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トランプ大統領が非難のパウエルFRB議長、ボルカー氏は称賛 円安より円高か8つのリスク 日本株の年内下値めど、2万千割れ
http://www.asyura2.com/18/hasan129/msg/158.html
投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 25 日 22:14:26: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

(回答先: ECB、年末で資産購入終了の計画堅持ー景気見通し悪化でも ECB出口に乱気流リスク満載 独IFO業況指数、予想以上の低下 投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 25 日 22:11:04)

トランプ大統領が非難のパウエルFRB議長、ボルカー氏は称賛
Rich Miller
2018年10月25日 17:04 JST
• 連邦準備制度は「正念場」にあると、伝説の元セントラルバンカー
• 利上げで後れを取るリスクをパウエル議長は認識−ボルカー氏
利上げを巡りトランプ米大統領から繰り返し批判を浴びている連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対し、1979−87年にFRB議長を務め二桁インフレを退治した伝説的な元セントラルバンカーとして知られるポール・ボルカー氏からは称賛の声が寄せられた。
  ボルカー氏はパウエル議長について、さらなる利上げの必要性を説明するのに当たり、このところの「対応には極めて卓越したものがある。物価の安定維持の重要性を反映している」と高く評価した。
  回顧録の発売を30日に控えて先週インタビューに応じたボルカー氏は、経済が好調でインフレがまだ問題になっていないことから、信用引き締めを遅らせ過ぎる誘惑に駆られる「正念場」に連邦準備制度はあると指摘。物価安定を保つための利上げで「常に後れを取るという多少の懸念をパウエル氏の姿勢は示している」と語った。

  トランプ大統領は消費者物価の安定下での利上げを何度も批判し、パウエル議長率いる金融当局を景気拡大に対する最大の脅威だと非難している。パウエル議長はこれに対し、金融政策の主要な任務はインフレ期待を低水準で安定させることだと説明し、漸進的な利上げの戦略を擁護している。
  消費者や企業が先行きの物価高騰を見込めば、実際にそれを引き起こす形で行動するというのはボルカー氏の下で金融当局者が学んだ教訓だ。ボルカー氏は「Keeping at It: The Quest for Sound Money and Good Government」と題した回顧録で、連邦準備制度は「大事な資産」であり「党派的な政治から守らねばならない」と記した。
  ボルカー氏がブルームバーグ・マーケッツのエディター、クリスティーン・ハーパー氏と共同で執筆した回顧録は、ボルカー氏(91)の健康が優れないため、発売予定が当初の11月後半から前倒しされた。
原題:Volcker Praises Powell as Fed Chairman Faces Attacks From Trump(抜粋)
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https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-25/PH59QG6S972801


 

外為フォーラムコラム2018年10月25日 / 19:04 / 2時間前更新

円安より円高か、為替相場8つのリスク

亀岡裕次 大和証券 チーフ為替アナリスト
5 分で読む

[東京 25日] - 為替相場を見通して当面のリスク要因を検証すると、総合的には円安リスクよりも円高リスクが大きく、円高が進行しやすいと筆者は考えている。

具体的には、円安リスクの要因として「米連邦準備理事会(FRB)のタカ化」、「米中対立の緩和」、「原油高騰」が挙げられ、円高リスクの要因としては「米景気減速」、「人民元安と米中追加関税」、「日米為替条項」、「米ねじれ議会」、「ハード・ブレグジット」が含まれる。

当面の為替相場を占う上で、円安と円高に分けて8つのリスク要因を分析したい。

<円安リスクの現実味>

●FRBのタカ化

まずは円安リスクの1つ目、FRBがタカ化する可能性を考えたい。タカ化は米長期金利の上昇を招き、ドル高に作用する。実際、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが2020年にかけて中立金利を上回る水準への利上げ見通しを示したことを織り込むかのように、米長期金利は上昇してきた。

ただ、この後でも説明するが、筆者は米国景気の先行きを楽観的にはみていない。輸入関税によるインフレリスクがあっても、それは景気減速リスクを高めることにもなるので、FOMCメンバーは米国景気が加速しない限りは、政策金利見通しを上方修正しにくいだろう。また、米長期金利上昇が株安を招いたことも、FRBのタカ化を抑える一因となりつつある。FRBがタカ化して、米長期金利上昇とドル高が進む可能性は大きくないだろう。

●米国の対中強硬姿勢は緩和するか

米中対立が緩和すれば世界的にリスクオンの地合いとなり、株高や円安に作用するはずである。だが、米中通商協議が休止する中、11月の20カ国・地域(G20)首脳会議で両国首脳が会談しても、歩み寄る可能性は低いだろう。これまで中国が米国に対して輸入拡大、市場開放、資本規制緩和、知的財産権保護で譲歩しても、米国は対中追加関税を発動し、中国の対米投資を抑制してきた。

中国の制度改革を不十分と判断しているだけでなく、中国が技術や軍事で覇権を握ることを阻む長期的な目的があるのだろう。トランプ政権は2020年の米大統領選に向け、保護主義的な対中通商政策を続ける可能性が高い。

●イラン制裁で原油は高騰するか

米国は11月、イラン産原油に対する禁輸制裁を発動する。生産量世界4位のイランからの供給減が見込まれる。それにより原油価格が高騰すれば、欧米を始めとした海外の金利上昇や日本の貿易収支悪化を通じ、円安に作用するはずだ。

だが、イランの主要輸出先である中国、トルコ、インドなどは輸入を続ける。米原油在庫も増える方向にあり、米国、サウジアラビア、ロシアなどの供給増で需要がまかなわれていることがうかがえる。

サウジアラビア人の記者殺害を巡り、同国のムハンド皇太子が関与したと米国が断定して大規模な経済制裁に踏み切る可能性は低いだろう。たとえ制裁を受けても、サウジは石油禁輸を再現する意向はないとしている。イランやサウジの供給減によって世界の原油需給がひっ迫し、価格が高騰する可能性は低そうだ。

<円高リスクにより注意>

●米景気減速のがい然性

では、円高リスクはどうか。米国の景気が減速すると、リスクオフと米長期金利低下を通じてドル円は下落しやすくなる。すでに欧州や中国の景気に減速の兆候がある上、ドル高の影響もあって米輸出は減速している。9月は対中追加関税を発動する前の駆け込み需要で輸出入が増加したとみられるが、10月以降は反動で減少しやすい。

米金利上昇の影響から住宅販売が減少し、住宅ローン申請指数は4年ぶりの低水準となった。減税効果と資産効果の縮小が影響したためか、小売売上高にも減速の兆しがある。

トランプ大統領は所得税減税の恒久化や中間層向け追加減税を打ち出したが、前者は上院共和党内で反対があり、後者は今後数週間で法案を策定しても、中間選挙で共和党が敗北すれば成立困難となる。対中追加関税や株価下落の影響から米国景気が減速し、まだ割高な株価の調整が進めば、利上げ期待後退で米長期金利が低下する可能性は低くないだろう。

●人民元安と米中関税戦争

人民元安が進めば米国の対中通商政策が強硬化し、米中追加関税による景気減速を懸念したリスクオフの円高が進みやすくなる。10月の米為替報告書は中国を為替操作国に認定することを見送ったが、中国の対米貿易黒字を助長する可能性があるとして、人民元安に懸念を示した。その上で、今後も中国の為替慣行を注視し、精査するとした。米国は中国当局が人民元買い介入をしていても、輸出支援のために人民元安を容認(あるいは誘導)していると見ているのだろう。

最近、中国当局が理財商品の株式投資を認可したり、所得税減税に動くとの期待から、中国株高と人民元高に傾いた。しかし、減税が国内総生産(GDP)比1%程度では、米国による対中追加関税の悪影響は相殺できそうにない。中国の景気減速懸念から人民元安が進み、それを当局が容認し続ければ、トランプ政権が約2000億ドル(約22兆5000億円)相当の中国製品に対する関税率を10%から25%に予定通り引き上げるリスクが高まるだろう。

●日米為替条項の行方

日米通商交渉で為替条項が導入されれば、米国による円安是正圧力が意識され、円高が進みやすくなる。日銀の金融緩和が円安誘導とみなされて、米国が円安是正策を要求してくるリスクもある。もちろん、日本は為替条項が導入されないように抵抗するだろうし、導入の可能性は低いと筆者はみる。ただ、円安に誘導していないことを示すため、日銀が量的緩和の縮小を一段と進め、それが多少なりとも円高に作用するリスクはあるだろう。

●米中間選挙で「ねじれ議会」の可能性

11月6日の米中間選挙は、与党・共和党が上院の過半を維持する一方、野党・民主党が下院を制する「ねじれ議会」となる可能性が高い。そうなれば、トランプ政権の政策執行力が低下し、米国が保護主義を強めることが懸念され、ドル円は下落しやすくなる。

過去の中間選挙を振り返ると、共和党、民主党どちらにもかかわらず、与党が両院で過半数を維持するとドル円は上昇する傾向がある。一方、野党が両院の過半数を奪還した場合、野党が共和党ならドル円は上昇、民主党なら下落する傾向がある。共和党の方が減税、金利上昇、海外資本流入でドル高、民主党なら保護主義的な通商政策によりドル安になりやすいとの見方があるからだろう。

今回の中間選挙で与党・共和党が両院で過半数を維持すればドル円は上昇するだろうが、下院で野党・民主党が制するねじれ議会になれば、ドル円が下落するリスクの方が大きいだろう。

●合意なきEU離脱

英国が合意なしで欧州連合(EU)を離脱する「ハード・ブレグジット」となれば、ポンド安やユーロ安が進んでリスクオフ要因となる。英国のEU離脱後、北アイルランドとの厳格な国境管理を回避するため、EUは北アイルランドがこれまでの関税規則に従い続ける「バックストップ(安全策)」を提案している。離脱後も英国がEU関税規則に拘束される期間を2020年末までよりも延長する場合も、EUはバックストップなどを条件とする可能性が高い。

もし英国がEU案を受け入れると、北アイルランドの地域政党や英保守党、離脱強硬派の反対により、英議会で離脱合意が承認されないリスクが高まる。英国は国境問題でEUに譲歩しにくい状況にあり、最終的にはEUが譲歩するかどうかがカギを握りそうだ。

「合意なき離脱」となれば、英国やEUの経済に悪影響が及ぶだろうし、そうなるリスクが小さいとは言い切れないだろう。

以上、8つのリスク要因を分析したが、トランプ大統領の批判を無視して今後もFRBが利上げを続けるかもしれないし、米中が水面下で交渉し、劇的な和解に踏み切る可能性があるかもしれない。しかし筆者は、ここに提示したシナリオがより現実的と考える。その上で、ドル円はこの先、上昇ではなく下落していくとみている。

(本コラムは、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

亀岡裕次氏(写真は筆者提供)
*亀岡裕次氏は、大和証券の金融市場調査部部長・チーフ為替アナリスト。東京工業大学大学院修士課程修了後、大和証券に入社し、大和総研や大和証券キャピタル・マーケッツを経て、2012年4月より現職。
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yuji-kameoka-idJPKCN1MZ19C


 

トップニュース2018年10月25日 / 18:54 / 2時間前更新
日本株の年内下値めど、2万1000円割れ付近か:識者はこうみる
3 分で読む

[東京 25日 ロイター] - 日本株が下げ止まらない。グローバル景気の減速懸念を背景に企業業績への不安が強まっており、バリュエーション面に注目した買いが入りにくい状況だ。

下値めどをめぐって見方が分かれているが、市場関係者からは、過去の株価急落時と比較し、日経平均.N225で2万1000円を下回れば、いったんの底入れ感が出てくるとの声が相対的に多い。ただ、来年にかけて第2弾の株安局面が訪れれば、2万円割れも視野に入りそうだ。

市場関係者の見方は、以下の通り。

●2万1000円割れでリバウンド、米長期金利3%割れなら急反発も

<三菱UFJ国際投信 チーフストラテジスト 石金淳氏>

日経平均で2万1000円割れは、かなりの確率で自律反発のポイントになるだろう。2017年の夏前に付けた高値が、2万0300円付近。15年高値が2万0900円付近となっており、足元の株価はこれらの価格帯に接近しつつある状況だ。一気に下落するというよりは、いったん下げ止まり、反発してから再び2万0500円─2万1000円の価格帯に向かうイメージだ。

TOPIX.TOPXは今年9月から上昇し、一時的に5月の高値を上回ったが、年初来高値には届かなかった。この後の崩れ方は大きい。200日移動平均線の1750ポイント台あたりが、高値めどになってしまった印象だ。

昨年9月以降の上げ波動のスタート地点が、1590ポイント台。今年1─3月の調整時はそこまでは行かなかったが、まずはここが節となるだろう。もし、そこで下げ止まった場合、レンジが1600─1750ポイントに切り下がると想定される。

米金利の上昇は、株式市場にはどこかのタイミングでネガティブな影響をもたらす。10年米長期金利は10月に一時3.2%を超えたが、一方で、CRB指数.TRCCRBは下落しており、商品市場はピークを打った印象がある。

インフレ面での金利上昇圧力は、弱まってくる可能性もある。米長期金利は3%を一時的に割るかもしれない。そうなった場合は、株価はかなり戻すとみているが、再び高値を付けるのは厳しいだろう。

日経平均の年内予想レンジ:2万1000円─2万3000円

●中期的な上昇相場終了、2万0760円は強いサポート

<SMBC日興証券 チーフテクニカルアナリスト 吉野豊氏>

前日の米国株市場で、ナスダック総合.IXICは終値で7150ポイントを割り込んだ。2009年を起点にした上昇相場の中で最も大きな下げは15年高値から16年安値にかけての950ポイント幅だったが、今回、8月高値からの下落はその幅を上回り、リーマン・ショック以降で最大の下げとなった。ナスダックは中期的に天井を打ったみていいだろう。

一方、TOPIXの流れも変わった。10月に付けた高値は1月高値を超えられず二番天井となり、さらに今回の下げで3月安値を割り込んでしまった。より多くの銘柄で構成されているTOPIXが、右肩下がりの基調に変わってきており、日本株も中期的な上昇相場はピークアウトしたとみられる。

基本的に調整局面は半年以上、長ければ来年後半あたりまで続くとみている。日経平均は今年1月高値から3月までの下げが3500円幅で、今回10月高値から3500円下げたところが2万0760円近辺となる。新高値をつけた後の最初の下げ幅は、通常、前回の下げ幅の中に収まってくるため、当面は2万0760円が強いサポートになるだろう。

景気はそれほど落ち込んでおらず、これまでの上昇の余熱もあるので短期的にリバウンドする可能性もある。きょうの終値が7月安値(2万1546円99銭)を下回らなければ、年内に2万3000円近辺まで戻りを試すかもしれない。

●底打ちに時間、弱い企業決算相次ぎ買い入れにくい

<アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン取締役 寺尾和之氏>

欧米の半導体企業の決算が良くない。弱さのみられる決算発表がまだ始まった段階なので、底打ちのタイミングが見えにくい状況だ。ファンダメンタルズの観点から、株価がボトムアウトするにはまだ時間がかかるだろう。

日経平均
21268.73
.N225NIKKEI INDEX
-822.45(-3.72%)
.N225
.N225.TOPX.IXIC
需要サイドのほか、原材料コストが上昇している。この両面の影響が企業業績に現れるようになった。業績の着地点が芳しくない企業が相次いでいる。今後の先行きにも不透明感が結構ある。株安が進んだといっても、買いを入れにくい。

一方、今の市場の警戒感は、行き過ぎている面もある。貿易戦争についてもやや悲観的な見方も支配的となってきた。貿易戦争を巡る緊張が少し和らぐ方向に進めば、反発する形となるだろう。ただ米中間選挙を受けた市場の動向も注視しなければならない局面だ。

日経平均の年内予想レンジ:2万0000円─2万3000円

●年末2万2000円予想、グローバルの景況感悪化を警戒 

<みずほ証券 シニアテクニカルアナリスト 三浦豊氏>

日経平均は3月につけた年初来安値が下値として意識されやすく、今は2万1000円あたりがいったんの安値となりそうだ。そこから11月末にかけて2万1500─2万2500円を中心にしたレンジで推移。

うまくいけば2万3000円近辺までの戻りもあり得るだろう。ただ、12月に入ったところから、グローバルの景況感の悪化を背景に再度売られる展開となり、年末2万2000円付近での着地を予想している。

米国の経済指標に悪いものはそれほど出てきていないものの、これから時間を追うごとに出てくるだろうという警戒感がある。トランプ米大統領の中国に対する強硬姿勢は米中間選挙が終われば軟化するとの見方もあって株価は持ち直すだろうが、対中強硬姿勢は弱まることはなく、12月に入って楽観的な見方は間違いだったと気づくだろう。

米政府が中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する動きも警戒される。米国とロシア、米国と中国よる新たな冷戦が始まる可能性がある。12月から来年2月にかけて第2弾の大きな下げとなり、日経平均は2万円割れとなる恐れもある。

日経平均の年内予想レンジ:2万1000円─2万3000円

ロイターニュース 株式マーケットチーム 編集:田巻一彦
https://jp.reuters.com/article/japan-stocks-views-idJPKCN1MZ18T  

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コメント
1. 2018年10月25日 22:20:53 : ZzavsvoOaU : Pa801KbHuOM[75] 報告
高まるリスク資産の相関、一段の波乱示す兆しか

資家は決算や需給などの基礎的要素を検討するのではなく、資産を一気に売却ないし購入する傾向にある PHOTO: SPENCER PLATT/GETTY IMAGES

By
Amrith Ramkumar
2018 年 10 月 25 日 09:14 JST
 相場の下落が深まるなか、株や商品といった比較的リスクの高い資産の値動きは一致しており、一段の波乱を予想する一部のアナリストは不安視している。
 同一歩調が気がかりな理由は、それが市場の過度な楽観または不安を表すシグナルだからだ。つまり投資家は決算や需給といった基礎的要素を検討するのではなく、資産を一気に売却ないし購入する傾向にある。相関性の高まりは、いずれか一方向への動きが激しさを増す前兆であることも多い。
 ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、S&P500種株価指数とMSCIオール・カントリー・ワールド指数(米国は含まれず)の20日間の相関係数は、2月の急落以降で初めて0.95に上昇した。S&P500指数とS&P GSCI商品指数の相関係数は0.8近くに上がった。
10月は株と商品が共に下落

Source: FactSet
%MSCIオール・カントリー・ワールド指数(米国含まず) S&P500指数 S&P GSCI商品指数

 相関係数はマイナス1からプラス1の範囲で示される。マイナス1は2つの資産の動きが正反対、プラス1は完全に一致していることを示す。
 フィエラ・キャピタルの世界投資責任者フランソワ・ブルドン氏は「私たちはもう少し下がると思っている。過熱したセグメントは特にそうだ」と述べた。
 24日には米国と世界の株価がまたも下落。高値のインターネット銘柄やテクノロジー銘柄などの下げが特にきつかった。一部の投資家は、こうした銘柄を押し上げていた最近の増収が金利上昇と中国経済の減速を受けて持続不可能になると懸念している。
 銅やニッケルなど建築資材に使われる多くの商品も下落したが、原油は反発した。米原油相場は23日には株と並んで下落し、2カ月ぶりの安値で引けていた。供給増加の兆しや世界経済の成長に対する懸念が材料だった。
 相関度は最近こそ上昇しているが、今年これまでは違った。米株と他の資産クラスとの相関性は基本的に消えていた。S&P500指数といった株の主なベンチマークは世界の株や商品に先駆けて上昇していた。
 ここにきて同一歩調が突如戻ったことは、米金融政策の引き締めと世界成長の減速を受けたリスク資産の一段安を示唆しているのかもしれない。
 リスク資産と比較的安全とされる資産は逆方向に動く方が多い。S&P500指数と金の相関係数はこの1年で初めてマイナス0.8に低下した。株と安全資産(米国債やドル)の相関係数も現在マイナスだ。
 24日には、アナリストが株や商品から引き続き後退するなか、債券価格とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)ドル指数が上昇した。
 この傾向は一部の市場ウオッチャーの見方を裏付けている。いわゆる安全資産を選好し、リスク資産を売る動きが続くとの見方だ。
 最近のボラティリティーにもかかわらず、強気の投資家やアナリストは好決算と強い経済指標に市場の焦点が戻ると考えている。また、米国と中国の貿易紛争解消が相場安定につながる可能性もある。
 だがそれまでは、異なる市場の関係を投資家が注視し続ける価値はある。
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ダウ工業株30種平均は3日続落 PHOTO: VICTOR J. BLUE/BLOOMBERG NEWS
By
Amrith Ramkumar and
Avantika Chilkoti
2018 年 10 月 25 日 05:51 JST
 24日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比608.01ドル(2.41%)安の2万4583.42ドルで引けた。世界経済や企業業績への警戒感を背景にハイテク株が売られ、相場の下げを主導した。
 S&P500種指数は84.59ポイント(3.09%)安の2656.10と6営業日続落。ナスダック総合指数は329.14ポイント(4.43%)安の7108.40と続落。直近の高値からの下げ幅を10%超に拡大し、2016年2月以来約2年8カ月ぶりに調整局面入りした。
8月29日以降のパフォーマンス

Source: Dow Jones Market Data
%ダウ平均S&P 500ナスダックSept. ’18Oct.-15-10-50
 半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)の売り上げ見通し下方修正が重しになり、半導体株が軒並み売られた。通信大手AT&Tの決算が失望されて通信株も安い。
 画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアは9.8%の大幅安。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は9.2%安で取引を終えた。S&P500種の業種別指数で「IT(情報技術)」は4.4%下落した。
 AT&Tは8.1%安と、S&P500銘柄の値下がり率上位。動画配信大手ネットフリックスは9.4%安。
 四半期の売上高が見通しに届かなかった物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は5.5%安。一方、ボーイングは1.3%高と買われ、ダウ平均を支持した。
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米国株】主要株価指数が年初来の上げを消す
Vildana Hajric、Sarah Ponczek
2018年10月25日 6:06 JST 更新日時 2018年10月25日 6:40 JST
ダウ平均が600ドル超の下げ、ナスダック総合は調整局面入り
予想に届かない一部企業決算や軟調な米住宅指標が重し

Hewlett Packard Enterprise Co. signage is displayed outside of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, Photographer: Michael Nagle
24日の米株式相場は大幅続落。物価上昇で経済成長が抑制されるとの不安が広がる中、まちまちな企業決算や弱い米住宅指標を受けて売りが加速した。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はともに年初来の上げを失った。米国債は安全逃避需要の高まりで大幅続伸。

米国株は続落、S&Pとダウが年初来の上げ消す−ナスダック調整局面入り
米国債は大幅続伸、10年債利回り3.10%
NY原油は反発、0.6%高
NY金は反落、ドル高が重し
  S&P500種は10月月間の下落率が約9%に拡大。AT&Tとテキサス・インスツルメンツの決算が予想に届かず、その他の通信株と半導体株に売りが波及。ボーイングは良好な見通しを示して買われた。ナスダック総合指数は8月に記録した終値ベースの過去最高値から10%余り下げ、調整局面入りした。

  S&P500種は前日比3.1%下げて2656.10。ダウ平均は608.01ドル(2.4%)安の24583.42ドル。ナスダック総合は4.4%安。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.10%。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の統計で米原油在庫の増加が市場予想を上回ったことで、値上がり幅は限定的となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は39セント(0.6%)高の1バレル=66.82ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は27セント下げて76.17ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇が重しとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%安の1オンス=1231.10ドルで終了した。

  ニューブリッジ・セキュリティーズのチーフマーケットストラテジスト、ドナルド・セルキン氏は「これは尋常ではない。日中、ファンダメンタルズ面では何も変わらなかった。テクニカル要因で腰折れしたのだろう。ナスダックは300ポイント以上も下げている」と語った。

  朝方発表された9月の米新築住宅販売が市場予想を上回る落ち込みとなったのを受け、住宅建設銘柄があらためて売られた。

  米国債は幅広い年限の銘柄が買われたが、中でも5年債と7年債の上昇が目立った。

原題:Stock Rout Erases 2018 Gains for S&P, Dow Indexes: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Steepen, Holding Early Gains; Eurodollars Rally
Oil Climbs as Refiners Signal Imminent Ramp Up Post-Maintenance
PRECIOUS: Palladium Trades Near 16-Year High Versus Gold Price

(第6段落以降を追加し、更新します.)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-24/PH4FYP6JTSER01?srnd=cojp-v2


 


 
2018年10月25日 / 14:44 / 12分前更新
〔マーケットアイ〕株式:日経平均は安値圏、押し目買い乏しく全面安商状続く
3 分で読む

[東京 25日 ロイター] -
<14:35> 日経平均は安値圏、押し目買い乏しく全面安商状続く

日経平均はきょうの安値圏。2万1300円台前半で推移している。午後2時半時点
で東証1部銘柄の97%が値下がりする全面安商状となっている。市場では「ヘッジファ
ンドやミューチュアルファンドの決算期でもあり、世界的に換金売りの需要が多い。下げ
の勢いが強く、押し目買いも乏しいが、ファンダメンタルズを過度に悲観する必要はなさ
そう」(国内証券)との声が出ている。


<13:04> 日経平均は2万1300円台、「投資家は冷静に株売り」との声

日経平均は売り直しの動きとなり、再び2万1300円台での値動きとなっている。
日銀によるETF(上場投信)買いの期待で後場寄り後に2万1500円台まで戻したが
、足元ではじり安となっている。市場では「朝方に現物の売りが出たが、パニック的な感
じがなかった。投資家が冷静に株を売っている。ある意味、たちが悪い。一時的なリバウ
ンドはあり得るが、調整が長引きそう」(銀行系証券)との声が出ていた。


<11:35> 前場の日経平均は急反落、下げ幅一時800円超 米株大幅安でリス
ク回避

前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比618円30銭安の2万1472
円88銭となり、大幅反落した。前日の米国株が急落したことでリスク回避ムードが広が
り、下げ幅は一時800円を超えた。東証1部銘柄の96%が値下がりする全面安商状と
なった。

TOPIXは2.32%安。取引時間中の年初来安値を更新したが、1600ポイン
ト手前で下げ止まった。東証33業種全てが下落。値下がり率上位にはサービス、電気機
器、非鉄金属、医薬品がランクイン。米ナスダックが4%を超す下げとなったことを受け
、ハイテク関連株への売りが膨らんだ。東証1部の前場の売買代金は1兆3581億円だ
った。

中国市場で上海総合指数は一時2%を超す下落となったが、売り一巡後は下げ渋る動
き。日本株も前引けにかけてはやや下げ幅を縮小。東証マザーズ指数の下落率は一時5%
を超え、2016年12月以来、1年10カ月ぶりの安値水準を付けたが、同じく足元で
下げは一服している。

岡三証券・日本株式戦略グループ長の小川佳紀氏は「米金利が低下したにもかかわら
ずテクノロジーが売られた。キャッシュポジションを高める動きは東京市場でも広がった
」と指摘。決算発表を行った半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD
) の株価が時間外取引で20%を超す下落となる中、「今晩の米国株の下落を先
んじて織り込もうとしている」とみる。

東証1部の時価総額は一時600兆円を下回ったが、前引け時点では600兆円を上
回る水準まで戻している。終値ベースで600兆円を割れば昨年9月12日以来。日経平
均ボラティリティー指数 は一時30ポイント台に乗せ、2月14日以来、8カ月
ぶりの高水準まで急伸したが、その後上げ幅を縮小している。

東証1部の騰落数は、値上がり55銘柄に対し、値下がりが2039銘柄、変わらず
が13銘柄だった。


<11:08> 日経平均は安値圏、VI指数は一時30ポイント台 パナ逆行高 

日経平均は安値圏。2万1300円台での値動きとなっている。日経平均ボラティリ
ティー指数 は一時30ポイント台に乗せ、2月14日以来、8カ月ぶりの高水準
を付けた。東証1部銘柄の98%が値下がりする中、米テスラ の好決算を受けパ
ナソニック が逆行高。NEC が下げ幅を縮小するなど、割安感のある銘
柄を拾う動きもみられる。

市場では「機関投資家によるロング・ポジションが積まれた銘柄の下げがきつい中、
投資家の『手垢』の付いていない銘柄への物色シフトもみられる。今晩の米国株の下落が
小幅に止まった場合は、日本株の自律反発の動きが大きくなる可能性もある」(中堅証券
)との声が出ていた。

<10:09> 日経平均は2万1300円台、東証1部時価総額は600兆円割れ

日経平均は2万1300円台での値動き。全面安商状となっている。東証1部の時価
総額は600兆円を下回った。終値ベースで600兆円を割れば昨年9月12日以来とな
る。「ダウとナスダックのチャートが大きく崩れた。まずは日経平均で2万1000円を
試す動きとなりそう」(国内投信)との声が出ていた。


<09:14> 日経平均は一時700円安、約6カ月ぶり安値水準

寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比414円35銭安の2万16
76円83銭となり、大幅反落でスタート。その後、下げ幅を一時700円超に拡大した
。日経平均は約6カ月ぶりの安値水準。
前日の米国株市場で主要3指数が大幅に下落した流れを引き継ぎ、全33業種が売ら
れている。値下がり率上位はガラス・土石製品、電気機器、化学工業、鉄鋼など。ドル/
円が111円後半と円高が進行していることも、日本株の上値を重くする要因となってい
るもよう。


<08:28> 寄り前の板状況、ファーストリテは売り優勢

市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車 、ソニー が
売り優勢、キヤノン はやや売り優勢、ホンダ 、パナソニック は
売り買い拮抗。指数寄与度の大きいファーストリテイリング は売り優勢、ファナ
ック はやや売り優勢。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ 、三井住友フィナン
シャルグループ はやや売り優勢、みずほフィナンシャルグループ は売り
買いが拮抗している。


東証第1部出来高上位50銘柄
東証第1部値上がり率上位50銘柄
東証第1部値下がり率上位50銘柄
日経225先物
SGX日経225先物
TOPIX先物
日経225オプション


ビジネス2018年10月25日 / 12:13 / 3時間前更新
前場の日経平均は急反落、下げ幅一時800円超 米株大幅安で
1 分で読む

[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比618円30銭安の2万1472円88銭となり、大幅反落した。前日の米国株が急落したことでリスク回避ムードが広がり、下げ幅は一時800円を超えた。東証1部銘柄の96%が値下がりする全面安商状となった。

TOPIXは2.32%安。取引時間中の年初来安値を更新したが、1600ポイント手前で下げ止まった。東証33業種全てが下落。値下がり率上位にはサービス、電気機器、非鉄金属、医薬品がランクイン。米ナスダックが4%を超す下げとなったことを受け、ハイテク関連株への売りが膨らんだ。東証1部の前場の売買代金は1兆3581億円だった。

中国市場で上海総合指数は一時2%を超す下落となったが、売り一巡後は下げ渋る動き。日本株も前引けにかけてはやや下げ幅を縮小。東証マザーズ指数の下落率は一時5%を超え、2016年12月以来、1年10カ月ぶりの安値水準を付けたが、同じく足元で下げは一服している。

岡三証券・日本株式戦略グループ長の小川佳紀氏は「米金利が低下したにもかかわらずテクノロジーが売られた。キャッシュポジションを高める動きは東京市場でも広がった」と指摘。決算発表を行った半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O)の株価が時間外取引で20%を超す下落となる中、「今晩の米国株の下落を先んじて織り込もうとしている」とみる。

東証1部の時価総額は一時600兆円を下回ったが、前引け時点では600兆円を上回る水準まで戻している。終値ベースで600兆円を割れば昨年9月12日以来。日経平均ボラティリティー指数.JNIVは一時30ポイント台に乗せ、2月14日以来、8カ月ぶりの高水準まで急伸したが、その後上げ幅を縮小している。

Advanced Micro Devices Inc
22.79
AMD.ONASDAQ
-0.00(-0.00%)
AMD.O
AMD.O
東証1部の騰落数は、値上がり55銘柄に対し、値下がりが2039銘柄、変わらずが13銘柄だった。

https://jp.reuters.com/article/tokyo-stx-mid-25-idJPKCN1MZ088?il=0


 


日本株ほぼ全面安、米決算で業績や景気懸念強まる−指数一時3%超安
長谷川敏郎
2018年10月25日 7:56 JST 更新日時 2018年10月25日 11:44 JST
• 米では決算失望のAT&TやTIが急落、半導体株指数は6.6%安
• 米欧景気指標も悪化、企業業績の上方修正期待しぼむ
25日の東京株式相場は大幅反落し、主要株価指数の下落率は一時3%を超えた。米国でAT&Tや半導体など失望される企業決算が相次ぎ、テクノロジー株などが急落。業績懸念が強まり電機など時価総額上位中心にほぼ全面安。
 
  TOPIXの午前終値は前日比38.30ポイント(2.3%)安の1613.77、日経平均株価は同618円30銭(2.8%)安の2万1472円88銭。

東証内
Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg
  東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長は「日本の企業業績は円安効果が見込みにくくなる上、米中貿易摩擦で両国向け輸出が厳しくなり、これまでのような増益基調は難しくなるだろう」と述べ、「日本株のアベノミクス長期上昇相場は屈折点に来ている」とみる
  24日の米国株市場では、7−9月の契約者数が減少した携帯電話サービスのAT&T、日本時間24日早朝に低調な利益見通しを公表していた半導体のテキサス・インスツルメンツ(TI)が8%超下げ、フィラデルフィア半導体株指数は6.6%安。取引終了後に決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も時間外取引で一時25%下落し、決算を受けて株価が急落するケースが相次いだ。米国の9月の新築住宅販売、ドイツの10月総合購買担当者指数(PMI)速報値はいずれも市場予想を下回った。
  きょうの東京株式市場は景気・業績への不安で取引開始からほぼ全面安となり、TOPIXは3.1%安の1601.73と17年9月8日以来、日経平均は3.7%(809円)安の2万1282円と4月4日以来の安値に沈む場面があった。東証1部時価総額は一時17年9月以来となる600兆円割れ。一方、アジア時間25日の米S&P500種Eミニ先物は堅調に推移しており、午前半ば以降はやや下げ幅を縮小している。

  「米国株は例年9月にかけて出る売りがことしは一気に中間選挙直前の10月に出てきた印象。米国株の下げは需給要因が強いとあって期間限定の下げ。日本株はすでに天井を打ったかもしれないが、短期的な値幅調整はかなり進展した」と、東海東京調査の隅谷氏。TOPIX1600、日経平均2万2000円水準は「バリュエーションが支えとなり、割り込んでも一時的だろう」と話した。
• 東証33業種は全て下落、サービス、電機、医薬品、ガラス・土石製品、非鉄金属、海運、機械、化学が下落率上位
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-24/PH4JLF6JTSEC01


 

ビジネス2018年10月25日 / 11:43 / 3時間前更新
新規資金は1.5兆円弱、半分超を円金利資産に=かんぽ生命・18年度下期運用計画
2 分で読む

[東京 25日 ロイター] - かんぽ生命保険(7181.T)は、2018年度下期の資産運用方針で、新規資金1.5兆円弱のうち、半分超を日本国債を含む円金利資産に投資する方針を示した。ヘッジ外債は残高増を見込むが、上期に前倒しで投資したことに加えて、ヘッジコストの高止まりを受けて上期に比べて抑制する姿勢。オープン外債は横ばいの計画だが、一時的に円高に振れる局面で積み増しを検討。収益拡大に向けてオルタナティブ投資を増やす。

同社が24日に開催した資産運用方針説明会で明らかにした。

<円金利資産に消去法的に投資、対象は超長期債>

今年度の新規投資額3兆円弱のうち、上期にその半分強を配分しているため、下期は残り1.5兆円弱になる。同社では、年度計画で円金利資産、ヘッジ外債、オルタナティブを中心に投資する姿勢を示している。

しかし、下期の計画で、上期に前倒しで投資したヘッジ外債は、ヘッジコストの高止まりも考慮して抑制する一方で、日本国債を含む円金利資産に消去法的に振り向ける。円金利資産への投資は新規資金の半分超で、投資対象は20年以上の超長期債になる見通し。

円金利資産に投資する上での懸念は国債市場の流動性低下。「30年債の1%程度は、負債コストを踏まえて買える水準」(運用企画部長の浅井重明氏)だが、過度に投資すれば、金利を押し下げる要因になりかねないため、国債市場の流動性をみながら慎重に投資のタイミングを見極める考えだ。ただ、国債償還額が多いため、円金利資産の残高は減少するとみられている。

ヘッジ外債は、ドル建て社債やヘッジコスト考慮後の利回りが高い欧州、およびその周縁国の債券に投資する。

<オープン外債・国内株式は横ばい>

オープン外債については横ばいの方針。ただ、為替が短期的に円高に振れた場合には、追加投資する。また、国内株は横ばいの計画。上期は外国株式と比べ割安感から残高を積み増したが、株価水準を踏まえて機動的に残高を調整していく。下期に入り、株価が軟調に推移しているが、「投資行動に反映するという意味で株価が調整局面に入ったとの判断はしていない。今後の株価動向については慎重にみていきたい」(浅井氏)としている。

同社では、低金利環境が当面継続するとみて、収益拡大に向けて資産運用の多様化を進める。上期に米国社債のインハウス運用、JPインベストメントを通じたプライベートエクイティ、海外不動産への投資を開始したが、下期もこれまで拡大してきた領域への投資を継続するとともに、それぞれの資産クラス内で投資対象の拡大や投資戦略の分散を進める。

中期経営計画によると、オルタナティブの残高を2020年度末で約1兆円まで積み上げを計画としており、今年度末は約5000億円を見込む。

18年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。▼はマイナス。

日本国債10年物利回り 0.0―0.3%(年度末0.2%) 米10年国債利回り   2.8─3.3%(同3.0%) 日経平均        2万1000─2万5000円(同2万3000円)

米ダウ         2万3000─2万7000ドル(同2万5000ドル) ドル/円        100―120円(同110円) ユーロ/円       125―145円(同135円)

Japan Post Insurance Co Ltd
2642.0
7181.TTOKYO STOCK EXCHANGE
-70.00(-2.58%)
7181.T
7181.T
星裕康
https://jp.reuters.com/article/jp-insurance-sop-idJPKCN1MZ026?il=0

 
次の大幅な株安局面、パッシブファンドの売りが増幅−JPモルガン
Joe Easton
2018年10月25日 6:50 JST

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Monday, Oct. 22, 2018. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
株式相場に次の大幅下落局面が訪れたときは、パッシブ運用の投資家に気を付けた方がいいと、JPモルガン・チェースが警告した。

  JPモルガンは運用資産7兆4000億ドル(約830兆円)規模に上る世界のパッシブファンドが、次のリセッション(景気後退)期に起こり得る大幅な株安を増幅するとの見方を示した。こうしたファンドは大型株や米国の中小型株に投資を集中させている。

  同行のアナリスト、エドゥアルド・レクバリ氏らは24日付リポートで、「パッシブ運用がトレンドフォローだと思えることを考慮すると、現在のようなサイクルの最終段階では留意に値する。強気相場の際は資金流入で株価が押し上げられるが、相場調整時の資金流出は下げを増幅する公算が大きい」と指摘した。

原題:JPMorgan Sees $7.4 Trillion Passive Selling Pressure in Downturn(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-24/PH4DX76S972801?srnd=cojp-v2


 


FAANG株軒並み安、軟調な見通しが重し−グロース株下げ主導
Ryan Vlastelica
2018年10月25日 9:11 JST
FB、ネットフリックス、アマゾン、アルファベットは5%超下落
アルファベットとアマゾンは25日の取引終了後に決算発表の予定
24日の米株式市場で大型のテクノロジーやインターネット株が下落。フェイスブックとアマゾン・ドット・コム、アップル、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベットを表す「FAANG」銘柄は今年、ほとんどの時期にわたり米国株の上昇に寄与してきたが、この日は軒並み安となり市場全体を押し下げた。

  終値ベースではフェイスブックが5.4%、ネットフリックスは9.4%、アマゾン・ドット・コムが5.9%、アルファベットは5.2%と5%を超える下落となり、アップルも3.4%下げた。この5銘柄は3つの異なる分野に分類されるが、テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日に発表した見通しが失望を呼ぶものであったことがその下落に拍車を掛けたとみられる。TIの見通しは幅広いテクノロジー株の下げにつながった。

  ボストン・パートナーズ・グローバル・インベスターズのグローバルマーケット調査ディレクター、マイケル・マレーニー氏は「FAANG銘柄は過大評価で、商いがにぎわい過ぎ。われわれが目にしている失望や芳しくないガイダンスに伴う売りが頂点となっており、グロース株にマイナスとなっている」と語った。この日、S&P500種株価指数は3.1%安と6営業日続落。S&P500グロース指数は3.6%安だった。

  FAANG銘柄の四半期決算は引き続き注目される可能性が高い。アルファベットとアマゾンは25日の取引終了後、フェイスブックとアップルは来週に決算を発表する予定だ。

  この日は下落したものの、FAANG銘柄の大半は年初からの騰落率がプラスで、ネットフリックスは57%、アマゾンは42%それぞれ上昇している。例外はフェイスブックで17%下落。

原題:Megacap FAANG Bloc Collapses as Growth Stocks Lead Sell-Off(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-25/PH4N1T6TTDS001?srnd=cojp-v2


 

米国株安がチャイナショック後に酷似、日本株は目先下げ止まりか
長谷川敏郎
2018年10月25日 13:57 JST
• 16年前半のTOPIX1年先予想PER、12倍割れで下げ一服
• 当時のPERのボトムはTOPIXが11倍、日経平均13.6倍
最近の米国株の下落が2015年夏から16年初旬にかけての中国株急落時に似ているとの見方があり、日本株は当時のバリュエーションを振り返ると、いったん下げ止まるかもしれない。
  ブルームバーグ・データによると、15年夏から16年前半までのTOPIXの1年先予想PER(株価収益率)は最低値が16年2月12日に付けた11.0倍で、同年1月と4月、6月は12倍割れで下げ止まった。日経平均も14.3−14.4倍で下げ止まるケースが多く、ボトムは2月12日の13.6倍だった。

TOPIXの1年先PERの推移
  25日の日本株相場は前日の米国株相場を引き継いで大幅安となり、TOPIXの1年先予想PERは12.0倍前後、日経平均は14.1倍へ急低下した。いずれもボトムからは依然離れているが、いったん下げ止まりやすい水準まで接近したことになる。

街中の株価ボートを見る歩行者
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg
  みずほ証券の倉持靖彦投資情報部長は「米S&P500種採用銘柄で50日線を割り込んだ銘柄や高値からの下落率が20%超の銘柄の比率を見ると、15年8月の人民元切り下げから始まって世界景気不安が強まった時期と、市場の内部構造が近い売られ方だ」と指摘。その上で「米国株はセリングクライマックス的な状況となり、下げが大きかったことで近々急激に反発するフェーズになる」と予想。日経平均は「PER12倍台で底が入りやすいことから2万1240円近辺」を一つの下値めどに挙げた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-25/PH4YDB6KLVR401

 
FEDがいざとなれば「市場を守る」とリー氏−年末ラリーを予想
Lu Wang
2018年10月25日 11:55 JST
• VIXがピークを下回る水準にとどまっていることも改善を示唆か
• 米株はこのままいけば直近の強気相場入り後で最悪の月となりそうだ
米連邦準備制度のタカ派姿勢を巡る不安は行き過ぎの可能性が高く、投資家は直近の強気相場入り後で最悪の月となりそうな株式急落の機会をうまく捉えて、年末の相場反発に備えるべきだとファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのリサーチ責任者トム・リー氏が勧めた。
  株価が崩れた要因としては、企業利益の伸びのピークや中国との貿易摩擦、米中間選挙が挙げられるが、重要なトリガーは債券市場から来ている。連邦準備制度の当局者が、中立的金利水準を上回る利上げに動く用意があると示唆する発言を行う中で、債券利回りは急上昇し、株価は下落した。
  最近の株価の下落が、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げに相当する金融情勢の引き締まり効果をもたらしているというゴールドマン・サックス・グループの分析にリー氏は言及し、市場が経済に与える影響を連邦準備制度が気にかけないという懸念は誤りだと主張した。
  リー氏は「最大のリスクは、他の資産クラス全般での信頼の喪失だが、これは起きていない。それがもし起きれば、FED(連邦準備制度)と財務省による介入が始まるとわれわれは考えている。FEDが最終的に市場を助けることになる」と指摘した。
  オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)は、S&P500種株価指数と反対方向に動くことが多いが、VIXが10月11日のピークを下回る水準にとどまっていることも、センチメントが改善に向かいつつある状況を物語るとリー氏は受け止めている。

原題:Fed ‘Has the Market’s Back’, Tom Lee Urges Buying the Dip (1)(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-25/PH4U2M6KLVR401

 

中国政府系ファンド2本、事実上の清算−説明なく投資家に臆測広がる
Bloomberg News
2018年10月25日 12:12 JST
• 国内金融市場の混乱に伴う対応を暗示していると投資家
• 「国家隊」の投資戦略調整のシグナルである可能性も
中国政府と関連のある2本のファンドが7−9月(第3四半期)に保有していた株式と債券を全て売却した。売却理由の説明はなく、国内金融市場の混乱に伴う対応を暗示していると投資家は臆測している。
  24日付の四半期報告によれば、「招商豊慶霊活配置混合型発起式基金」と「易方達瑞恵霊活配置混合型発起式基金」の資産は同期末時点で合わせて2億9600万元(約48億円)と、6月時点の314億元から急減した。残っている資産は銀行預金などだという。  
  両ファンドは7−9月期中に99%が償還されたとしているが、資金を引き出した投資家や理由について詳細は明らかにしていない。清算への言及はないものの、中国の残高規定に従い自動的な契約終了につながるとしている。両ファンド共に同期末時点で株式は一切保有していないという。

  国家開発銀行の証券部門でアナリストをしているリウ・ウ氏は、株式相場急落時に市場に介入する政府系基金、いわゆる「国家隊」の投資戦略調整のシグナルである可能性があると指摘した上で、「国家隊の株式市場退出を意味する公算は小さく、一つの可能性として国家隊が投資信託へのエクスポージャーを減らそうとしていることが考えられる」と述べた。
  中国紙、中国証券報によれば、この2本のファンドは2015年夏、5兆ドル(約560兆円)の時価総額が吹き飛んだ株売りを収束させるための取り組みの一環として公的資金で設定された5本の一角。
原題:China Liquidates $4 Billion Funds, Leaving Investors Asking Why(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-25/PH4S816KLVR401?srnd=cojp-v2


 


トップニュース2018年10月25日 / 08:22 / 4時間前更新
米株急落、ダウは年初来マイナスに転落:識者はこうみる
2 分で読む

[東京 25日 ロイター] - 24日の米国株式市場では、ダウ平均株価が600ドル超値下がりしたほか、ハイテク株の多いナスダック総合も300ポイント超の大幅な下げを記録。ダウとS&P総合500種は年初来でマイナスに転落sした。

市場関係者の見方は以下のとおり。

<ハバーフォード・トラストの共同最高投資責任者、ハンク・スミス氏>

調整プロセスの一環という以外、具体的には説明できない。ナスダックは2年ぶりに調整局面入りした。S&Pとダウは調整水準が迫っている。もちろん内訳をみると、S&P500指数ではすでに調整された銘柄が過半数を占め、一部は弱気相場となっている。特に景気循環株、素材株、一部の工業株にその傾向が強い。

ただ、これが景気後退に向けた相場だとは思わない。経済指標をみれば、今後12カ月での景気後退リスクは引き続き低水準だ。

われわれはこれを買いの好機とみており、難平(ナンピン)買いをしている顧客には動きを加速させるようアドバイスしている。

<インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏>

現時点では売りが売りを呼んでいるもよう。投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数).VIXはここ数週間で2倍に上昇した。売りが続く中で不安や恐怖感が強まったようだ。

株価の底打ちの時期を探るなら、VIX指数が急上昇するときになる。同指数は2月には37まで上昇していた。現時点での底打ち時期の予想は難しい。

現在は引き続き調整局面にある。市場には弱気と不安が漂うが、個人的には公益株や生活必需品株にシフトする用意はない。経済は依然としてかなり強固に見える。

<チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長>

第3・四半期決算はこれまでのところ問題ない。75─80%の企業が利益予想を上回っている。しかし、あらゆるセクターで複数の企業が第4・四半期と2019年について、関税や中国での弱さなどさまざまな要因を理由にネガティブな見通しを示している。その中には建設機械大手のキャタピラーや半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が含まれており、特にTIは需要の大幅な鈍化を予想した。

これらの企業の見通しが投資手控えにつながった。こうした状況が雪だるま式に重なれば、底を打つまで収まらない。そして、今が底なのかはまだ分からない。

<オークブルック・インベストメンツの最高投資責任者(CIO)、ピーター・ジャンコブスキス氏>

キャタピラーや3Mなど決算を発表した工業株は、引き続き投資家心理を圧迫している。米連邦準備理事会(FRB)が今後も利上げを継続することを示しており、コスト高は利益に影響を及ぼす。

株式市場は今年、1月の大幅高で堅調なスタートを切ったが、その上げは帳消しになり、さらに下げている。引き続き注視すべきことは、経済は依然底堅いということだ。経済は今後も拡大が見込まれる。それを踏まえれば、株価はそのうちに上向くだろう。
https://jp.reuters.com/article/mktviews-us-stx-idJPKCN1MY367

 


トップニュース2018年10月25日 / 13:43 / 1時間前更新
焦点:世界株式市場、すでに「弱気相場」入りか
2 分で読む

[ロンドン 24日 ロイター] - 世界の株式市場で強気相場が終わったかどうか判断する場合、今年これまでの主要指数の表面的な動きを見ても、実態は把握できないかもしれない。

米S&P総合500種.SPXはなお過去最長の強気局面を維持し、MSCI世界株指数.dMIWD00000PUSは貿易摩擦や中国経済の減速懸念があっても、下落率はまだ5%にとどまっている。

ただロイターが分析したデータに基づくと、そうした指数を構成する銘柄やセクターの中で、過去1年の高値からの下落率が20%以上という弱気相場入りの定義に該当する銘柄の割合が年初から急増し、一部のアナリストは既に強気相場は終わったとの結論を導き出しつつある。

S&P総合500種の場合、年初時点で過去1年の高値から少なくとも20%下がった銘柄は全体の9.3%にすぎなかったのに、今月22日までにその割合は34.1%に高まった。調整局面突入とみなされる下落率10%以上の銘柄に至っては、全体の70%強に上った。

米国以外では弱気相場銘柄の割合はもっと高い。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチによると、MSCI世界株指数の構成銘柄2767のうち、足元で58%が弱気相場に陥った。

欧州のSTOXX600自体も年初来の下落率は9%だが、20%以上も下がった構成銘柄の割合は今年初めの10.2%から46.2%に上昇している。

一部のアナリストが懸念しているのは、こうした弱気相場銘柄の急増が臨界点に達し、指数全体が同じように急落する展開だ。

ソシエテ・ジェネラルのグローバルストラテジスト、アルバート・エドワーズ氏は2割以上の値下がり銘柄が多くなった状況について「世界的な弱気相場が恐らくもう始まっているという証拠の1つだ」と述べた。

同氏の話では、指数構成銘柄間の値動きのかい離幅という別の尺度からも同様の結論が引き出される。

もっとも同氏はしばしば悲観的な見方を披露しているため、恒久的な弱気派という評判があり、他のアナリストは弱気相場銘柄の急増には2通りの解釈ができるとくぎを刺している。

1つはやはり投資家の売りを助長して長期的な相場低迷につながるというものだが、もう1つは逆にバブル的に肥大したバリュエーションからゆっくりと「ガス抜き」をすることになり、株式市場からの急速な資金流出圧力を緩和できるという肯定的な意見だ。

そうした前向き論を支持するアナリストは、米国が景気後退に陥るまでは、強気相場は決して息切れしないと主張する。

例えばゴールドマン・サックスは、トランプ政権が打ち出した減税と米経済の勢いが相場を一段と押し上げると予想した。

一方で悲観論者からすると、下落率が20%以上の構成銘柄の割合が増えている指数が、中国のCSI300.CSI300や欧州の自動車株指数.SXAP、銀行株指数.SX7Pなどにも広がっている事実を無視するのは困難になってきている。米国でもナスダック100.NDXのうち弱気相場入りした構成銘柄は1月段階の7.8%から43.7%に跳ね上がった。

何人かのアナリストはこうした流れを、人気銘柄が堅調を維持する裏でひっそりと値崩れする銘柄が増えていると描写した。

ドイツのクセトラDAX指数.GDAXIは、全部で30のうち1月にたった2つだった弱気相場入りの銘柄は今、18に増えている。日経平均.N225もこの割合が年初の4.9%から48%に上昇した。

ソシエテ・ジェネラルのエドワーズ氏は「魚は頭から腐ると言われるが、株式市場はしっぽ(あまり人気のない銘柄)から崩れていこうとしている」と指摘した。

S&P500種
2656.1
.SPXCHICAGO BOARD OPTIONS EXCHANGE
-84.59(-3.09%)
.SPX
.SPX.CSI300.GDAXI.N225
(Ritvik Carvalho、Julien Ponthus記者)
https://jp.reuters.com/article/stock-bear-idJPKCN1MZ0CQ

 

2. 2018年10月26日 00:26:28 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[1514] 報告
やはり魔物は住んでいた? 10月の世界株安、時価総額720兆円喪失
2018/10/25 18:47日本経済新聞 電子版
 世界的な同時株安に歯止めがかからない。25日の日経平均株価は前日比822円(3.7%)安の2万1268円と、3月29日以来ほぼ7カ月ぶりの安値を付けた。日経平均は10月2日に付けた年初来高値(2万4270円)からわずか3週間で約3000円下落したことになる。過去を振り返っても、10月は歴史的な急落が多く起こっており、市場では「魔物が住む」とも言われている。今年の場合、世界の株式時価総額がこの3週間で約720兆円喪失するという形で表れた。

 10月の世界同時株安のそもそものきっかけを探ると、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の3日の講演にたどり着く。政策金利を最終的に景気を抑制する水準まで上げる可能性を示唆。同時に「景気を冷やしも過熱もさせない中立的な水準に達するまで、まだ道のりは長い」と話した。利上げに前向きとされる「タカ派」の姿勢が米長期金利の上昇につながり、相対的に割高感が高まった株式を売る動きが進んだ。講演の翌日(4日)のダウ工業株30種平均は200ドル安と急落した。

 QUICK・ファクトセットによると、日経平均が年初来高値を付けた2日の翌日から24日までに、世界の時価総額は約6兆4500億ドル(約720兆円)減少した。3日時点の全世界の取引所上場企業の時価総額合計は約83兆ドルで、その約8%が3週間で吹き飛んだ計算となる。

 同期間に世界でもっとも時価総額が減少したのはアマゾン・ドット・コムで約1400億ドル、2位はアルファベット(グーグル)の1060億ドル、3位はマイクロソフトの約980億ドルだった。上位10銘柄の減少額は累計で6800億ドルにのぼった。

 一方、時価総額が増えた主な銘柄は米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)で約160億ドルの増加、米飲料・食品大手ペプシコが76億ドル増えるなど、相対的にディフェンシブ性の高い銘柄が目立ち、投資家が波乱に備える姿勢が見て取れる。日本企業ではユニファミマ(8028)傘下のユニーを完全子会社化すると発表したドンキHD(7532)の時価総額が増えた。

〔日経QUICKニュース(NQN) 張間正義〕



日経平均、一時800円安 顕在化し始めた米中貿易戦争
証券部 丸山大介
2018/10/25 12:40 (2018/10/25 15:15更新)日本経済新聞 電子版
 25日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落した。一時、前日比800円安まで下げ幅は拡大し、2万1200円台を付けた。前日までに発表された米国企業の決算では、米中貿易戦争が業績に与える影響が顕在化している。東京市場でも海外のヘッジファンドを中心に中国関連や半導体などハイテク関連への売りが膨らんだ。

 終値は822円安の2万1268円で、東証1部の98%が下落する全面安となった。きっかけは前日の米国市場だ。24日にダウ工業株30種平均は前日比608ドル安と大きく下げ、7月以来の安値をつけた。

 米国で23日に発表されたスリーエムやキャタピラーの決算は、鉄鋼などの追加関税の悪影響や、中国市場の減速を示唆する内容だった。特にキャタピラーは上方修正への期待が高かったため、業績見通しを据え置いたことで株価は大きく下落した。

 半導体などハイテク株も雲行きが怪しい。「半導体のマーケットは弱くなっている」とのコメントを出したのは、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)だ。CPU(中央演算処理装置)大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の決算も売上高が予想に届かなかった。

 半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体指数(SOX)は6.6%安となり、この流れを受けた25日の東京市場では半導体製造装置の東京エレクトロンが一時前日比6%安、アドバンテストも9%安となった。中国で積極的に事業展開する銘柄で構成する日経中国関連株50も、一時3%安の1647と年初来安値を更新した。「米国の株安をうけて相場がうろたえている」と楽天証券経済研究所の土信田雅之氏は話す。

 この日の売りを主導しているのは誰か。株式相場の予想変動率を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)は25日、一時前日比21%上昇し、2月以来となる30台に乗せた。「リスクパリティ」と呼ばれる戦略を持つ投資家は、相場の変動率が高くなれば、ほぼ自動的に保有株を売却する。さらに海外のヘッジファンドや相場の流れに追随するCTA(商品投資顧問)といった「短期筋の売りも出ているようだ」と岡三証券の小川佳紀氏は話す。

 「中国でスマートフォンや自動車の販売が伸び悩んでいる」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘氏は指摘する。米国で顕在化し始めた米中貿易戦争の影響が、これから本格化する日本企業の決算に、どれだけ現れるのだろうか。悲観に傾きつつある投資家心理を改善させられるかが焦点となっている。

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2018/10/25 06:04
6
「高値波乱含み」は末期の症状
唐鎌大輔
みずほ銀行国際為替部 チーフマーケット・エコノミスト
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10月に入ってからの米国株(ひいては世界株)はいわゆる「高値波乱含み」であり、バブル末期に典型的な値動きと見受けられます。株が売られる時に明確な材料が無いことも危うい兆候でしょう。敢えて言えば、米金利上昇が殊更持ち出されるようになっており、これもFRBの立場を(政治との距離も含め)危うくするはずです。金融・経済指標に疎いと見られるトランプ大統領にとっても「それみたことか」と言わんばかりの展開が続いています。
それにしてはドル/円は底堅いですが、これは「リスク回避の円買い」がなくなったわけではなく、FOMCが「次の一手」を利上げと声明文で謳っているうちは変わらない話でしょう。取引者のレベルで見れば、利上げすると言っている通貨を売るのは勇気が要る話です。なんせドルしか金利の付く主要通貨は世界にないわけですから。

NY株急落 608ドル安 引けにかけ下げ幅拡大(写真=AP)
【NQNニューヨーク=横内理恵】24日の米株式相場は急落し、ダウ工業株30種平均は大幅に3日続落した。前日比608ドル15セント安の2万4583ドル28セント(速報値)と7月上旬以来の安値で終えた。年
日本経済新聞 電子版
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