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中国メディアが航空自衛隊がF2戦闘機に導入予定の新型対艦ミサイルに強い関心を寄せている。中国海軍をけん制する狙いとみているためで、「レーダーに捉えられにくく、迎撃は難しい」などと警戒している。資料写真。
空自の新型対艦ミサイルに中国メディアが強い関心、「海面近くを高速で飛行し迎撃難しい」と警戒
http://www.recordchina.co.jp/b185080-s0-c10.html
2017年7月23日(日) 9時10分
2017年7月22日、航空自衛隊がF2戦闘機に導入予定の新型対艦ミサイルに中国メディアが強い関心を寄せている。東シナ海などで中国海軍をけん制する狙いがあるとみているためで、「海面近くを高速で低空飛行し、敵側のレーダーに捉えられにくく、迎撃は難しい」などと警戒している。
この新型対艦ミサイルは、防衛省技術研究本部が開発を手掛けた「XASM−3」。国産の空対艦ミサイル「80式」と「93式」の後継で、従来の空対艦ミサイルと比較して大幅に性能を向上させて迎撃されない確率を高め、防空能力を大幅に強化しつつある敵艦艇をより確実に撃破できるよう計画された。F2戦闘機への搭載を前提にしている。
最大の特徴は推進方式。固体燃料ロケットブースターとラムジェットエンジンを組み合わせた固体ロケット・ラムジェット統合推進システム(インテグラル・ロケット・ラムジェット、IRR)を採用し、93式の約3倍のマッハ3以上の超音速飛行が可能になった。速度の面では海外の同種の最新鋭ミサイルと肩を並べるという。
さらにレーダーに探知されにくいステルス性を考慮した弾体形状にしたほか、敵艦艇をより確実に撃破できるようアクティブ・レーダー・ホーミング方式とパッシブ・レーダー・ホーミング方式の複合の探知方式を採用した。射程も93式の百数十キロより長くなるとされ、敵艦艇の艦対空ミサイルの射程外から発射することで、発射母機の安全性が高まっている。
XASM−3の「仮想敵」は日本近海で活動を活発化させている中国海軍。昨年末には中国の初の空母「遼寧」が駆逐艦などを伴って沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を通過して東シナ海から西太平洋に抜けたのをはじめ、今年1月には海軍艦艇と爆撃機などが日本海で共同訓練を実施した。7月2日には情報収集艦が日本の領海内を一時航行し、津軽海峡を通過した。XASM−3の運用に当たっては沖縄県・尖閣諸島などの離島防衛も念頭に置いているとされる。
新型対艦ミサイルについて、17日に日本メディアが「18年度予算の概算要求に数億円の調達費を計上し、量産体制に入る」と報じると、中国国営新華社通信は「退役艦船によるミサイル実験でその性能が確認されてから配備されるとのことだ」と直ちに反応。中国網もロシアや台湾の報道を引用して「日本初の国産超音速ミサイルであり、弾道が低く飛行速度が速いため迎撃しにくい」「日本政府は東シナ海問題に対応するため、18年にF2戦闘機に国産の空対艦超音速ミサイルを搭載することを決めた」などと伝えている。(編集/日向)
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