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2017/10/04 04:53
<民進党の前原誠司代表は3日、同党が希望の党と立憲民主党に分裂したことに関し「全てが想定内だ。政権交代可能な状況をつくらないといけない。自分の判断は正しかった」と述べた。党本部で記者団に語った。
前原氏はこれに先立ち、藤井裕久元財務相や輿石東元参院副議長ら民進党のOB・OG会メンバーを集め、党が3分裂した経緯を説明。出席者によると、前原氏は安倍政権の打倒に向け「とにかく結果を出す」と強調し「それぞれ民進党出身の候補者を応援してもらって構わない」と語った。
藤井氏は「それぞれ安倍政権打倒の目標は同じだ。みんな応援する」と前原氏に伝えた。「参院のドン」と呼ばれ旧民主党政権時代は党内融和に腐心した輿石氏は「もう終わったことだ」とぼやきながら会場を後にした>(以上「日本経済新聞」より引用)
前原氏は民進党候補者が希望の党により分断されることが「想定内」と発言したとは驚くばかりだ。それほど明確な組織に対する裏切り行為が出来るとは、指導力云々以前の人間性の問題だ。
組織の長に就任すれば与えられた使命として組織の「維持と拡大」に専念すべきだ。どんな組織でも反・組織活動を禁ずる規約は定められているものだ。当然、民進党にも「代表」にそうした責務は与えられていたはずだ。
前原氏は党所属議員に政治的な立場で大きな亀裂があった人を承知していたはずだ。その上で民進党の代表となり、野党第一党の代表として党をまとめ、安倍自公政権に対峙して日本と日本国民のために全力を尽くすべきだった。
しかし前原氏は民進党を壊すことに邁進した。なぜ民主党は政権の座から滑り落ちた時に真摯な総括と反省を行わなかったのだろうか。当時は野田氏が代表だったのだから、前原氏たちは「総括」をすべきと執行部に提起できたはずだ。
預言者ではないが、希望の党は今回の選挙後に遅くない時期に自壊する。理念なき烏合の衆の政党が長く続いたためしがない。しかも「小池個人商店」の希望の党は選挙互助会でしかなく、選挙が終わればたちまち求心力を失い、自壊していくだろう。
政界再編の途次に野党第一党を放り出した前原氏の責任は重大だ。以前の永田メール事件で犯した失敗を前原氏は再び繰り返した。なぜ辞を低くして小沢一郎氏の許に教えを乞いに行かなかったのだろうか。野党連合で頑張っていた小沢氏たちの労苦を水泡に帰した前原氏の悪名は長く日本の憲政史に刻まれるだろう。
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