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2017年08月19日 「ジャーナリスト同盟」通信
<政治部と派閥記者は不要>
安倍好みの極右女性大臣がいなくなった総務省である。民放テレビ局は、大いに羽を伸ばせるだろう。遠慮なく官邸の犯罪追及が可能である。しかし、この5年有余の永田町報道から強く感じることは、政治部と派閥記者への不信の憎悪が拡大したことである。政治部を廃止することを進言したい。それは派閥記者の廃止を意味する。ワシントンのように、生きた新聞記事を再生する手段である。
<民意に乖離するジャーナリスト不要>
中曽根バブルとその崩壊によって、日本は右下がりの沈下へと突き進んでしまったのだが、当時の新聞テレビは、こぞって日本経済新聞化するという失敗をして、日本沈没に貢献してしまった。
この5年の安倍・自公内閣の下での大きな変化というと、それは日本の極右政治が開花した場面であったが、朝日までが読売化して官邸の世論操作に手を貸してしまった。朝日に有能なジャーナリストがいなかった証拠である。
戦争から70年足らずの日本とアジアである。まだ生存者がいる。広島・長崎の被爆者もいる。それでいて、官邸の戦争体制づくりに貢献してしまった新聞テレビである。たかが電通に支配されてしまった新聞テレビは、自ら言論の自由を放棄したしまった。隣国との関係は最悪の状態に落ち込んだ。
結果、日本からジャーナリズムが消えてしまったわけだから、あたかも暗黒の世界が到来してしまったかのようだった。新聞テレビの崩壊に比例して、インターネット情報が飛躍したのだが、官邸はそこへと刺客をぶつけて対応してきている。そのために、ネットまでが委縮する悲しい日本である。
ネットの世界では、どうやら中国がすごいようだ。当局の規制を潜り抜ける猛者がいっぱいいる。中国語のわかる日本人なら、そのことが手に取るようにわかるらしい。
ともあれ、民意と乖離する新聞テレビによって、日本の右翼・民族主義化が急速に進展した。日本国憲法の死に体を印象付けた。政界は言うに及ばず、言論の右翼化は、国民の精神を歪め、悪化させる由々しい事態となる。
政治の独裁のもとで、官邸が犯罪の巣へと変身した。本来、中立・公正で国民全体の奉仕者である霞が関の官僚までが、官邸の腐敗にのめり込んでしまった。公金横領に相当する犯罪に財務省・国交省が関与、文科省までもがはまってしまった。官邸は、公安警察官僚で防備を固め、敵対する勢力を抑え込んできた。
その恐怖の体制を、先日発売された「財界にっぽん」に、藤原肇が詳しく書いた。官邸の記者連必読の記事である。ナチスの体制を見習っていたのである。
そうした体制の下で、詩織さん事件は起きた。TBS強姦魔を、悪しき官憲が救済してしまったという、想像もできない重大犯罪である。それが世界に発信されている。日本にまともな言論が存在すれば、政権はそれだけで崩壊する。この大事件さえも報道できない新聞テレビの日本が、現在の日本の真実なのである。
<国家神道を引きずる日本会議を批判できない新聞テレビ>
筆者が、安倍・自公内閣を批判する理由は、説明するまでもない。日本国憲法は、戦前の天皇制国家主義を否定することで、誕生した平和憲法である。
安倍・自公内閣は、戦前の国家神道を引きずる秘密結社のような極右団体・日本会議が擁立した狂信的な右翼政権である。それゆえの特定秘密保護法・戦争法・共謀罪の強行となった。いずれも戦争体制法制であり、憲法が容認しないものである。
国家主義は、否定されなければならない。いまの政治部記者も派閥記者も、この初歩的な問題に向き合おうとしていない。そのことに国民は、歯ぎしり噛んでいるありさまである。政治部はいらない、派閥記者もいらない。そこから新しい言論の自由が生まれる。
新聞テレビの機構改革は急務である。コスト削減にも貢献できるだろう。一石二鳥である。
国民の代表として取材する記者が、政党や派閥・官邸の走狗のような存在だと、もはや有害無益である。
<正義と勇気の記者集団・報道部制が好ましい>
いま日本で一番まともな政治記事は、夕刊紙の「日刊ゲンダイ」である。自民党必読新聞で知られるが、恐らく政治部など存在しないあろう。それは週刊誌も同様である。
正義と勇気の記者組織の報道部制が好ましい。政党・官邸と癒着するだけの政治部はいらない。大手の新聞テレビが報道部制にすれば、より民意の反映する記事が生まれる。小手先と言わずに、まず実践してもらいたい。
民意と乖離した読売・産経は、衰退するしかない。
読売系日本テレビがタレントへと変身させた櫻井よしこを、中国の知日派は「一番嫌いな日本人」と語っていたが、なんと彼女は台湾の反共派であることが判明したようだ。これで納得したのだが、いまはテレビタレントにろくな人物がいない。電通支配である。その点、蓮舫はまともな方だったが、彼女のボスが松下政経塾だった。
<社会部任せもいい>
昨夜、知り合いが「東京新聞にいい社会部長が誕生した。望月記者もさらに官邸を追い詰めるだろう」とメールをよこした。エース投入というのだ。
東京新聞は、筆者が所属した東京タイムズよりも、早く沈没してしまい、名古屋の中日新聞社が買収したのだが、逆に新聞の記事は、昨今の大手新聞のNHK/読売化に対抗して、正論を主張して、知識人の評価を高めている。
反読売で成功している。これに朝日も刺激されて、社会部に元気が出てきた。
かつて読売は、社会部記事で部数を伸ばしてきたが、今はさかさまである。社会部中心の紙面の東京・朝日に変身すれば、流れが変わる。国家主義政府を支援する読売・産経・NHKに対抗する東京・朝日だと、少しは均衡がとれるだろう。
繰り返すが、政治部は廃止する必要がある。
2017年8月19日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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