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「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景は
https://diamond.jp/articles/-/177744
2018.8.20 戸田一法:事件ジャーナリスト ダイヤモンド・オンライン
「阿波おどり」は日本を代表する夏の風物詩。今回の騒動の背景には何があったのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA
日本を代表する夏の風物詩「徳島市阿波おどり」(8月12〜15日)の観光客が昨年より約15万人減少し、記録が残る1974年以降、最低の人数にとどまった。テレビで小競り合いになっている映像をご覧になった方も多いと思うが、阿波おどりを巡っては今夏、徳島市を中心とした実行委員会が例年のメインイベントとされてきた「総踊り」中止を決定していたが、反発した踊り手団体が強行するなど対立が表面化。昨年は主催者団体の巨額な累積赤字が浮き彫りになり、徳島市が破産を申請するなど問題が発覚している。全国どころか世界から観光客が訪れる一大イベントに、何があったのか。(事件ジャーナリスト 戸田一法)
400年続く伝統芸能
まず、徳島市阿波おどりがどんな伝統芸能なのか、おさらいしておきたい。
文献などによると、ルーツとなる「阿波踊り」の発祥には諸説あるが、有力とされるのは徳島藩祖・蜂須賀家政が徳島城を落成した天正15年(1587年)、祝賀行事として人々が城下で踊ったのが始まり。その後、藍や塩などで富を蓄えた商人らが、年を重ねるごとに豪華にしていったと伝えられている。現在でも徳島県(旧阿波国)各地で8月に行われているが、さかのぼればその盆踊りが由来ともされる。
徳島市阿波おどりはお盆期間中の毎年8月12〜15日に開催。江戸時代から約400年続くとされ、現在は人口約26万人の徳島市に全国から120万人超が訪れる。旅行会社による観覧ツアーなどが組まれ、今では世界的に認知されているビッグイベントになっている。
踊り手団体は「連」と呼ばれ、中でもメジャーは徳島市観光課が事務局の「阿波おどり振興協会」14連、徳島新聞社地域振興部が事務局の「徳島県阿波踊り協会」17連、「徳島県阿波おどり保存協会」9連が有名連として認知されている。
阿波踊りでは三味線、太鼓、鉦鼓、篠笛など2拍子の伴奏にのって連が踊り歩く。よくイメージされるのは「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆(あほ)に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々」のリズムだが、有名連以外はあまり使わず、主に「ヤットサー、ヤットサー」の掛け声が一般的だ。
徳島県では体育の授業や体育祭に採用している学校が多数あるほか、前述の通り徳島市に限らず県内各地でそれぞれ開催されるなど、代表的なお祭りである。現在では、東京・高円寺や埼玉・南越谷など全国各地で阿波踊りにまつわるイベントが開催されている。
また徳島市には開催期間でなくても雰囲気を楽しめる「阿波おどり会館」という観光スポットがある。昼夜ともに有名連などによる演舞があり、一緒に踊りに参加することも可能。シンガーソングライターさだまさしさんの小説「眉山」の舞台で、松嶋菜々子さん主演で映画にもなったから、ご記憶の方も多いと思う。
「徳島市」vs「連」
では今回、何があったのか。
総踊りは例年の期間中、毎日午後10時スタートで実施されてきた観光客注目の最大イベントだ。4ヵ所の有料演舞場の1つ「南内町演舞場」で1000人以上が一斉に踊る迫力で人気を集めてきた。しかし、今年は累積赤字(後述)に苦しむ徳島市などで組織する実行委員会がチケットを4ヵ所で均一にさばくため、総踊りの中止を決定。4ヵ所の演舞場で有名連が分散するように手配した。
しかし「総踊りは1年に1度、最大の晴れ舞台」と振興協会が反発。独自開催を決め、所属の連に場所や時間を通達し、SNSなどで一気に広まった。これに焦ったのが実行委員会。委員長の遠藤彰良市長が緊急記者会見を開き、振興協会に自粛を求めるなど、混乱に拍車が掛かった。
2日目の13日午後10時。振興協会の連は南内町演舞場近くに集結し、ものものしい雰囲気に包まれた。徳島市幹部らが振興協会理事らに「やめてください」「危険です」と要請したが、周囲からは「帰れ」「邪魔だ」と罵声が飛んだ。結局、連は制止を振り切って踊り始めた。この辺が、テレビで繰り返し流された映像だ。
連や実行委はもとより、地元警察も察知し、トラブルが起きないように厳戒警備を敷いた。連は予定の商店街へ一斉になだれ込む。踊り手たちは例年通り一糸乱れぬ演武を披露し、事前に情報を収集していた観光客らは歓喜しながらスマートフォンで撮影していた。
筆者ももみくちゃになりながら関係者や観光客に話を聞いたが、総じて「赤字補填のため、役所が調整して慣習を壊すなんて」という批判の声が多かった。印象的だったのが「阿呆になるための祭りで金勘定を考えたら、阿呆にばかにされるで」だった。
地元報道によると、山田実振興協会理事長は「皆さんの熱気を受け止めた。やってよかった。これが庶民の声だと市長に分かってほしい」、市長は「(中止を要請したのに)無視したのは遺憾。今後の対応は実行委で協議する」とコメントした。
累積赤字4億、運営団体破綻
今回の不協和音には前兆があった。
全国紙徳島支局記者によると、予想された結果で「小さな小競り合いみたいなケンカはあったが、暴動みたいなことにならなくてよかった」と安堵していた。それほどに、今回の阿波おどりには警戒感が強かったということだ。
背景に何があったのか。
阿波おどりは昨年まで公益社団法人「徳島市観光協会(破産手続き中。以下、協会)」と地元紙「徳島新聞社(以下、新聞社)」が共催していた。協会の決算によると、2001〜2016年まで収入は年間2億円台で、収入源はほとんどが阿波おどりの観覧席チケット。しかし、黒字は2007〜2009年の3年間だけだった。
昨年6月、協会の4億円超の累積赤字が発覚した。
徳島市は金融機関と協会の損失を補填する契約を結んでいたが、補償限度額が2004年以降、なぜか6億円になっていた。危機感を抱いた徳島市は、協会と新聞社に限度額を累積赤字額まで引き下げ、収支を改善するよう促した。
その上で徳島市は、協会と新聞社に運営改善のため三者協議会を設置したが、協会は2回の参加要請を拒否。徳島市は昨年11月、地方自治法に基づき弁護士らによる第三者調査団の会計監査に乗り出した。
結果、判明したのは会計規約に反する処理の数々だった。調査団は「あまりに杜撰(ずさん)。事業継続は困難」と結論した。
これを受け、徳島市は協会に対し、2018年の損失補填、補助金交付も拒否。協会は資金繰りに窮し、金融機関に借入金返済は不能と通知した。債権を移譲された徳島市は今年3月、協会の破産手続き開始を徳島地裁に申し立てる事態になった。
これに対し、市議会から「情け容赦ない」と批判が相次いだが、徳島市は「負担増はこれ以上できない」とし、新聞社も不適正な会計処理について「一定の責任がある」と瑕疵を認めていた。
追い込まれた協会は徳島市と新聞社を批判。徳島地裁の申し立てでは「新聞社は利益を受け続けていたのに、損失は一切負担しなかった。赤字の責任はない」と訴えた。しかし徳島地裁は3月、破産手続きに着手。協会を擁護する振興協会は破産を防ぐための資金集めを開始し、3億円超を集め「破産回避が可能」と高松高裁に即時抗告したが、高裁は棄却。高裁は棄却理由を「市に補助金を打ち切られ(安定的な)収益を得る見通しがない」とし、協会は「混乱を招きたくない」として特別抗告を断念した。
政治問題、ほどけない感情のもつれ
観光客や市民の楽しみに、財政問題が関わってくるのは何ともやるせない。さらに、この問題には政治的問題も含まれているとみられる。
2016年の市長選では、遠藤市長は観光協会会長が支援する当時の市長を破って初当選した。今回の総踊りを強行した振興協会理事長は観光協会理事も兼務していた。
新たな実行委の委員長となった遠藤市長は、入場料収入確保のために「総踊り」中止を表明した。しかし、協会や振興協会が、素直に受け入れられるはずもない。
そこで、筆者はあえて徳島市や振興協会の幹部ではない、一般参加者に話を聞いてみた。
「観光客は総踊りを見ることができて喜んでいるだろうのぉ。でも、地元の人間はうんざり。まるで例のアマチュアスポーツのばかばかしい権力争いを見せられているみたいでな」と落胆していた。
筆者は徳島に縁はあるが、今回の問題はどちらの意見が正しいのか分からない。おそらく、地元の方も分からないのではないか。願わくは運営についても関係者がわだかまりなく、有名連の踊りのごとく一糸乱れぬ姿を見たいものである。
「2016年の市長選では、遠藤市長は観光協会会長が支援する当時の市長を破って初当選した。今回の総踊りを強行した振興協会理事長は観光協会理事も兼務していた」
— crop (@tinycrop) 2018年8月20日
/「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景は | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/rNcEHd32Pf
「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景は #SmartNews
— 大塚 慎二(シュウト) (@anisonSHOOT) 2018年8月20日
喧嘩の影響より
総踊り中止と報道による阿波踊り中止の誤認が大きいでしょ
目玉イベントに変わるイベントを作れなかったのと県外への情報発信不足
明らかに市の責任
報道会社は偉そうにしてるだけか? https://t.co/O4NQxzToVU
「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景はhttps://t.co/o9W72LDjZ9
— どらどら (@doradorakk) 2018年8月20日
徳島新聞社と四国放送はグループ会社で、遠藤市長は、四国放送の元アナウンサー
そこを書かなきゃ対立構造は分からない。てか、これで徳したのは誰だ?
「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景は。 「徳島市阿波おどり」(8月12〜15日)の観光客が昨年より約15万人減少し、記録が残る1974年以降、最低の人数にとどまった。 https://t.co/YMAQSTgBy6 #スマートニュース
— Jien (@SaijoKosmo) 2018年8月20日
阿波踊り、豊年祭りのような人々の祈り、神事ではなく、喜びの踊りだったのか。ならばどの様な形に変化してもいいな。皆が楽しかったらいいのだから。
— きよし (@indevidual_) 2018年8月20日
「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景は | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/1vYn3HoHM4
だから踊りたい人たちだけで黒字化して、好きにしたらいい。それで解決。赤字、破産の責任は負わず、好きにやらせろは馬鹿過ぎる。徳島新聞社への交渉も、当然自分たちで。/「阿波おどり」人出が過去最低、運営巡る対立の背景は https://t.co/uglhReKRAt
— らるごどらいぶ@愛妻家&愛犬家 (@largo_drive) 2018年8月19日
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