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会社のアホに堪え続けてはダメ! 手遅れになる前にすべきこととは
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180625-00000090-sasahi-ind&pos=1
AERA dot. 6/28(木) 7:00配信
田村耕太郎さん。“アホ”のお悩みを大募集中!是非お気軽にご投稿ください(https://goo.gl/Wuykqu)。採用された方には、田村耕太郎さんが連載でアドバイスをさせていただきます
「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークワンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、41万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。
日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「アホに堪え続けなければならないのか?」について。
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【相談】会社に執拗に攻撃してくる人がいます。その人は会社で重宝されているため、誰も声を大にして注意できる人はいません。この組織に居続けるには、堪え続けるしか選択肢はないようにも思ってしまいます。こんなアホへの一番の対策はなんでしょうか。
■モビリティに必要なこととは?
これは「それをいっちゃあオシメーよ」みたいな論でもあるが、あなたをパワハラ・セクハラ・いじめ・イジリから守ってくれるのは「モビリティ」だ。
モビリティとは、「動きやすさ」のこと。その組織に残る選択肢しかないから、あるいはないように思ってしまって居続けてしまうから、どアホの安定した餌食になってパワハラ・セクハラ・いじめ・イジリ等の対象にされてしまうのである。
日本は転職市場がまだまだ狭く、新卒で入った組織に勝るとも劣らない転職先は一部の外資系や新興企業にしかない。出戻りや中途を歓迎する大企業も出てきたが、それはそれで狭き門だ。
そしてそのパワハラ・セクハラ・いじめ・イジリの発生する組織は、暇なアホが君臨する世界でもある。そしてパフォーマンスとか数字で管理されていない、ある意味緩い職場ともいえる。なので、ついついパワハラやセクハラ、いじめやイジリに耐え、イエスマンになりさえすれば、それなりに快適で数字のために頑張る必要もないので、ついつい長居してしまう。
やがて「こんなところにいられない」と気づいたときにはもう遅い。自分のスキルと転職可能性の限界に気づき愕然となっても、もう耐える選択肢しか残っていないのだ。
シンガポールやアメリカでもそういうことはゼロではないが、日本のそういう話をすると「なんでみんな辞めないの?」と言う。
働き方改革で最も大事なのはモビリティを持たせることだと思う。日本の場合はスキルと労働市場が鶏と卵なので、無責任に「こういう準備をしたら」とはいいにくいが、もし子どもがいるなら、少なくとも子ども時代からモビリティを準備してあげる方がベターだと思う。なぜなら今の子どもたちが大きくなるころには、日本にいてもモビリティを持たないと生き残れなくなってくるだろうし、世界はもうモビリティなしでは、どうしようもない場所になっているからだ。
では自分自身は何をすべきか。モビリティに必要なのは、自分が選んだ場所で、数字で成果を明確に出す癖というかスキルを付けることです。組織をまたいで自分の実力を発揮できるヒューマンスキルもそうでしょう。語学力もあったほうがはるかにいい。最低でも英語です。日本国内の資格は「ないよりはまし」「かなりまれに特別ボーナスになる」くらいだと思ってください。
交渉でも「席を立てる」くらいの雰囲気を出している方が強いです。実際に「席を立つ」のではなく「こいつ席を立っちゃえるよ」と思わせるくらいの余裕のあるオーラを出すことが大事だと思います。
自分には向かない考えと思われるかもしれませんが、今の長期飼い殺し制度は「富国強兵」の産物で、実は明治時代や大正初期の日本人もガンガン転職・起業していたのです。
われわれの遺伝子の中には、もともとモビリティが入っていると思うのです。
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