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需給ひっ迫でも鈍い物価、分析急ぐ日銀 生産性上昇との関連で(ロイター)
http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/454.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 6 月 09 日 12:55:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

需給ひっ迫でも鈍い物価、分析急ぐ日銀 生産性上昇との関連で
https://diamond.jp/articles/-/172119
2018.6.8 ロイター


6月8日、人手不足による人件費上昇や需給ギャップの改善にもかかわらず、物価上昇率に加速の兆しがみられない。都内で先月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)


[東京 8日 ロイター] - 人手不足による人件費上昇や需給ギャップの改善にもかかわらず、物価上昇率に加速の兆しがみられない。日銀は、人手不足に起因した省力化投資など企業の生産性上昇の取り組みが短期的に物価を押し下げるものの、中長期的には成長期待を高めて物価を押し上げる「循環」に期待する。

 専門家からはその実現には数年かかるとの見方も出ており、想定を下回る足元の物価も踏まえ、日銀は分析を急ぐ。

■好景気でも鈍い物価上昇

 足元の消費者物価指数(除く生鮮、コアCPI)は3月、4月と2ヵ月連続で前年比での伸びが鈍化。2月の1.0%から3月が0.9%、4月が0.7%となり、除く生鮮・エネルギーのコアコアCPIも3月が0.5%、4月が0.4%と伸びが停滞している。

 日銀内では、直近の堅調な景気とは整合的でない物価の動きに対し、その要因を分析する動きが続いている。

 4月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、この物価の動きについて、1)人々のデフレマインドの根強さ、2)企業が省力化投資の拡大やビジネス・プロセスの見直しなど生産性の向上による賃金コスト上昇の吸収の動き──を挙げた。

 生産性上昇を巡っては昨年7月の展望リポートで、近年は労働生産性の上昇が実質賃金の伸びを上回っておりインフレ率をマイナス0.2%ポイント程度押し下げているとの試算を示した。ただ、こうした物価下押し圧力は「一時的な現象にとどまる」とも分析していた。

 だが、それから1年近くが経過したものの、物価が明確に上昇していく気配はうかがえない。

 黒田東彦日銀総裁は、5月30日に日銀本店で開かれた国際コンファランスでのあいさつで「先進国を中心に観察される物価・賃金ダイナミクスの変化の背景を解明することは、喫緊の課題だ」と述べ、足元で展開されている「パズリング」な現象の解明に意欲を示した。

 また、桜井真審議委員が5月24日に行った講演の資料には「時間当たり労働生産性の国際比較」がグラフで示された。

 それによると、主要7ヵ国(G7)における2010年から2017年の時間当たり労働生産性の平均伸び率は、日本は1.2%強とドイツとほぼ並んでトップクラス。「日本の労働生産性は、他国にキャッチアップする形で相対的に早いペースで改善している」(同委員)ことを示している。

■生産性上昇から成長期待へ、数年かかるとの見方

 構造失業率を下回る2%台半ばまで失業率が低下する深刻な人手不足に対応するため、企業はかなり大胆な自動化投資を推し進め、生産性が上昇する過程に入っている。

 その結果、短期的には人件費抑制などのコスト圧縮効果が先行。物価に対し、下押し圧力がかかりやすくなる。

 しかし、需給ひっ迫を背景とした継続的な生産性上昇が中長期的には潜在成長率や期待成長率を引き上げ、需要がさらに拡大する──日銀は、この拡大方向の景気循環メカニズムが働き出せば、物価に上昇圧力が強まると期待する。

 ただ、現実に物価上昇につながるまでにどの程度の時間がかかるのか、変数が多いために確定的なことは言いにくい。日銀内でも、この期間について明確に示す関係者は少ない。

 ある民間エコノミストは、短期的に物価に下押し圧力がかかりやすいのは1年程度ではないかとしたうえで、生産性上昇から物価上昇が目に見えるまで「数年」はかかるとみている。

 そもそも、約25年ぶりの低い失業率にもかかわらず物価や賃金の上昇が鈍いこと自体が、経済全体でみれば需給がそれほどひっ迫していないことを示しているのではないか、との声も日銀内にある。

 大和証券・チーフマーケットエコノミストの岩下真理氏は、付加価値の高い商品でもできるだけ安く提供しようとする企業のビジネスモデルは変わっていないとし、「それを転換し、企業の成長期待を高めるには相当の時間がかかる」と指摘。

 その上で、日本の場合は労働生産性の上昇だけで成長期待を高めるのは難しいと述べ、外国人労働者の活用をはじめとした労働投入の拡大など「日銀では、どうにもできない課題が多い。現在の金融政策の継続で、デフレマインドの転換をじっくり待つ、というのが基本スタンスだろう」とみる。

 物価が上がりにくい要因とそのメカニズムを解明し、今後、打ち出していく金融政策の手段や、市場との対話の中にどのように生かしていくのか。

 もし、かなりの時間がかかるとの推論を表明するのであれば、市場への説明の仕方によっては、価格変動が大きくなるリスクも残る。黒田日銀の手腕を注視していく必要がありそうだ。

(伊藤純夫 編集:田巻一彦)



 

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コメント
 
1. 2018年6月10日 00:22:16 : JvMjyuMlDz : 24QF9WfCx9M[244]
大慌て セオリー通り 進まずに

2. 2018年6月10日 02:25:04 : EgSO7jbycQ : byn0oW5f064[1]
もういい加減消費税が頭抑えてる事を認めて消費税を廃止しろよ。
それ以外に理由なんかあるかボケ。

3. 2018年6月10日 04:45:14 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[1126]

>主要7ヵ国(G7)における2010年から2017年の時間当たり労働生産性の平均伸び率は、日本は1.2%強とドイツとほぼ並んでトップクラス
>生産性上昇から成長期待へ、数年かかる

労働生産性と全要素生産性は全く別の話で

より重要なのは後者

両者の議論を混同しては、あまり意味はない


>日本の場合は労働生産性の上昇だけで成長期待を高めるのは難しいと述べ、外国人労働者の活用をはじめとした労働投入の拡大

しかも先進国、特に日本では少子高齢化が加速しているのだから

多少の生産性上昇では、高齢世帯の消費は増えるどころか、インフレで強く押し下げられる

つまり、そう単純ではないのだ



4. 2018年6月10日 11:58:15 : zKKulPaZDU : cAID_aQQJZ8[2]
※3
お前は人を批判するほど能力ねえだろ
全要素生産性は労働も考慮されてるのに

>労働生産性と全要素生産性は全く別の話で

ってよく言えるな
最近、学校で習ったから、誰かに教えたくなったキッズwww


5. 2018年6月10日 14:40:47 : DtWinamwSU : avzFSCxB16g[1]
だから、消費税の所為で全ての消費行為に8%のブレーキがかかると言ってるだろ。

3%の時は3%のブレーキがかかってた。5%の時は5%のブレーキがかかってた。
8%になったからといって、3%や5%のブレーキが消えるわけじゃない。
今までよりも強いブレーキがかかる。

諸外国の消費税と日本の消費税は根本的に異なるので、諸外国の消費税、
すなわち物品税とはブレーキのかかり方が段違いに違う。あまり比較にはならない。

諸外国が22%でも大丈夫なのは、日本の消費税とは名前が同じなだけで
根本的に税構造が違うからだ。

だから消費税を上げると、より強く経済活動のブレーキを踏むことになる。
ただそれだけ。

生産性がどうとかの話じゃない。

ブレーキを踏むから経済活動の一環でもある子作りも減る。だから少子化にもなる。
強制的に、全ての物価を税金で上げているから、物価上昇の分だけ消費されなくなり
売り上げも落ちるから値上げもできないので、物価上昇もブレーキされる。

まずは、消費税増税を強硬に主張する売国財務省を解体すれば、
全ての解決の糸口になる。その後、消費税を廃止すればいい。


6. 2018年6月11日 14:22:04 : 0qZDOjot4w : zqHXmj1gvfY[369]
 難しい話は判らんのですが、「アベノミクスが絶好調」と言って株価も堅調・求人も堅調で人手不足と言っているのになぜに「何が何でも2%の物価上昇」が必要なんでしょうかねえ?理解できんわ。

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