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年収1000万なのに貯金わずか 理由はコンビニ!? 稼いでいるのにたまらない人が「お金の代わりに失ったもの」
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/041100184/041800002/?ref=expand
2018年4月26日 日経ウーマン
お金をどんどん稼げば貯金は増えていくと思ったら大間違い! 今回登場するのは、年収1000万円オーバーでありながら、貯蓄がわずかな女性。お金があれば毎日が楽しくなりそうですが、どうもそういうわけでもなさそうです……。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんは、「ためられない女性」のマネー相談に、どんなアドバイスをするのでしょうか?
今回のお客様:年収1000万円なのに、貯金ゼロの平田さん イラスト/北村みなみ
平田由紀さん(仮名) 35歳 出版社勤務
年収1000万円 一人暮らし
長所 細かいことは気にしない
短所 かなりのズボラ
年収1000万円、貯蓄は月収以下
お金を稼いでいるのに貯金がない、という人は意外といるものです。今回は、そんな「ためられない女性」のお悩みがテーマです。
相談者は、出版社勤務の由紀さん・35歳。「毎月の出費がかさんで、なかなかお金がためられないんです」と悩んでいました。
さっそく由紀さんのお金事情を聞いてみると、額面で月々40万円以上の収入がありました。ボーナスも合わせれば、年収は1000万円を超えます。独身で一人暮らしの由紀さんは、住居には多少お金がかかるかもしれませんが、それでも貯金は十分できるはずのお給料です。
しかし、由紀さんの貯蓄額はなんとたった30万円!
「何に使っているの?」と彼女に聞くと、「いやー、それが分からなくて……」と驚きの返事。
いったい由紀さんのお金はどこに消えてしまっているのでしょうか?
スタバ、ネット通販、そして……あとはコンビニ!?
「自分が何にお金を使っているか分からない」と話す人は、基本的にズボラさんです。ズボラな人は、お金を使った額を普段からあまり気にしていないので、毎月の収支がマイナスにならなければ家計が回ってしまうため、生活費をチェックしないというわけです。
まず私は、由紀さんがお金を何に使っているかを、お話ししながら探ることにしました。
由紀さんのお住まいは、キャリア女性の憧れの街・恵比寿。一人暮らしですが2LDKのマンションを広々と使っていらっしゃいました。恵比寿でその間取りだと、家賃は15万円以上かかるのが普通です。
住んでいる街はその人の価値観を大きく反映します。由紀さんの価値観とは、全体的に平均より上を好む傾向にあると読んだ私は、もう少し生活について深く聞いてみることにしました。
彼女が大好きなのはスターバックス。しかも、1日に何度も足を運ぶとのこと。平均的には1日4回、すべてスターバックス ラテを注文するといいます。スターバックス ラテはショートサイズで356円(以降すべて税込)。それだけで約1400円ですから、月20日通えば28000円ほど吹き飛びます。
そして、好きなスーパーは成城石井という由紀さん。スーパーとはいえ成城石井は高価格帯の商品が多いですから、食費はシングル女性の平均値よりはるかに高くなることは間違いありません。
さらに、由紀さんはとにかく仕事に追われる毎日で、これが出費の元凶になっていました。
まず、洋服代。服を買いに行く時間もなく、ネットショッピングで洋服をバンバン買っていました。その額しめて月10万円。
また、ジムなど日々の運動に割く時間がなく、健康管理はサプリメント、土日は整体。この「カラダメンテナンス代」にも月数万円が消えていました。
それでも、まだ大きな出費がありそうです。私はふと聞きました。
「普段はどんなところで買い物しますか?」
「コンビニですね」
「コンビニですね。じゃあ、そこで何を買いますか?」
「全部ですね」
「食事は全部コンビニですね」
「いや、違います。洗剤とか日用品も全部」
「!?」
「あ、化粧品にはお金使ってないんです! 会社でもらえるから! だから、その分節約できてるはずなんですけどねー」
「……」
そう、彼女は文字通り何もかも(化粧品以外、ですね)コンビニで購入していました。「だって、家に帰るのは終電や深夜だから、他のお店閉まっちゃってるんですよ」とのこと。
さらに、流行をキャッチアップするのがお仕事なので、コンビニで新製品を見つけると片っ端から買ってみる癖がありました。
ただ、どのくらいコンビニでお金を使っているか分からないとのこと。私は1カ月間すべてのレシートを取っておいて、次来る時に総額を計算しておいてください、とお願いしました。
「失ったものリスト」作りを機に、人生を一大転換!
さて次の月、私は由紀さんと一緒にコンビニのレシートを並べて、振り返ってみることにしました。
由紀さんのコンビニ利用総額はなんと10万円!
ちょっとの買い物のつもりが、毎月貯蓄ができなくなるほどの金額を、ここで使っていたのです。
「『コンビニで10万円も使うなんてバカじゃない?』とみんなに言われました。私もそう思います……」と由紀さんはがっくりと首をうなだれていました。
ですが、私はむしろうれしく思いました。なぜなら、由紀さんの場合、貯蓄するには浪費をやめるだけでいいのですから、原因を突きやめただけで、事態は大きく好転できると感じたからです。
彼女は、この1カ月間で自分の生活を振り返り、今の会社に入って「失ったものリスト」を作りました。
一つ目は彼氏。忙しくて時間が合わなくなり、彼のほうから別れを切り出されていました。
二つ目は健康。運動もできず、毎週「カラダメンテナンス」に多額のお金を支払っている状態です。
三つ目は美貌。彼女の生活習慣をお読みいただいて気付いたかもしれませんが、彼女はかなりのぽっちゃりさんでした。今の会社に来てから15キロ以上太ったそうで、それも本人にとっては不本意なことでした。
お金を稼いでいても、失ったものの大きさをひしひしと感じた由紀さんは、私と一緒に家計、そして環境を見直すことにしました。
まず、彼女は「失ったものリスト」を作成した結果、大きな決断をしました。転職です。
確かにたくさんお金を稼いでいましたが、自分が自由に使える時間を大きく減らしており、その結果として彼氏には会えなくなり、運動もできず、コンビニ生活を余儀なくされていると気付いたのです。
そこで彼女は、年収は200万円ほど下がるものの、18時には退社できる同業他社に転職。これにより、コンビニ生活から解放されました。
さらに、職場が変わったため、その沿線に引っ越すと、家賃も数万円下げることができました。
そうして生まれた余裕資金を、ズボラな彼女でも忘れずためられるように、先取り貯蓄でスタート。給料の1割を天引きにして、財形貯蓄を組むことにしました。
それだけでも大きく生活は好転したと言えるのですが、早く帰ることができるようになったことでもう一ついいことがありました。
由紀さんは、運動も兼ねて社交ダンスを習い始めたのですが、そこで年上のすてきな男性と出会い、交際することに! 結婚も視野に入っているそうです。
(ちなみに、社交ダンスのせいなのか恋愛のせいなのかは分かりませんが、体重も減り、由紀さんのスタイルはかなりよくなりました)
生活水準を変えず生活のバランスを変える
お金のやりくりを変える前に、生活を見直すのはマネー管理の大きな一歩です。
私は、生活水準を下げることを望まない人には、しいて「家計を切り詰めなさい」とは言いません。むしろ、家計ではなく、生活のバランスを一緒に考えていきたいと思っています。
とはいえ、自分の資産は無限ではありません。あれ? と思うことがあれば、自分の生活の中で「ここまで必要かな?」と思うラインを探るのもよいでしょう。
例えば、由紀さんのスターバックス通い。彼女はとてもスターバックスが好きなので、行くのをやめてまで節約をするのはつらいかもしれません。それなら、例えば飲み物を変えたり、頻度を減らしたりしてみるのはどうでしょう。
スターバックス ラテではなく、ドリップコーヒーに変えてみると、ドリップコーヒーのショートサイズは302円ですから、1杯当たり54円浮きます。さらにドリップコーヒーの場合、スターバックスには「One More Coffee」といって、2杯目は162円で飲めるというサービスがあります。スターバックスカードで支払えばさらに安くなって108円に。ですので、これを利用すれば1日2杯で410円。それで、通う回数を2回までにしてみると月8200円、スターバックス ラテを1日4回飲むときと比べて、約20000円の節約になります。
「無駄をなくす」ためには、まず自分にとっての「無駄」が何かを考えることが第一歩です。
今回の学び
今回の学び「お金より生活のバランスが大切」
聞き手・文/相馬留美 イラスト/北村みなみ
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