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「炭酸水」市場が急拡大 若い世代を中心に受け入れられた理由は?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180712-00000001-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 7/12(木) 7:00配信 女性セブン2018年7月19・26日号
炭酸水が若い世代を中心に受け入れられた理由は?
「ダイエットにも効果があるらしい」「強炭酸やフレーバー炭酸水もおいしい」──飲料業界の常識を覆すアイディアがウケて、炭酸水が注目を集めている。続々とスーパーやコンビニに並ぶ斬新な新商品たちが今の世に求められている理由とは何か。
「食前に300〜500mlの炭酸水を飲むと、泡(炭酸ガス)が胃の中に充満するため、胃がふくらみ、満腹中枢が刺激されることがわかっています」
そう語るのは、炭酸生活総合研究所の顧問・前田眞治さん。“ダイエットに効果がある”という話が広まってから、炭酸水がバカ売れしているというが、なるほど、それなりの理由があったのだ。
炭酸水市場は年々拡大を続け、生産量も年々増加。プレーン炭酸水の場合、2008年と比べると昨年は約8倍の伸びを示している。
かつて、炭酸水といえば、ウイスキーや焼酎などのお酒を割る“割り材”としてのイメージが強かった。2009年頃にハイボールがブームとなり、炭酸水需要が高まってきたが、当時はまだ炭酸割りというスタイルが中心だった。
それが大きく変化したのは、炭酸水を500mlペットボトルで発売して以降だという。アサヒグループホールディングス・杉正直さんが言う。
「風呂上がりやスポーツ後などで炭酸水の需要があることが調査でわかりました。また、“爽快感のある炭酸飲料を飲みたいけれど、糖分のことも気になる”といった健康を気遣う声もありました。そこで、500mlペットボトルを開発し、無糖の炭酸水をそのまま飲む“直接飲用”というスタイルを提案したのです」
ディーン・フジオカを起用したCMを覚えている人も多いと思うが、2011年に発売された『ウィルキンソン』500mlペットボトルが、直接飲用を一気に広め、「最近では炭酸水を購入する人の約7割が直飲みという調査結果もある」(杉さん)ほどだという。
プレーン炭酸水からフレーバー炭酸水へ
こうして飛躍的に伸びた炭酸水市場は、その後、新商品開発によって多様化が進み、さらに拡大した。
「プレーン炭酸水のヒットが、果物のフレーバーをプラスしたフレーバー炭酸水につながり、さらにミントやジンジャーを使った商品に発展したり、強炭酸を謳う商品が登場するなどして活況を呈しています」(炭酸生活総合研究所の担当者)
さらに、飲料総研の宮下和浩さんはこう分析する。
「次々に新商品が投入され、競争が活発になり、その市場が注目されると、“じゃ、飲んでみようか”という人が増え、競争による市場活性化が進みます。また、上の世代はジュースなど甘いものをよく飲みましたが、若い世代は子供の頃からお茶や麦茶などを常飲していました。味覚が無糖のものに慣れているため、飲み物のバリエーションの1つとして、炭酸水が当たり前に存在しているのです」
ちなみに「乳酸菌飲料、乳及び乳製品をのぞく、アルコール1%未満の飲料」を清涼飲料水というが、その市場はつねに激戦だ。
昨年の炭酸水の生産量は24万2400kl。これは2lのペットボトルで換算すると1億2120万本! 今年はそれを確実に上回る見込みだという。
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