http://www.asyura2.com/18/hasan129/msg/532.html
Tweet |
日産ゴーン会長逮捕、フランス政府“黒幕”説も…ルノーと日産、合併問題が新局面に
https://biz-journal.jp/2018/11/post_25591.html
2018.11.20 文=編集部 Business Journal
カルロス・ゴーン容疑者(写真:Natsuki Sakai/アフロ)
19日、東京地検特捜部は日産自動車のカルロス・ゴーン会長を逮捕した。自身の報酬を有価証券報告書に過少に記載するなど、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いがあるという。具体的には、2011年3月期〜15年3月期の各連結会計年度のゴーン氏の報酬額は計約99億9800万円であったにもかかわらず、関東財務局へは計約49億8700万円と記載した有価証券報告書を提出。約50億円も過少に申告していたという。
日産の西川広人・社長兼最高経営責任者(CEO)は同日夜、記者会見を開き、内部通報を受けて社内調査を行った結果を検察に報告し、検察当局と協力して調査を進めてきたと説明しているが、経済記者は語る。
「先月、フランスのマクロン大統領と安倍晋三首相が首脳会談を行いましたが、その場でマクロン大統領が、仏ルノーと日産の経営統合・合併を目指す意向である旨を伝えたのではないかという話があります。現在、ルノーの筆頭株主はフランス政府であり、マクロン大統領は国内の雇用創出のためルノーに対して日産との合併を働きかけるなど、露骨に経営に介入してきました。そんなマクロン氏と鋭く対立してきたのがルノー会長兼CEOのゴーン氏で、マクロン氏にとってゴーン氏は大きな障害でした。そんなゴーン氏を失脚させるために、フランス政府が逮捕劇の裏で糸と引いているのではないかという説が根強いのです。いずれにしても、ゴーン氏が排除されたことで、合併問題が新たな展開を迎えるのは間違いないでしょう」
一方、日産経営陣にとっても、ゴーン氏の退任は決して悪い話ではないという。
「ゴーン氏が日産に乗り込んで来てから約20年間、その強権的な経営によって、多くの役員、社員が日産から追い出されてきました。西川社長をはじめとする現経営陣も、しょせんはゴーン氏の言いなりで、いつ梯子を外されるのか戦々恐々としています。いってみれば、ゴーン氏がいる限り自由に経営はできず、ゴーン氏がいなくなって一番スッキリしているのは、現経営陣でしょう。
また、昨年発覚した無資格者による完成車検査問題の根本的な原因は、本社と現場の意思疎通の悪さですが、現場の社員からは、『本社の役員連中は無理な要求をしてくるばかりで、高い報酬をもらっている』という恨み節が聞こえてきます。本社は現場を無視した指示を繰り返す一方、重要な情報が現場から本社に上がっていません。ライバルのトヨタでは考えられない事態です。そうした社内にたまった不満のガス抜きのためにも、ゴーン氏の失脚はプラスに作用するでしょう」(新聞記者)
■高額報酬に執着
ちなみに、ゴーン氏といえば、高額な役員報酬が毎年話題を呼んできた。2017年度を例にとれば、日産会長としての報酬7億3000万円に加え、仏ルノー会長兼CEOとして同9億5000万円、三菱自動車工業会長として同2億2700万円と、合計で約19億円に上る報酬を手にしているが、前出・経済記者は語る。
「なぜゴーン氏が毎年のように批判を浴びながらも、高額な報酬を求めていたのかという点は、以前から業界の謎でした。一説には、前夫人との離婚で多額の慰謝料や子どもの養育費が発生するのに備えてのことだという噂もありましたが、それにしても“もらい過ぎ”でしょう。一大で財を成した経営者のなかには、いくら財産をためても不安で、それを増やすことに執着するタイプの人が少なからずいます。ゴーン氏もパリ国立高等鉱業学校に進学するまでは、ずっとレバノンで幼少期をすごしており、フランスでは生粋のエリートというわけではなく、身一つで世界的自動車メーカーのトップに上り詰めた正真正銘の“叩き上げ”です。ゴーン氏が金に執着するのには、そうしたキャリアも影響しているのかもしれません」
世界的大企業トップから一瞬のうちに容疑者の身となったゴーン氏は今、何を思うのだろうか。
(文=編集部)
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民129掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民129掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。