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「まず金(きん)を持て!」ハイパーインフレ時代の資産防衛術 資産2億円の元自衛官が教える備え方
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58195
2018.11.08 生方 正 明治大学サービス創新研究所客員研究員 現代ビジネス
高校卒業後、海上自衛隊で28年間勤務。その間、1分1秒もムダにしない精神で「資産2億円」を築き、46歳でアーリーリタイアを果たした男がいる。『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』の著者、生方正氏だ。生方氏は自身の経験から、ハイパーインフレへの防衛策をとることを勧めている。日用品の備蓄など、元自衛官だからこその対策法について、詳しく教えてもらった。 |
「ハイパーインフレ」は目の前に
1998年、トルコ北西部地震発生に伴い国際緊急援助活動で同国を訪れた船乗り一筋20年の同期が「流通している紙幣に印刷されている0の数が6個あった」と話してくれました。0が6個。日本円で考えれば100万円札があるようなものです。
この年のトルコのインフレ率は約85%。つまり、今、1万トルコリラで売っている物を1年後に買うのには1万8500トルコリラを出す必要があるということです。
物価の上昇は1年だけの現象ではありません。この年の前年は約86%、その前は約80%、さらに前は90%。数年続くだけで物の値段は何倍にも跳ね上がり、トルコリラで持っていた現金や預金、保険などすべてが大幅に価値を失うことになるのです。
日本の一般会計税収は56兆円。それに対して国の支出は96兆円。国の債務がすごいスピードで増えているのに、働く人の人口は減っている状態です。
そんなこともあり、数年前から日本でハイパーインフレが起きるのではないかとささやかれるようになりました。
いったんハイパーインフレが起きれば、人々は目減りする現金を物に交換しようと、商店に殺到します。
物が高くなることがわかっている店側は、抱えている在庫を出し惜しみすることで、さらに高く売ろうと考えます。こうやって売り場の物が少なくなり、物の値段が上がっていくのです。
この悲惨な状態が何年も続いたら、物の値段に0の数が増え続け、トマト1個が5億ドルになるなど、自国の通貨がほとんど意味をなさなくなります。
まさにこれと同じで、ドルやユーロでないと買い物ができない状態になったのが、ジンバブエの経済破たんなのです。
昔から安全資産といわれている「金(きん)」は、いうまでもなく世界中で取引されています。
アメリカの市場で、1オンス(28.34グラム)が1300ドルで取引されていれば、1オンス金貨を持っている人は交換するのに手数料はかかるものの為替に左右されることのない1300ドルの価値のあるものを持っていることになります。
私が初めて「金」を買ったのは、平成20年。恐る恐る金販売業者に電話注文を入れて、銀行振込で料金を支払って、100グラム(1グラム2700円×100グラム)の延べ板を送ってもらったことが始まりです。
次は500グラムの延べ板(1グラム3000円×500グラム)です。
当時の市況は、「金」好きなお国柄であるインドや中国の経済が活況になり「金」需要が増え、価格は右肩上がりでした。
たとえ、急激な下落が起こったとしても、大昔から人類に好まれた普遍的な美しさを持つ「金」ならいつか買値は上がるだろうと思い、現物購入しました。
また、当時、不動産関連のローンが5000万円程あったので、500万円分の「金」を持っていれば、10倍のインフレが起きたとしても、「金」価格が10倍になるので、それでローンを一括返済すれば、借金のない物件を手に入れることができると考えました。
インフレ後に土地や建物の評価が高く再評価されれば、手放す必要もなく、インフレに強い「金」が資産を保全してくれるのです。
ハイパーインフレで物が消える?
私は、初めて南極に出かける際に、半年間の行動中に必要となる物を経験者である先輩から徹底的に聞き出し準備に取り組みました。
砕氷艦「しらせ」は2万トンを超える大きな船ですが、南極の昭和基地で越冬に必要な燃料、生活必需品や研究機材、基地を維持するための重機や車両、機器など何千トンもの物資を輸送する大きな船です。しかし、乗員一人に与えられているスペースはベッド、ロッカー×1、共同で使用できるわずかな倉庫スペースに半年間使う物を収納する必要があったからです。
たとえ、買い忘れた物があったとしても船の中では日用品を購入することができません。
日本を出港してしまえば、次に寄港するのは、オーストラリアのフリーマントル。そこで手に入れることができなければ、数か月間補充することができない不便な生活をしいられることがわかっていたからです。
人生において歯ブラシを50本まとめ買いする経験を持つ人はあまりいないと思います。私はその経験を通して大変重要なことに気づくことができました。
ワゴンに大量に積まれた歯ブラシの山でも、50本少なくなると明らかに山が小さくなるということです。もし、ハイパーインフレが起きたら、保有する紙幣を物に換えようと殺到した人達が、歯ブラシを一人で50〜100本と買い物カゴに入れていくことになるので、あっという間にワゴンは空になる。そんな光景を見た思いでした。
ハイパーインフレになると、このことは生活物資全般に及ぶため、結果的に「とてつもなく大きな店頭の倉庫からも数日で物が消える」ということです。
南極に出発する前に準備したのは、自分の身の回り品だけではありません。
帰国するまでの間にハイパーインフレが起こる可能性を考え、実家に120キロの真空パック玄米を送り、非常食にしてもらいました。
この予想は幸いにも外れましたが、このときに生活必需品を準備する経験をしたことで、いざというときに備えてどのくらい備蓄すればいいのか予測できるようになりました。
日用品を「まとめ買い」しておく
私の家では水1週間分。トイレットペーパー、洗濯洗剤、ガスボンベ1年分。石鹸、歯ブラシ、食器用洗剤等2年分。その他として、段ボール20箱、粘着テープ、ゴミ袋、ちょっとした工具などを準備しておくことで、防寒対策やそれ以外のことに対応できる備えをしています。
トイレットペーパーなどはかさばりますが、トイレや廊下スペース上部に突っ張り棚を設置して収納しています。
長期保存すると鮮度が心配なお米や乾麺以外の買い置きはできませんが、いざ情報が入ったら、いち早く生鮮食品等を買い求める。次に、ガソリンを満タンにしたら、当面の間は家でおとなしくしていれば何とかなる計算です。
仮に、必要な物があったとしても、備蓄品の一部を物々交換にまわすことで、入手できる可能性は上がります。
「ハイパーインフレなんて起こるわけがない」と思っている場合でも、いつ起こるかわからない災害のことを考えて備蓄しておくことは有効です。トイレットペーパーなどの日用品であれば、まとめ買いをしておいてもいずれ使う物なので無駄にはなりません。
それどころか、特売日にまとめ買いすることで出費を抑えられるうえに、買い物に行く回数を減らせるなど、お金と時間の節約にもなります。
備蓄する場合は、自分一人、または家族で使うトイレットペーパーの量を計算して1か月分を購入しましょう。1パック数百円のトイレットペーパーでも特売日にまとめて買うことで割引される金額は大きくなります。また、まとめて自宅に運ぶ大変さもわかります。
これを広い品目で半年、一年分に増やすことができたら、備蓄・保管力は相当なレベルになります。
いざハイパーインフレが起きたらクレジットカードが使えなくなる、店が買い物できる商品数を限定する、売り場が戦場のようにごったがえすなど、想定をしていなかったことも起こりえます。そのときのために、平穏な、物の安い時期に備蓄品を増やして、起こるであろうことに備えておくことが大切なのです。
もし起きなかったとしても、備蓄した古い物から日用品を消費して、ある程度減ったらまた補充する。そんな準備を家族全員でゲーム感覚でできたら、その家族は非常時の初動も無駄なく迅速に行動でき、生存率を高めることになるでしょう。
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