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今後は誰が巨悪を追及するのか 山尾離党で自民党は大笑い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213259
2017年9月9日 日刊ゲンダイ 文字お越し
山尾氏の失点に巨悪ニッコリ(C)共同通信社
民進党は8日、山尾志桜里元政調会長が提出した離党届を受理した。既婚男性との「ダブル不倫」疑惑を週刊文春に報じられてから、たった2日目のスピード決着である。
常任幹事会では「本人は男女の関係を否定している」と慎重論も一部から出たが、「混乱を持ち込みたくないとの本人の意思を尊重すべきだ」との意見が大勢を占め、最終的に受理を決めた。
サッサと山尾の不倫騒動に幕引きを図り、前原執行部は10月22日投開票予定の衆院トリプル補選への悪影響を最小限に抑えたいのだろう。だが、今月下旬召集の臨時国会を見据えれば、失った“口撃力”は大きい。
山尾は検事出身で当選2回の若手ながら、論戦力は党内でもピカイチだった。一躍脚光を浴びたきっかけは昨年「保育園落ちた日本死ね」と書き込まれた匿名ブログを国会で取り上げたこと。政府の子育て支援政策を厳しく批判し、安倍首相を舌鋒鋭く追及する姿は「民進党のジャンヌ・ダルク」とまで言われた。
民進党の支持率がヒト桁台に低迷する中、将来を嘱望された若手論客は唯一に近い「希望の星」にみえた。だからこそ、前原代表も「選挙の顔」として、いったんは山尾の幹事長抜擢を内定したのだ。無所属議員になれば、彼女の論戦力は封印されたも同じ。国会の場で、安倍首相にグイグイ迫る姿は当分、見ることはできない。
「それこそ首相本人はもちろん、官邸と自民党は高笑いでしょう。首相のお友達なら、国や自治体に過剰な便宜を図ってもらえる税金私物化の『もり・かけ問題』は依然くすぶったまま。安倍首相が『異次元の制裁』とおかしなことを口走り、圧力一辺倒の無定見な北朝鮮対応など、臨時国会で野党が政権を追及すべき材料は山ほどある。こうした国家を揺るがすような問題が、野党議員の極めて私的な色恋沙汰でかき消されてしまうなら、やりきれません。山尾氏は公僕としてのワキの甘さは責められるべきですが、もっと裁かれるべきは国を危うくする政権の悪事のはずです」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)
順風満帆だった美人議員の不倫騒動に目くじら立てて大騒ぎしているうちに、巨悪が見逃されつつあるのだから、とことん不思議な国である。
前途多難の民進党(C)日刊ゲンダイ
政権与党の大物は疑惑ウヤムヤの議員だらけ |
それにしてもまあ、民進党の迷走ぶりはどうしようもない。前原代表は山尾のダブル不倫疑惑が報じられると、対応に大わらわ。結局「全て大島敦幹事長に任せた」と語り、対応を一任。あくまで議員個人のプライベートな問題を、さも党全体の大問題のような扱いにしてしまった。
臨時国会を控え、政権追及の“口撃力”を温存しようと党全体で山尾を守るのなら、いざ知らずだ。党全体でワーワー騒ぎ立て、頼まれもしないのにコトを大袈裟にしているのだから、バカ丸出しである。
もっと言えば、大新聞・TVに「同僚議員」と称して匿名でコメントし、後ろから鉄砲を撃っている面々は何サマなのか。山尾のスキャンダルが飛び出した途端、「議員辞職して捲土重来を図るべきだ」「彼女の政治生命は終わった」「党に未来がないことが、よりはっきりした」と言いたい放題。前原執行部の多難な船出というイメージの定着に拍車をかけているのだから、自民党の回し者なのかと疑いたくなる。
「いったい、党内に獅子身中の虫が何匹いるのか」と、前出の五野井郁夫氏がこう続ける。
「同僚議員たちが、不倫失脚をこれ幸いに山尾氏の足を引っ張っているのは、ハッキリ言って、やっかみじゃないですか。まだ当選2回なのに、昨年は政調会長ポストをあてがわれ、もう少しで幹事長に抜擢されそうだったほどのスピード出世への嫉妬心。メディアへの露出も多く、チヤホヤされていると感じる議員も多いはずですが、そんな感情を表に出し、“内ゲバ”政党の印象を強めているのだから、目も当てられません。野党第1党として本来の敵は安倍政権なのに、それが分からないのでしょうか。民進党は蓮舫前代表を誰もかばおうとせず、1年足らずで辞任表明に追い込んだばかり。仲間を守らず、嫉妬だけが渦巻く政党では、ますます失望感が強まり、『離党予備軍』を増やすだけです」
ハレンチ行為が日常茶飯事であるがゆえ、仲間を守るという一点では、まだ自民党の方が妙に結束力は強い。安倍が加計問題で“腹心の友”をかばい、無能を極めた稲田前防衛相のクビを最後まで守ろうとしたのも、良かれ悪しかれ、その風潮の表れと言えなくはない。
■か細い支持率を気にするだけの体たらく
所属議員の不倫騒動が相次いでも、常に堂々としたものだ。出処進退は議員自身に任せ、民進党のように党全体がアタフタすることはない。その結果、勝手に議員辞職して政界から逃げ出したのは“ゲス不倫”の宮崎謙介前衆院議員くらいなもの。“重婚ストーカー不倫”の中川俊直衆院議員は離党止まり。“略奪不倫”の今井絵理子参院議員や、“路チュー写真”まで撮られた中川郁子・門博文両衆院議員の不倫カップルは、今なお党内に居残っている。
来月の補選だって愛媛3区から出馬予定の白石寛樹氏は高校時代、別の高校の女子生徒を妊娠・出産させて結婚し、その後、離婚。昨年も地元企業に勤める女性と交際していながら、行きずりで別の女性を妊娠・出産させて、今年7月に入籍したばかりと、まるで種馬のような人物である。
政権与党のツラの皮の厚さには改めてア然ボー然だが、そもそも過去に下着泥棒で逮捕された疑いのある「ダークグレー」な人物まで大臣になれるような政権だ。それこそ、どこぞの芸人じゃないが不倫なんて「オフホワイト」。一般の感覚からはとことんズレまくっており、どんなハレンチ行為だってへっちゃらなのだ。
政治学者の五十嵐仁氏はこう言った。
「野党第1党として政権サイドの不正を追及する手前、品行方正を重んじるのはやむを得ないとはいえ、今回の山尾議員の不倫疑惑への対応は余りにナーバス過ぎます。まるで打たれ弱い優等生のようで、少しは政権与党の鉄面皮を見習った方がいい」
大体、自民党には不倫のような私的な問題に限らず、「政治とカネ」という公的な問題を抱えながら、居直りを決め込んだワルが掃いて捨てるほどいる。UR口利き問題で建設会社から堂々と事務所で現ナマを受け取った甘利明元経済再生相しかり、加計学園からのヤミ献金疑惑の下村博文元文科相しかりだ。
「いずれも、ひと昔前なら政権が揺らぐレベルの問題なのに、誰ひとりとして現在まで説明を果たそうとしていません。前原執行部も期待のホープを離党させるのなら、返す刀で、自民党の説明もせずウヤムヤの大臣級の離党を求めるくらいの迫力が欲しい。むろん、今の民進党にそんな豪胆さを期待するだけムダかもしれません。か細くなった支持率を気にする余り、“これをやったら完全に見放される”と世間体ばかりを考え、もはや大胆な行動に打って出る力は残っていない。まさに『貧すれば鈍す』です」(五十嵐仁氏=前出)
やっぱり、この政党は解党して出直すしかないのか……。
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― Grail武部克己/Katsumi T. (@grail_corp) 2017年9月9日
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