たない。想像だけで、全く人の役に立たない主張を述べる、有害無益な本である。 5人のお客様がこれが役に立ったと考えています 役に立った コメント1件 違反を報告 たこたこ屋 5つ星のうち3.0これぞ研究 2008年6月19日 形式: 新書 一般に普及している言説に真っ向から挑む姿勢が日本の学者には求められています。この本の中ではリサーチリテラシーという言葉が使われていますが、研究に限らずメディアリテラシーの向上を図る必要があると思います。 5人のお客様がこれが役に立ったと考えています 役に立った 5つ星のうち3.0民よ、明日のない策と知っても…… 2005年1月20日 形式: 新書 著者のあとがきによれば、キャプテンハーロックは、「男には、負けるとわかっていても戦わねばならない時がある」と述べたそうだ。 著述の倫理的動機がアニメの登場人物のセリフというのはすごいが、主張していることはきわめて「正論」だ。 「男女共同参画」派の知識人たちが、自派の言説を補強するためだけに、統計データをいいかげんに扱っているのは、国民を騙す行為であり、けしかんという著者の指摘はそのとおりだし。 「男女共同参画」が必要なら、必要とどうどうと主張すればいいのであって、そのせいで小子化するなら、そのデメリットを国民が公平に負担するシステムをきちんと構築すべしという主張も正論だ。 小子化は、都市化の進んだ豊かな社会におとづれる「必然」であって、いいかげんな政索でそれを回避しようとすれば、かえって悲惨な事態を引き起こす可能性もある。まして小手先のデータ操作で、有効性のない政索をあたかも有効であるかのように見せかけるのは言語道断ということか…。 ただ、既得権益のからむ政治的な場面で、この著者の主張がどれだけ支持されるかは疑問だ。公平な負担というのは、現在、利益を得ている者にとっては、損害を意味するからだ。私たち国民は、宇宙海賊の倫理を、どこまで受け入ることができるだろうか? 本当は星は四つでもよかったのだけれど、主張が正論すぎるところが、どこかひっかかって星三つ。 12人のお客様がこれが役に立ったと考えています 役に立った コメント 違反を報告 くろやぎ 5つ星のうち3.0オタク学者(?)が書いた問題提起本 2005年4月18日 形式: 新書 著者は、男女共同参画社会を目指すのは結構なことで自分も賛成であるが、それが出生率を上昇させるというのはウソだ。と言いきります。そもそも10年前には「女性の社会進出が少子化の原因」と語られていたのに、短期間に少子化の原因が180度逆転するのはおかしい。その論拠となる統計は、一部のデータがわざと外されているような恣意的なデータなのだから、学問に携わる者の務めとして「間違っているものは間違っている」と発言することにしたのが本書です。 1章から3章までは、「男女共同参画社会の実現は出生率低下に影響を与えない」ということを、重回帰分析を駆使して数字で証明します。 4章からは、子どもを産んだからといって報奨されるのはおかしい、共働きが夫婦にばかり優遇するような制度は、お国が国民の生活の方向性を規定しようとすることだから、「選択の自由」の理念に反している。と、ますますパワー全開です。とうとう本書のタイトルである「子どもが減って何が悪いか!」を叫び、「現行の年金制度が破綻するなら、新しい方式にすればいい」と大胆に言い切りました。 どうも、学者としての良心に忠実であろうとしているようなのですが、読んでいて、ちと疲れました。 「選択の自由」のためには、何かを選択しても懲罰も報奨されない制度が望ましい、というのは、正しい理念なのかもしれません。でも、実際の私たちの生活は、配偶者控除や児童手当や奨学金などの“報奨”を国から受けています。ヘンな理念に合わせるために、これらを全廃するなんて無理な話です。 政治は妥協と駆け引きの産物ですから、学問の世界から正論を叫ばれてもタテマエにしか聞こえません。 本書のタイトルは、機動戦士ガンダムでブライト・ノアが「殴って何が悪いか!」と叫んだのをもじったものとか。 自らがオタクであることを隠さない元気な学者が書いた問題提起本でした。 11人のお客様がこれが役に立ったと考えています 役に立った コメント 違反を報告 あぶはち VINEメンバー 5つ星のうち3.0タイトルが不適 2005年1月13日 形式: 新書 難しいですから、タイトルのインパクトにつられて安易に読むと、訳が分からなくなるのと同時に、期待を裏切られます。 このタイトルなら「子どもが減ったって、ちっとも心配することはないんだあ!」という内容に思えるじゃないですか。 現行の少子化対策を丁寧にくそ丁寧に反証しているのはなるほど凄いですが、だから「子どもが減って…!」という、タイトル通りの結論に落ち着いているとはとうてい思えません。せいぜい「子どもが減っても、ま、大丈夫ですよ。考え方次第ですよ」というのが関の山です。 だから、そういうつもりで読んでください。 18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
T.Amakusa 5つ星のうち3.0研究者、何やってんの! 2006年3月1日 形式: 新書 「少子化問題」と「男女共同参画社会」はセット関係なのか。「少子化」の傾向は問題といえるのか。つまり、タイトル通り「子供が減って何が悪いか!」についての論考。
著者は「男女共同参画社会」と「少子化」をセットで説明する研究者のデータの恣意的操作・読み取りについて、研究者の立場としてフェアではないと批判している。また「少子化問題」のみについても、データの恣意的操作・読み取りがあり、対策についても、逆効果の可能性さえもあると指摘している。 しかし、だからといって「男女共同参画社会」について否定しているわけではなく「望まない性別や性役割を拒否したからといって、いかなる不利益も被るべきではない」一方で「自ら望む性別や性役割を生きる自由も尊重されなければならない」と主張。 ここまでは納得だが、「少子化がもたらすデメリットを、出生率回復で克服するのではなく、低出生率を前提とした制度設計によって、社会全体でその負担を引き受けるべき」という著者の結論には賛成しかねる。少子化のメリットをもっと積極的に模索していくべきではないかと思う。よって☆☆☆。文章そのものは読みやすいが、データの解釈については、よくわからないものもある。タイトルは『機動戦士ガンダム』ブライト・ノアのセリフから。 10人のお客様がこれが役に立ったと考えています canberraact
5つ星のうち2.0「社会学」の問題解決能力の欠如を露呈 2005年1月8日 形式: 新書 本書は、少子化現象に伴って、女性の勤労と子育ての両立を支援するという内容の「男女共同参画社会政策」に関する言説が、統計上はそれが実際には少子化解消には貢献しないと明らかにした上で批判したものである。 評者としては、本書の存在意義はきわめて低いと評価する。それは、本書は単にフェミニズム系論客の批判に最終的には終始しており、本文の中で繰り返し述べられる「少子化を前提とした社会制度設計」には、何ら問題解決策を提示しないものであるからだ。 すなわち、著者が最も重点を置くのが、統計学的解析を用いた、「男女共同参画社会政策」にまつわる言説批判であるが、これが、統計を丹念に用いて「実態」を明らかにするというよりも、言説批判のための単なる対抗言説であるという印象しか受けない。それは、このような新書においては、読者層の設定ということからも、統計的専門用語は出来る限り回避し、議論の本質を丁寧に提示すべきであるが、そうした作業にはあまり関心がないことにも示されている。 こうしたことは、もし統計の専門家が新書を執筆すれば通常では行われないと思われる。しかし、著者自身の専攻は「歴史社会学」であるということからも、言説批判のために拙速に統計的手法に飛びついたと指摘されても致し方ないであろう。 このことで示されるのは、著者であれ、著者が批判する「参画社会派」であれ、観念論的傾向に走りがちな「社会学」の問題解決能力の決定的な低さということであろう。同じ問題を取り扱った新書としては、マクロ経済の観点による『人口減少社会の設計』がはるかに有益な指摘を行っている。 少子高齢化をめぐって多種多様な論争が繰り広げられる中で、さまざまな書物が刊行されている。そうした中で、本書は、そうした「市場の広さ」に伴って発生しがちな、言説の世界に終始し、問題解決に何ら貢献しない「低質の議論」というべきものであろう。 32人のお客様がこれが役に立ったと考えています https://telling.asahi.com/article/11765635 東大・赤川学先生、「子育て支援は独身税」じゃないですよね!?
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