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外為フォーラムコラム2018年10月19日 / 13:59 / 3時間前更新
株安は不吉な予言か、金融市場の「呪い」に要注意
Edward Hadas
3 分で読む
[ロンドン 17日 ロイター Breakingviews] - 金融市場にはプロスポーツの世界と共通する要素がいくつかある。投資家もファンも勝ち組になることを切望し、敗北には落胆する。
わずかな得点や失点に熱狂するが、部外者から見れば、ルールもよく分からないため、その熱狂も奇異に映る。そしてどちらも、あれだけ飛び上がり叫びまくっても、他の経済分野への影響はほとんど無い。
最後の点については、金融市場の場合、賛否が分かれるだろう。
多くの投機筋や投資家、金融評論家は、金融市場における価格は、もちろん経済全体の先行きを示す指標だと主張している。米国のS&P総合500種が先週4%も下落したような激しい動きは何かを意味しているに違いない。より緩慢だが大きな動き、例えば上海総合指数が1月末以降、27%も下落したことなどは、さらに広範な意味を帯びているはずだ、と言うのだ。
しかし、それは何を意味しているのか。金融市場の下落は収益性低下や経済の減速を先取りしているのか。いや、むしろ市場の下落が何らかの形で成長鈍化の原因になるのではないか。あるいは、株価のこうした顕著な下落は、それ以前の過大評価や債券利回り上昇に対する調整にすぎないのではないか。
では、そうした債券利回りは何を意味しているのか。債券市場の変動に経済的意味があるとしても、それは明確とは到底、言いがたい。
世界的なベンチマークである10年物米国債利回りは、2018年に入ってから約2.4%から3.2%へと上昇した。これは順調な経済成長の兆候かもしれないし、減速の原因となるかもしれない。インフレ率上昇の予想を反映したものかもしれないが、その一方で、インフレ率上昇の勢いを削ぐ可能性もある。
スポーツの場合と同じように、不確実性は興奮をもたらすかもしれない。だがそれは、金融市場が実は他の経済分野と密接な関係を持っていないことを示唆している。
まず株価について考えてみよう。株価は新聞の見出しを飾ることも多いが、実体経済活動に及ぼす直接的な影響はほとんどない。あるはずもない。なぜなら、株価の変動によって投資に回るマネーの量が変わるわけではないからだ。
企業が事業拡張のために現金資金を必要とする場合、公開市場で新株を売ることはめったにない。既存企業の大半は融資を受けるか、営業キャッシュフローに手をつける。新興企業はもっぱらプライベートな資金調達に頼る。
理論的には、債券は別の話だ。確かに、市場価格が経済において果たす役割を理論的に説明する場合、その軸になるのは債券市場だ。このモデルの出発点となるのは、各国中央銀行が設定する翌日物政策金利だ。これが長期債利回りに影響を与えるものと想定されている。こうした金利全般が、債券発行量を決定し、それが投資のペースを左右し、ひいては雇用創出と成長を形成する。
このモデルにおける金融の油圧ポンプのごとき働きは印象的ではあるが、現実的ではない。あまりにも多くの要素が捨象されているからだ。金融による動力伝達の働きが多少は存在する場合でも、たいていは他の要素のなかに埋没してしまう。特に、営業利益率の変動や政府政策、技術的な機会、そして政治状況などがそうだ。
また金融自体も、政策金利やベンチマーク金利以外の多くの変数に影響される。インフレが生じていれば、名目では金利が高くても実質では低くなる。規制によって融資慣行は変わってくる。借り手のコストは、無リスク金利だけでなく、貸し手が要求するスプレッドによっても変動する。金利が経済に与える影響は、融資資金が実体投資に回るのか、それとも単に金融取引を賄うだけなのかによっても左右される。
こうした要素がすべて作用している以上、市場との関連で経済を語ることが、スポーツ談義と同じ程度の精度しか備えていないとしても不思議はない。なるほど、市場変動は経済変化の兆候や原因になり得るかもしれない。だがその兆候は、ほとんどの場合、不明瞭かつ不正確であり、原因だとしても、めったに決定的であることはない。
それでも、近年の金融市場には、影響力の源が1つある。信念の力、あるいは「呪い」だ。金融市場の変動そのものが経済に与える直接的、機械的な影響は、野球のワールドシリーズやサッカーのワールドカップによる影響と大差ない。だが、間接的もしくは心理的な影響は、はるかに大きくなる可能性がある。
消費者と企業経営者が資産価格と金融の関係の強さを過大評価している限りにおいて、彼らは、市場の動きが、支出や投資の意思決定の参考になると信じてしまうだろう。こうして、株価や債券価格の動きが経済を揺るがす可能性はある。
金融市場による「神のお告げ」の信者は、自分たちが迷信家だとは思っていない。むしろ、難解な暗号メッセージを解読していると考えている。これは自己言及的な歪みを伴う、油断ならない営みである。
先週起きた株価急落はランダムに発生する変動にすぎず、長いシーズンにおける1つの試合でしかない、と言うのが大多数の見解だとすれば、じきにそれは忘れ去られるだろう。
しかし、特に今回の下落が今後の経済成長や収益トレンドについて何か良からぬことを告げていると信じる人が十分に多ければ、その不吉な予言が自己実現してしまう可能性はある。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。(翻訳:エァクレーレン)
トップニュース2018年10月19日 / 16:29 / 29分前更新
来週の日本株は底打ち機運探る、米金利上昇一服で調整一巡も
[東京 19日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、底打ちの機運を探る展開が見込まれている。サウジアラビアの記者失踪問題など外部環境面では不透明要因が多い。ただ米国による為替条項要求を受けながらも円高が回避されていることや、米金利の上昇一服はポジティブな材料。高バリュエーションのグロース株の調整が一巡すれば、市場の動揺は和らぎそうだ。
日経平均の予想レンジは2万2000円─2万3000円。
再び大幅な下落を余儀なくされた日本株だが、19日の日経平均は下落幅が一時400円を超ええた後、急速に下げ幅を縮小するなど、底堅さをみせた。日経平均ボラティリティー指数.JNIVは2月の「VIXショック」時と比べ現時点ではまだ低水準。為替条項の要求が出ても、外為市場でドル/円JPY=は112円台と極端な円高はみられず、日本株を下支えしている。
19日に発表された中国7─9月期国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増。市場予想を下回り、世界的な金融危機後で最も低い伸びとなった。ただ中国当局が景気支援方針を打ち出したことを背景にリスク回避ムードは抑えられ、上海株は上昇した。
「中国経済は今が一番悪い時期。追加関税の影響は懸念されるが、景気刺激策を打ち始めている。来年にかけてはその効果が出てくるとみられ、中長期的には買い場だろう」(岡三アセットマネジメント・シニアストラテジストの前野達志氏)との声も出ている。
サウジと米国の関係性悪化への懸念や、直近のイタリア国債利回りの急拡大など、火種を抱えた状況には変わりなく、神経質な相場が続くとみられているが、米企業の決算発表については「出だしとしては悪くない」(大手証券)との見方もある。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表後、株式市場では米金利の上昇懸念が広がったが、米10年債利回り自体は月初にみられたような急上昇には至っていない。
しんきんアセットマネジメント投信・運用部長の藤原直樹氏は「米金利の上昇は良好な米景気を前提にしたもの。悪い金利上昇ではなく春先とは状況が異なる。(米国株の)バリュエーション調整後の警戒感は残るが、米金利が落ち着けば株式市場に資金が戻ってくる」と指摘。日本株の戻りも期待できるいう。もっとも、高値圏では戻り売りが出るとみている。
株式マーケットチーム
https://jp.reuters.com/article/global-markets-breakingviews-idJPKCN1MT0GU
米国の景気後退確率、今後2年間では60%超−JPモルガンが予測
Brendan Murray
2018年10月18日 23:58 JST
米国経済が今後2年間にリセッション(景気後退)に陥る可能性は50%よりも高い。JPモルガン・チェースの分析モデルで明らかになった。
同行リサーチャーが今週発表したリポートによれば、1年以内にリセッションになる確率は28%程度、今後2年間では60%を超える。今後3年間の確率は80%超だという。
JPモルガンのモデルは、消費者および企業のセンチメントを示す統計から働き盛りとみなされる年代の男性の労働参加率まで幅広い要素を分析したほか、賃金の伸びや国内総生産(GDP)に占める耐久財の比率なども分析の対象とした。JPモルガンの分析結果はニューヨーク連銀の調査よりも悲観的だ。同連銀によると、現在から1年で景気後退に陥る確率は14.5%となっている。
原題:U.S. Recession Chances in Next Two Years Top 60%, JPMorgan Says(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-18/PGSTXF6KLVR501?srnd=cojp-v2
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トップニュース2018年10月19日 / 16:29 / 24分前更新
焦点:米中間選挙、株式オプション市場では「ささいな材料」
Saqib Iqbal Ahmed
2 分で読む
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 11月6日の米中間選挙で野党・民主党が下院の過半数を確保すれば、トランプ大統領の政策実現に支障が生じるなど、政治的な影響は大きいとみられる。
ただデータを見ると、株式オプション市場では、中間選挙結果が当面の相場の方向性を左右する大きな要素になるとは考えられていない。
キャンター・フィッツジェラルドのチーフ市場ストラテジスト、ピーター・チェッキーニ氏は、選挙を巡る不透明感は話題に上っているとしながらも、実際にヘッジに動いたり、ヘッジにはっきり言及するような市場参加者は見当たらないと述べた。
民主党が上院もしくは下院を制するようなら、ロシア問題から課税逃れに至るまでトランプ氏にかかる数々の疑惑に対する調査が迅速に進められる可能性がある、と複数の議会関係者は話す。情勢変化が起きる可能性を背景に、政策がどう修正されるかや、民主党がトランプ氏弾劾に動くかどうかについて、さまざまな観測が飛び交っている。
それでもソシエテ・ジェネラルのフロー戦略・ソリューション責任者アンドルー・スコット氏は「投資家が本気でこうした事態を信じているなら、相当なボラティリティーのプレミアムが発生するはずだが、実際にはそれは存在しない」と指摘する。
スコット氏は、ボラティリティーの期間構造は投資家が過度に心配してはいないことを示唆している、と付け加えた。ボラティリティーの期間構造は、権利行使期間の異なるオプション価格から算出され、将来の株式相場の変動に対する市場の期待が反映される。
足元の株式市場は、金利上昇や貿易摩擦への警戒感から乱高下したとはいえ、過去30年間の中間選挙前の時期と比べると株価の変動幅は小さい。
S&P総合500種の1カ月物ボラティリティーは現在17%前後。一方、リフィニティブのデータに基づくと、過去8回の中間選挙の平均は20%だ。先週のボラティリティーの急上昇を例外扱いにすれば、この時期の水準としては30年間で最も低い。
中間選挙結果には瞬間的に反応するとしても、米国株上昇の流れは途切れない、というのがアナリストの見立てだ。LPLリサーチの分析では、1946年以降の全ての中間選挙後1年間のS&P総合500種は平均で14.5%上がった。
ソシエテ・ジェネラルのスコット氏は「中間選挙の結果は2020年(の大統領選挙と議会選挙)の手掛かりになるという面では重要だが、短期的には株高基調を損なう原因にはなりそうにない」とみている。
最近の株価の下押しが健全なヘッジ需要を喚起したため、市場が今後何らかの打撃を一瞬受けたとしても、投資家がうまく乗り切れる態勢がより整った面もある。必ずしも中間選挙に不安を覚えたわけではないが、投資家はこのところリスクの高い資産を売却していたのだ。
https://jp.reuters.com/article/italy-euro-analysis-idJPKCN1MT0SS
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