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政治家と仲良くなればおいしい思いができるカラクリ
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2017-07-01 天木直人のブログ
都議会選がいよいよ大詰めにさしかかり、選挙運動まっさかりだ。
立候補している本人やその身内が選挙活動に必死なのはわかる。
自分たちの利害が絡んでいるからだ。
当選すれば特権仲間に入れるからだ。
しかし、そうでもない一般市民の中でも、彼らと一緒になって選挙活動に熱心な者がいる。
彼らはどんな連中なのか。
それを見事に教えてくれる記事を、発売中の週刊プレーボーイに見つけたので紹介したい。
元大臣秘書官で農水官僚OBの池田和隆氏が、自らの連載「政界斬鉄剣!!!」の特別篇でこう書いている。
選挙権を、単に政治家に投票するだけの投票権だと考えてはいけないと。
投票権に期待しても、たったの1票というむなしさが残るだけだと。
そうではなく、選挙権は、政治家の選挙活動を手伝う事によって政治に参加する権利だと考えなくてはいけないというのだ。
そのこころはどこにあるか。
それは、応援した候補者が当選して政治家になれば、彼らを利用して、一般国民が得られない政治家のさまざまな特権を手にすることができるからだというのだ。
つまり政治家とコネをつくることに選挙権を使えというわけだ。
政治家を目指す者は当選することがすべてだ。
だから選挙で応援してくれるものを大切にせざるを得ない。
逆に、彼らの反感を買って選挙妨害されてはたまらない。
そんな政治家の本性につけこんで、政治家に近づき、コネをつくる。
その最善の方法が選挙活動の時の応援だというわけだ。
政治に無縁な善良な一般国民は、この池田和隆氏が書いている事にピンとこないだろう。
しかし、この池田和隆氏が書いている事を実践しておいしい思いをしている者がいる事を私は知っている。
たとえば国会議員会館の利用だ。
国会議員会館には多くの会議室がある。
一般国民はそんな場所を利用するなどという事は、およそ考えつかないが、政治家と仲良くすれば、その政治家の名前を使ってタダで利用できるのだ。
これほどの政治の私物化はない。
一般国民と彼らとの間の不平等、不公平はない。
選挙の手伝いをする者のすべてが、政治家を利用するためだとは言わない。
しかし、池田和隆氏がこっそり教えてくれているように、「政治家と仲良くなってオイシイ思いをしよう」と考えている者もいる。
政治家はもとより、その秘書であれ、政治評論家であれ、さらには選挙活動を手伝うものでさえ、広い意味で税金泥棒なのだ。
私が目指す政治は、その対極にある政治である。
都議会選挙の最終日を前にして、たまたま見つけた週刊プレーボーイの池田和隆氏の記事が、私にこのブログを書く気にさせたのである(了)
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