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住宅支援打ち切り1年9ヶ月、新潟の自主避難者は戻らず
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2019/01/22(火) 19:47:01 めげ猫「タマ」の日記
福島の放射能汚染から逃れるために避難している方への住宅支援が2017年3月31日に打ち切られました(1)。新潟県新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
2018年12月末 1,071人(借り上げ等 55人、自力手配1,015人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年9ヶ月を経ても福島に戻ることはありません。事故から7年10ヶ月以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
なお「借り上げ仮設住宅」は借り上げ等に、公営住宅・雇用促進住宅等は公営住宅等と区分させていただきました。
福島は事故によって汚染されました。以下に航空機モニタリングによる放射線量分布を示します。
事故から8年近くを経て、特異的に汚染されている福島
※(6)の数値データを元に(7)に示す手法で1月1日時点に換算
図―1 事故から7年8ヶ月以上を経て汚染されている福島
図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(8)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(9)。
福島県現知事の2期目が2018年11月12日にスタートしました。人口減少という大きな課題に福島県が直面している現状を踏まえ、「一人一人が危機意識を持ち取り組んでほしい。県民が希望を感じ、笑顔でいられる福島県づくりが県庁の仕事だ。復興創生を前進させていこう」と訓示したそうです(10)。人口減少は福島県が早急に解決しなければならない課題です。以下に福島の10代後半の方が5年後に福島に残っている割合を示します。
事故後に福島に残らなくなった福島の若い女性
※1(11)を集計
※2 日付けは10代後半時点
図―2 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合
図に示す通り事故前から10代後半の方は福島を出て行く傾向にありました。事故前(2001年から04年)の平均を取ると、男性75%、女性74%で、ほぼ同じでした。ところが事故後(2011年3月以降)の平均をとると、男性は74%でそれ程には減っていませんが、女性は65%に減っています。福島では事故後に若い女性の人口流出が加速しました。若い女性の県外流出は、現在の社会減(人口移動による人口減少(12))だけでなく、子供が生まれなくなり、将来の大幅な自然減(死亡数から出生数を減じた数(13))に繋がります。福島は図―1に示す様に汚染されています。福島の女性はお隣の宮城や茨城の女性に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※(14)を引用
図―3 福島の綺麗な女性
何処へ行っても歓迎されます。福島から若い女性の脱出を止めるのは困難だと思います。
事故後に福島から多くの方が避難されました。以下に推移を示します。
なかなか減らない福島の県外避難者
※(16)を集計
図―4 福島からの県外避難者数
図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには62,831人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(16)、今も半分以上の33,147人の方が福島から県外に避難しています(17)。以下に福島から福島県外に避難している18歳未満の子ども避難者数を示します。
避難地域設定なしの市町村では減少幅が小さい福島の子供避難者
※1 (18)を集計
※2 1部が避難区域は一部が避難区域(警戒区域または計画的避難区域)に指定された市町村で南相馬市、川内村、川俣町、田村市
※3 全部が避難区域はほぼ全域が避難区域に指定された町村で飯舘村、浪江町、双葉町、大熊町、冨岡町、楢葉町、葛尾村
※4 避難区域無しは避難区域が設定されなかった市町村で特定避難勧奨地点が設定された伊達市や、概ね緊急時避難区域であった広野町を含む。
※5 避難区域の設定は(9)による。
図―5 福島県外への子ども避難者数
図に示す様に他は戻っていますが、「避難区域無し」からの避難者が主流です。彼等は自主避難者です。少子高齢化対策には福島県外に避難している自主避難者に圧力を加え、福島に戻すことが効果的です。
2017年3月末に福島は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(1)。でも図―1に示す様に福島は特異的に汚染されたままです。
新潟県への避難者数は2,528人で東京、埼玉、茨城、栃木についで5位です(17)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(3)。新潟の都市規模からいえば新潟市、長岡市、上越市ですが(19)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(20)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(21)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
2017年4月以降も新潟市に残る福島県からの避難者
※1(3)にて作成
※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
図―6 福島から新潟市に避難された方の居住形態
福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
2018年12月末 1,071人(借り上げ等 55人、自力手配1,015人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年8ヶ月経ても福島に戻ることはありません。福島は汚染されたままです。当然です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
自主避難者の現状について、福島県知事は12月17日の定例記者会見で、実態調査を行う必要性はないとの考えを示しました。さらには所得の低い約2000世帯を対象に続けてきた家賃補助も来春で終える予定だそうです。「避難元(の市町村)や避難先と連携し、住宅確保などを支援する」と言っているようですが(22)、単なる言い逃れともとれます。福島県は
「(福島)県内の空間放射線量は、平成23年4月時点に比べ、大幅に減少しています。」
と主張しています(23)。ただし福島県は放射線量を測定する装置(モニタリングポスト)に低くでるように人為的操作をしています(24)。福島県は汚染を誤魔化そうとしています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島ではイチゴ狩りもはじまりました(25)(26)(27)。福島県はイチゴのの季節です。福島のイチゴは美味しいそうです(28)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張してます(29)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
※(30)を引用
図―7 福島産イチゴが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2781.html
(1)「自主避難」3.2万人、住宅支援打ち切りに悲鳴 生活問題は逆に深刻化、終わらない原発被害 東洋経済
(2)中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(3)新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(4)(3)中の平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(5)(3)中の平成30年12月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 93 キロバイト)
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)内堀知事2期目 初登庁 | 県内ニュース | 福島民報
(11)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(12)社会増減とは - 流通用語 Weblio辞書
(13)自然減とは - Weblio辞書
(14)Nスタふくしま20190117 - YouTube
(15)県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(16)(15)中の・県外への避難状況の推移 [PDFファイル/488KB]
(17)(15)中の・県外への避難者数 [PDFファイル/94KB]
(18)東日本大震災に係る子どもの避難者数(こども・青少年政策課)
(19)新潟県 - Wikipedia
(20)発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(21)柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(22)自主避難者家賃補助終了へ 福島知事「実態調査は不要」 | 河北新報オンラインニュース
(23)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の・第23版 平成30年8月6日発行 [PDFファイル/6.3MB]
(24)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その14「福島の放射線量は海外の主要都市とほぼ同し。装置に人為的操作を加え低く」
(25)いちご狩り2019 ? 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(26)イチゴ狩り園開園 道の駅伊達の郷りょうぜん隣接 | 県内ニュース | 福島民報
(27)「すごく甘い」口いっぱいに真っ赤な実 相馬・イチゴ狩り始まる | 河北新報オンラインニュース
(28)松葉園 - 丁寧に育てたおいしいいちご[福島県伊達市]
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)安達店 | ベイシア
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