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米中貿易戦争で“戦う鶴”が鼓舞「銀河号の屈辱を忘れるな」 日本が見ようとしない中国経済の真実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228614
2018年5月9日 日刊ゲンダイ
ムニューシン財務長官(C)ゲッティ=共同
日本では、「鶴」というと平和の象徴のようなイメージがあるが、中国ではいま、「戦う鶴」に熱い視線が集まっている。劉鶴経済担当副首相のことだ。先週3日と4日、訪中した米国のムニューシン財務長官&ライトハイザー通商代表と、北京で激しい「舌戦」を繰り広げた。
中国の経済官僚が明かす。
「彼らはまるで『相声』(漫才)のボケと突っ込みのように、全8章に分かれたドラフト(草案)を振りかざし、中国側を責め立てた。8章とは、貿易赤字削減、米国の技術と知的財産の防衛、敏感な技術への投資抑制、中国への投資、関税と非関税障壁、サービスおよびサービス供給、農産品、履行だ。ネクラなムニューシンがボソボソと切り出し、短気なライトハイザーが舌鋒鋭く吠え立てたのだ。だが、カウンターパートの劉鶴新副首相は、一歩もひるまず応対した。それは主に3つの理由による。
第1に、すでにわが国の経済規模が米国の3分の2まで来ていて、あと5年で追い越す見込みだからだ。第2に、劉副首相は〈向こう(米国)と殴り合って構わない〉と習近平主席から全権を委任されていた。そして第3に、米国の真の目的は、貿易赤字の解消ではなく中国の先端技術叩きなので、この交渉に中国経済の未来が託されているからだ。米国側との交渉前、劉副首相は“銀河号事件の屈辱を忘れるな!”と部下たちを鼓舞していた」
銀河号事件とは、クリントン政権発足直後の1993年7月、米CIA(中央情報局)が、中東を航海中の中国の貨物船・銀河号に対して、「イランに密売する化学兵器の原材料を積んでいる」として、米軍艦と軍用ヘリで包囲。公海上に留め置き、33日間にわたって船内を徹底調査した事件だ。
結局、不審物は何も見つからなかったが、米国側は謝罪と賠償を拒否し、中国は泣き寝入りした。そんな四半世紀前の二の舞いにはしないということだ。
「5月以降、トランプは、イラン、北朝鮮、ロシアゲートの『3大問題』で頭がいっぱいになる。だから中米貿易協議は、とにかく長引かせる作戦だ。そして11月の中間選挙でトランプが大敗したら、あのダミ声も聞かれなくなるだろう」(経済閣僚=前出)
9日に開催予定の安倍首相が主催する日中韓首脳会談では、トランプ大統領が嫌う「自由貿易の推進」をうたう。こと経済問題に関してはすっかり「親中派」の安倍首相だが、勝算はあるのか?
近藤大介 「週刊現代」編集次長
1965年生まれ。埼玉県出身。東京大学卒業後、講談社入社。「フライデー」「週刊現代」「月刊現代」などで記者・編集者を務める。現在、「週刊現代」編集次長、明治大学国際日本学部講師(東アジア論)。2009年から2012年まで、講談社(北京)文化有限公司副総経理。「対中戦略」「日中『再』逆転」「中国模式の衝撃」「中国経済『1100兆円破綻』の衝撃」他、著書多数。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年5月8日
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— MC杉村 (@sgmr0222) 2018年5月8日
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