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ハイブリッドとガソリンで最終的にお得なのはドッチ? 両方設定のある3車種で比較検証
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180503-00010002-wcartop-bus_all
WEB CARTOP 5/3(木) 11:40配信
リセールバリューまで含めて最終的にドッチがお得か計算を行った
購入時の価格差・ガソリン代・リセールバリューなどで計算
ここ数年、日本車ではガソリン車とハイブリッドそれぞれが設定されるモデルが増え、「どうせ買うならハイブリッド」とか「どちらにするべきなんだろう?」といった疑問を持つ人も多いかもしれない。
そこで今回は同じクルマで、ハイブリッドとガソリン車、それぞれが設定される場合の購入時の価格、ガソリン代、リセールバリュー(クルマを処分する時の査定)まで含めた長い目で見たガソリン車とハイブリッドの収支決算を考えてみたい。
※ガソリン代はレギュラーガソリン1リッター145円、燃費は筆者がいろいろな使用パターンを織り交ぜて経験した実燃費とし、グレードは同等のものとする。
ケース1)コンパクトカー
●ホンダ フィットの場合
・ガソリン車:13G F(車両本体価格 142万8840円)
JC08モード燃費 24.6km/L/実燃費18.0km/L
・ハイブリッド:ハイブリッドF(車両本体価格 181万5480円)
JC08モード燃費34.0km/L/実燃費23.0km/L
フィットのガソリン車とハイブリッドには同等のグレードであれば装備の差はほぼなく、約39万円の価格差があるが、エコカー減税と翌年度の自動車税の軽減といった税優遇の差額がガソリン車とハイブリッドで9万円ほどあるので、購入時の実質的な価格差は約30万円だ。
1万kmあたりのガソリン代はガソリン車約8万1000円、ハイブリッド約6万3000円と、ハイブリッドが約1万8000円は安く付くが、30万円の差額をガソリン代でペイするには約16万kmの走行が必要となり、差額をペイするのは現実的には難しいようにも見える。しかし処分する際の査定はハイブリッドの方が15万円程度高いと予想されるのも加味すると、最終的な差額15万円は9万km走行時点でペイできるという試算になる。
だが走行距離がそこまで伸びない人の場合はペイできないのに加え、燃費以上にフィットにも使われているホンダの1.5リッター1モーターハイブリッドは駐車時などクルマをユックリ動かす時のギクシャク感などフィーリングに違和感を覚えるという弱点があるため、総合的に考えるとフィットの場合にはガソリン車がオススメだ。
結論:価格差は約9万km走行でペイできるが、総合的に考えてオススメはガソリン車。
ケース2)ミニバン
●トヨタ ノアの場合
・ガソリン車:Si(車両本体価格 277万5600円)
JC08モード燃費 16.0km/L/実燃費12.0km/L
・ハイブリッド:ハイブリッドSi(326万9160円)
JC08モード燃費23.8km/L/実燃費17.0km/L
ノアも同等のグレードであればガソリン車とハイブリッドに装備差はなく、約49万円の価格差あるが、税優遇の差額が約14万円あるので、購入時の実質的な価格差は約35万円に縮まる。
1万kmあたりのガソリン代はガソリン車約12万1000円、ハイブリッド約8万5000円と、ハイブリッドは約3万6000円安く済むので、約35万円の価格差は10万km走ればペイできる計算となる。そこまで走らなくとも処分する時に20万円ほど高い査定が着くと思われるのも含めると、最終的には約4万km走るとペイできる。
ただノアの場合は、もともとが安くないクルマのため、そもそも購入時にハイブリッド車の支払いが難しいといったこともあるだろうし、加速感、スムースさが常用域ではハイブリッド優勢ながら、絶対的な加速力はガソリン車が勝るといったフィーリングの違いもあるので、「状況によって使い方に合う方を選ぶべき」というのが結論だ。
結論:価格差は約4万km走行でペイできる。走りに一長一短あるのでお得度よりも自分の使用目的で選ぶほうがいい。
ケース3)SUV
●日産エクストレイル4WD2列シートの場合
・ガソリン車:20X(車両本体価格 275万5080円)
JC08モード燃費 15.6km/L/実燃費11.0km/L
・ハイブリッド:20Xハイブリッド(車両本体価格 309万8520円)
JC08モード燃費20.0km/L/実燃費14.0km/L
エクストレイルは同等のグレードの差額は約34万円ながら、ハイブリッドには5万円相当のLEDヘッドライトが着くのと税優遇の差額も約8万9000円あるので、購入時の実質的な価格差は約20万円まで縮まる。
1万kmあたりのガソリン代はガソリン車約13万2000円、ハイブリッド約10万4000円と、ハイブリッドは約2万8000円安くすむので、約20万円の価格差は8万km走ればペイできる。さらにハイブリッドが20万円高く処分できると想定すれば、価格差はすぐにペイできる計算となる。
エクストレイルの場合はガソリン車とハイブリッドの差額が少ないためであるが、ハイブリッドを選ぶ金銭的なメリットが大きい上に、動力性能や市街地走行などでのスムースさもハイブリッドの圧勝なので、基本的にハイブリッドをすすめる。
結論:処分時の買い取り価格差まで考えると実質的に差額はなし! ガソリン代でハイブリッドがお得になる上に走りもハイブリッドが上。ハイブリッドがオススメ。
このように同じクルマのガソリン車とハイブリッドで試算すると、最終的な収支決算はクルマによってさまざまだ。400万円以上する高額車であればガソリン代を気にする人は少ないと思うので好きなほうを選べばいいにせよ、一般的な価格帯のクルマの場合はケースバイケースというのが結論になるので、選ぶ際には入念に情報収集を行い、自分の使い方に合う方を選んで欲しい。
※写真はグレード違いも含まれます
永田恵一
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