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年収1000万円止まりの人と1500万円超えの人の違い
http://diamond.jp/articles/-/168814
2018.5.2 丸山貴宏:株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 ダイヤモンド・オンライン
年収1000万円超は4.2%いるものの、
「年収1500万円超」はわずか1.1%と大きな壁に
国税庁の民間給与実態統計調査結果によると、平成28年の1人あたり平均給与は422万円です。給与階級別の分布を見ると300万円超 400万円以下の層が 全体の17.5%で最も多く、200万円超300万円以下が16.3%で続いています。
一方、給与収入が1000万円を超える高所得者層はどれくらいいるのか。この調査では1000万円以上は500万円刻みになっており、以下のような結果になっています
1000万円超〜1500万円以下 3.1%
1500万円超 2000万円以下 0.7%
2000万円超 2500万円以下 0.2%
2500万円超 0.2%
これらを合計すると全体の4.2%が年間の給与収入が1000万円超という計算になりますが、1000万円以上のなかでも1500万円のラインで大きな段差があることがわかります。高所得者層でも年収1500万円の壁があり、これを乗り越えられる人は非常に少ないのです。
主にマネージャークラスや経営幹部層の人材紹介を手掛けている我々の実感としても、年収1200万円までの人はよく見かけますが、年収1500万円以上の人はぐっと少なくなります。
年収1500万円以上の人に共通する
「ジャンピングボード」の転職術とは?
では、年間の給与として1500万円以上もらっているのは、どういう人でしょうか。
いわゆる一流大企業の生え抜きで出世している人を除けば、時代の波と勢いをうまくキャッチして転職している人が多い印象です。そのタイミングは事業がシーズ(種)の段階とまでは言いませんが、まだそれほど儲かっておらず十分な給与を払えない状態であることがほとんどです。その結果、必然的に転職することで給与は一度下がることになります。
たとえば、こんなケースがありました。大企業勤務の30歳で800万円の給与をもらっている人が、「この事業は非常に面白い。社長も優秀で魅力的だ」とベンチャー企業に転職したものの、まだ儲かっておらず、業種が異なり即戦力でもないため一度500万円台まで給与が下がりました。しかし事業が急成長し、入社が早かったため創業期メンバーの一員として役員にも引き上げられ、年収は1000万円を超えるようになりました。
そして35歳を超えた頃、そろそろまた新しい挑戦をしたいと考え始め、再び別の分野のベンチャー企業へ転職します。前職の給与は1200万円まで上がっていたのに対し、役員としての採用ではあるもののやはりまだ儲かっていないベンチャーのため年収は800万円まで下がりました。
しかし、前職の急成長に貢献したこの人が入社したことにより会社の成長に拍車がかかり、業績の伸びとともに40歳を超える頃に年収は1500万円を超えていくようになりました。
こんな風に年収が下がる時期を何度か経て、年収1500万円以上になっていくパターンが多いのです。つまり、年収1500万円を超えていく人たちは、一度給与水準が落ちるのを受け入れることで新たな機会を得ています。そうしなければ、将来有望ではあってもその時点での給与水準は低い業界やベンチャー企業には転職できないわけです。
年収1500万円以上の人が転職で一度、給与水準が下がる様子は、ジャンピングボードに走り込み、大きくジャンプする前に一度沈み込む感じと似ています。
それまでの経験はある程度使えるにせよ、新たな分野にチャレンジするには学ばなければいけないことも多く、即戦力というわけにはいきません。会社にあまりお金がないことも相まって、給与は下がります。しかしそこで新たに学ぶことと、新たな成長市場でのチャレンジが大きくジャンプするためのバネとして働くのです。
「年収を増やしたい」だけが
転職理由だと、かえって年収は増えない
逆に年収が上がるかどうかだけで転職の判断をしている人は、結果としてうまくいきません。即戦力として転職し、給与を上げてきた人がある日、突然ドンと給与が下がり途方に暮れる姿を見かけることもあります。
昔の話になりますが、かつては英語ができるだけで外資系企業に好待遇で迎えられる時代がありました。しかし年収1800万円もらっていた人が40代半ばに差し掛かったところで海外本社が日本撤退を決定。転職市場に出てみると、英語以外にそれほど秀でた経験やスキルがないので、その人には年収700万円のオファーしか来ませんでした。
「子どもがまだ私立中学に通っていてお金がかかるんです。何とかしてくれませんか」
そんな風に懇願されたこともありましたが、こちらでは何ともしようがありません。
年収を上げようとガツガツし過ぎると、かえって新たな機会に挑戦することがなくなり、年齢を重ねるごとに労働市場における自分の価値が下がっていくことがあります。ビジネスでお金儲けだけを追いかけると、結局お金儲けできないのと一緒です。
もちろん給与アップにこだわることも重要なのですが、一方で「面白い事業をやりたい」「この会社や業界で貢献したい」といった軸を持っていないと、チャンスを察知するアンテナもチャレンジする勇気も働きません。
(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
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