http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/789.html
Tweet |
シリア政府軍の基地がミサイル攻撃を受けたと報道されているが、米軍は関与を否定
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804090000/
2018.04.09 櫻井ジャーナル
シリアのホムスにあるT4空軍基地が4月9日にミサイル攻撃を受けたと現地で報道されているようだ。アメリカ軍が実行した可能性を指摘する情報もあるが、アメリカ側は全面的に否定している。ガザでの残虐行為が問題になっているイスラエルやシリアへ送り込んだジハード傭兵が窮地に陥っているサウジアラビアが関係している可能性もある。シリア軍はミサイル数機を撃墜したとしているが、どの程度のミサイルが基地に到達したかは不明。被害状況も明確でない。
ミサイルはレバノンの方向からシリア領空へ入ったというが、レバノンの放送局によると、ミサイルは地中海からレバノンを経由してシリアへ向かったとしている。状況は明確でないが、昨年(2017年)4月6日に実行された攻撃と似ているようにも見える。このときはロシア軍によるジャミングを想定し、アメリカ海軍の2駆逐艦、ポーターとロスから巡航ミサイル(トマホーク)59機がシリアのシャイラット空軍基地に向けて発射した。この攻撃があった後、S-300、S-400だけでなく短距離防空システムのパーンツィリ-S1の配備が進んだとも言われている。
2013年9月3日にも地中海からシリアへ向かってミサイルが発射されているが、このときは2発。いずれも途中で海中へ落下してしまった。後にイスラエル国防省はアメリカと合同で行ったミサイル発射実験だと弁明したが、状況から考えてシリア攻撃を始めようとした可能性が高い。墜落させた手段としてジャミングなど電子的な手段が噂されている。この経験を踏まえ、昨年は59機のミサイルを発射したという見方もある。
アメリカ軍の内部にはマーティン・デンプシー大将(2011年10月から15年9月まで統合参謀本部議長)やマイケル・フリン中将(2012年7月から14年8月までDIA局長)のように、アル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を危険視する軍人は残っているだろう。シリアでCIAと歴史的に関係が深い特殊部隊の増強が伝えられている理由もその辺にありそうだ。今回の攻撃にアメリカの正規軍の中枢が関与していなかったとしても不思議ではない。
イラク、シリア、イランを殲滅すると1991年の段階で口にしていたのがネオコンの大物であるポール・ウォルフォウィッツ。1980年代にはイラクのサダム・フセインを敵と見るか見方と見るかでネオコンを含むシオニストはジョージ・H・W・ブッシュたちと対立していた。イラクに続いてシリアを破壊することは、その当時からネオコンの日程表に書き込まれている。
シオニストと同じようにイランを殲滅の対象にしているのがサウジアラビアとイスラエルだ。現在この勢力で主導権を握っているのはウラジミール・ジャボチンスキー系の人々で、ジャボチンスキーの秘書だった人物の息子であるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、ネタイヤフと緊密な関係にある富豪シェルドン・アデルソンを資金源にしているドナルド・トランプ米大統領やジョン・ボルトン、この人脈に近いサウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン皇太子などが含まれる。サルマンは事実上、サウジアラビアのトップで、数カ月で国王になるとも噂されている。
そうした人脈に含まれているトランプ大統領だが、アメリカ軍をシリアから撤退させると発言、石油支配を目論む勢力から公然と批判され、アメリカ軍、特に特殊部隊の動きを見ると大統領の発言と逆方向だ。そうした中、白々しく化学兵器話がまたまた持ち出された。そうした中でのT4空軍基地への攻撃。何者かがアメリカ軍が撤退しにくいような環境を作っているようにも見える。
追加:ロシア国防省によると、T4基地を攻撃したのはイスラエル軍に所属する2機のF15戦闘機。レバノン領空からミサイルを発射したもようだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。