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ドル円の大暴落…正月に続き、GW10連休も!? 日本人の長期休暇が狙われる
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190209-01548791-sspa-bus_all
週刊SPA! 2/9(土) 8:40配信
写真/時事通信
《1月3日に起きたフラッシュクラッシュ》ニューヨークの取引所が閉まってから30分後にドル円が急落。時間にしてわずか5分ほどの間に108円から104円になるという瞬間的暴落が起きた
今年の円相場は波乱の予感が漂う。1月3日早朝にドル円が3.5円も暴落し、多くの個人投資家が損失を抱える事態に。SNSには「生きる希望がない」「老後の資金が…」という投資家の悲痛な声で溢れ返えった。だがこれで終わりではない。今年の10連休のGWに、再び日本の個人投資家が狙われるというのだ。
◆瞬間的暴落・フラッシュクラッ シュは10連休中に起こる!
のどかな正月休みの早朝。為替相場の急変で、個人投資家たちは阿鼻叫喚の地獄へ突き落とされた。
「箱根駅伝を走る母校を応援するため早起きしたんです。こたつに入って『そういえばドル円はどうなってたかなぁ〜』とスマホを取り出してみたら、一瞬なにか見間違ったかなと思ったんです。でも見間違うワケもない。とんでもないドル円の下げっぷり。もう頭の中は真っ白ですよ。正月気分が一気に吹き飛びました」
そう語るのは、九州の実家に妻と子供を連れ里帰りをしていた山下巧さん(仮名・45歳)。個人投資家として長いキャリアを持っていたが、年始の暴落はとても予想できなかったという。
「年末に確認したときは110円台。だからすっかり油断してました。スマホの下がり続けるチャートを見て、ヤバイこのままでは証拠金が足りずに強制ロスカットされると思ったんですが、メインの銀行は休みでネット振り込みはできない。
とっさに現金をかき集め、最寄りのATMのあるコンビニまで車を走らせたのにド田舎のため20分はかかる。今から冷静に考えれば間に合うはずもなかったのですけどね」
結局、努力も虚しく山下さんのスマホにロスカットの通知メールが届く。この間わずか数十分に満たない出来事だった。
「落ち着いて口座を確認したら、900万円以上あった残高は70万円まで減っていました。一瞬で800万円以上が吹き飛んだんです。FXで儲かっていたので親戚の子供にお年玉を奮発し8万円ほど配ってたんですけどね……」
お年玉の100倍以上をふんだくられた山下さん。どうやら散々な年明けとなったようだ。
◆ミセスワタナベ狩りは何度も繰り返されてきた
投資にリスクはつきものだが、今回のフラッシュクラッシュ(瞬間暴落。わずかな時間で株価や通貨が暴落すること)は、海外のヘッジファンドが日本の個人投資家を狙い撃ちにした可能性があると指摘する金融関係者は少なくない。日本の個人投資家は、海外の投資家からミセスワタナベと呼ばれ、カモにされている現実がある。元シティバンクの為替部門チーフトレーダーであり、海外の著名投資家とのつながりも深い西原宏一氏は、今回の大暴落の舞台裏について、こう語る。
「典型的なミセスワタナベ狩りです。日銀のゼロ金利政策が続いているので、個人投資家にできる目ぼしい投資は、株以外では日本円で外貨を買うことぐらい。高金利の外貨を買い、金利差で利益が入ってくるキャリートレードという手法を好みます。
そこを狙われ、過去にはNZドル、南アフリカランド、トルコリラの暴落で被害が発生しています。今回もそれと似たケースです」
つまり日銀のゼロ金利が続く限り、ミセスワタナベは海外ヘッジファンドに狙われ続ける悲しい宿命を背負っているのだ。
「金利が高いのは主に新興国通貨なので、これまでのミセスワタナベ狩りは新興国通貨を狙ってきました。今回のように米ドルを海外のヘッジファンドが狙うのは珍しいのですが、アメリカは政策金利が2.5%まで上昇。日本円からすれば高金利ですし、レバレッジをかければ利益も十分に大きくなるので、日本人投資家からの人気は高かったのです」
だが、いくらヘッジファンドが狙ったからといって、そう簡単に主要通貨のドル円の相場を崩せるのだろうか。
「昨年のトルコリラショックと同じ、“魔の時間帯”が狙われました。日本時間の早朝7時から8時は薄商い。ニューヨーク市場は7時に終わり、東京が始まるのは9時。開いているのはシドニー市場ぐらいですから、取引が少なく相場が動きやすい。
ヘッジファンドはこの時間帯をよく狙ってきます。トルコリラのほかに、’16 年の南アフリカランド、東日本大震災直後の米ドルの急変も、この“魔の時間帯”が狙われています」
《過去に起きた通貨の急騰急落》
2011年3月17日 米ドル……東日本大震災直後の混乱の最中、シドニー市場では前日よりも5円近く円が値上がり、ドル/円が76円まで急落した
2015年1月15日 スイスフラン……スイスフラン/円は115円台から162円台まで一気に急騰、しかし、その後すぐに30円ほど急落する乱高下となった
2016年1月11日 南アフリカランド……わずか20分間で南アフリカランド/円は、前日の7.2円から6.2円まで暴落。約13%の下落率である。その後すぐに上昇に転じ、取引終了時には7円付近まで反発
2016年6月24日 ポンド……イギリスのEU離脱国民投票の結果が判明し、ポンドが大暴落。ポンド/円は133円まで急騰、下げ幅が27円近くに達した
2018年8月13日 トルコリラ……8月10日時点ではトルコリラ/円は20円台だったが、13日早朝には15円台まで下落。下落率は20%超え
◆大暴落は再び起こる!? 10連休のGWが危ない
海外のヘッジファンドは、日本人投資家の習性を分析し、幾度となくミセスワタナベ狩りでおいしい思いをしてきた。そんな彼らは、虎視眈々と次の狩りのタイミングを窺っていたのである。
「海外投資家は、日本のカレンダーを熟知しています。日本では1月3日は正月ですが、欧米は1月2日から平日です。しかもクリスマス休暇でしっかり休み、やる気十分なんですよ。
そこにアップルの業績悪化のニュースが流れ、時間外取引で米国株は急落。これを材料にし、海外ヘッジファンドは日本人投資家の損切りラインに揺さぶりをかける。
損切りやロスカットでドルが売られれば、ドル円の下落に拍車がかかり、今回のフラッシュクラッシュにつながったと推測できます」
さらに、最近はミセスワタナベ狩りの手法もより巧妙になっていると西原氏は指摘する。
「ヘッジファンドはAIと高頻度取引を駆使し、急落させた後、すばやく買い戻して利益を確定。もちろん仕掛けるのはヘッジファンドですが、今回のスピード感は生身の人間には難しい。まさにAIにミセスワタナベが屈したとも言えます」
フラッシュクラッシュは証拠金が吹っ飛ぶだけではなく、証拠金を上回る損失が発生するケースも。今回はFX会社の未収金は過去3番目の規模に及ぶ。西原氏によれば、この大惨事がGWに再来するかもしれないという。
「実は昨年から今年のGWを、私は警戒していました。関係者内ではGWに何かが起こるのではないかと大きな関心があったのです。でも逆説的に考えれば、年末年始は1月4日(金)を休めば9連休だったわけです。GWに目が惹きつけられていた。意表を突かれた形ですね。
さすがに今回の暴落で、個人投資家は、今年のGWをかなり注意しているので発生確率は下がっています。でも依然として可能性は高い。特に今年は円高ドル安が予想されます。警戒は怠らないでください」
それでは前代未聞のGW10連休を前に、個人投資家にできる備えはあるのだろうか。
「ロスカットを防ぐには、レバレッジを低く設定すること。最高の25倍にしていると、外貨が数パーセント下落しただけでロスカットになることもあります。また連休前には決済しポジションを持たないことも自衛策としては有効です」
大荒れの相場が懸念される今年。長期のバカンスを満喫中に、全財産がすっからかんという事態だけは避けたいものだ。
【西原宏一氏】
CKキャピタル代表取締役。シティバンク為替部門チーフトレーダーなどを歴任。海外のヘッジファンドに独自の情報網を持つ
取材・文/野中ツトム、村田孔明(清談社)
― GW(ゴールデンウィーク)にドル円は大暴落する ―
日刊SPA!
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