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軍事費が国家予算の半分前後も使っている国で、老朽化している社会インフラの再整備にもおカネが回らないから、ダムも壊れて地域に多大な損害を与えているアメリカ帝国。 今回はその現代のローマ帝国、アメリカの家計事情を見てみます。
アメリカ人の家計は火の車だった のしかかる住宅、医療、教育費 世界のニュース トトメス5世
平均的なアメリカ人が一戸建てを買えたのは50年も前の話
引用:http://blog-imgs-54.fc2.com/g/l/o/globalproperty/MP900442184.jpg
アメリカ白人の苦悩
アメリカでは最近低学歴層や低所得層(ほとんど同じ意味だが)の寿命が短くなっている。
他の先進国や新興国ですらこうした数字は改善方向に向かっているが、アメリカでは逆に悪化している。
特に深刻なのが白人の低学歴、低収入層の短寿命化で、この20年ほどで急激に悪化していた。
NT紙によると高卒白人中年の年間死亡率は1999年から2014年までに、約3倍に上昇している。
では白人以外の人種はどうかというと、黒人の場合は最初からかなり高く、白人との比較では現在も高い。
ヒスパニック系中年の死亡率は白人や黒人よりもかなり低く、白人中年だけが悪化し続けていた。
白人の生存条件が急激に悪化するような変化が、この20年間でアメリカに起きているのを意味している。
高卒白人中年とわざわざ書いたのはアメリカでは高卒と大卒で社会が断絶しているからで、生涯収入で2倍から3倍の差がある。
アメリカの大卒は日本の大卒より高収入だが、アメリカの高卒は日本の高卒の半分以下の生涯収入だとされている。
高卒だと日本で言う「正社員」のような安定職業に就くのは不可能で、一生涯日雇い労働者から抜け出せない。
そして1990年代以降のアメリカでは競争や市場原理、IT化などで高卒の安定職業はますます減少し、ハンバーガーショップの店員すら液晶モニターに替わられてしまった。
高卒が自動車工場で働くとか、企業の社員になるなど、もはや親の世代の話になってしまった。
そして苦しんでいるのは白人だけではなかった。
プール付き一戸建ては幻になった
90年代以降のアメリカ経済は日本よりかなり良く、リーマンショック以降もいち早く立ち直り、羨ましいほど好調だった。
だが現実のアメリカ人は、生活がどんどん苦しくなり、「こんな馬鹿な」と思っているようです。
リーマンショックは元々2007年に「サブプライム住宅ローン」が破綻した住宅ローン問題から飛び火したのは、今は忘れ去られています。
アメリカ人の理想はプール付きの広い一戸建てを所有することで、政府や政治家もこれを実現すべく努めてきました。
その結果2007年には、ホームレスや無一文の移民にも高額の住宅ローンを貸付け、投資家には「絶対安心で高利回り」と言って出資させていました。
実態としてはもうアメリカの平均的夫婦がプール付き一戸建てを買うことなど不可能で、それどころか家賃すら払えなくなっている。
リーマンショックの乗り切るためにFRB(中央銀行)は空前の金融緩和を行って世界中にお金をばら撒きました。
日本の金融緩和はさっぱり効果が見えないが、アメリカでは不動産ブームが起きて住宅価格が高騰しました。
サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨークのような街では住宅を買うどころか、家賃も払えないほど高騰してしまった。
これらの都市では平均的な1LDKの1ヶ月の家賃が30万円以上であり、労働者の1ヶ月の賃金に等しい。
ハワイでも同様に家賃は高騰し、都市の外側に出なければ住居を借りれなくなった。
年収10万ドル(1100万円)以上あっても日本で言うワンルームを借りる事ができずに、ホームレス状態になったという笑えない話もある。
のしかかる教育費と医療費
アメリカでは大学に行かないと年収が2倍か3倍違うと書いたが、大学に行くための学費はますます高騰し、社会に出る前に1000万円以上の借金を背負う。
仮に親が払うとしたら、子供が2人居れば4年間の費用は数千万円+人数分なので、やはり重く圧し掛かっている。
加えてアメリカでは医療費が飛び切り高く、医療費負担を減らすための医療保険も高い。
救急車(有料)は1キロ走るごとに1万円以上請求されるのが普通で、国土が広いのでヘリで搬送すると1回数百万円が掛かる。
ガーゼ1枚数千円、消毒も数千円、簡単な治療で数万円、手術なら確実に100万円単位が請求される。
それではと医療保険に加入するが、民間医療保険は結局保険会社が儲けるので、加入するとトータルの支払い金額が増えてしまう。
日本の国保、社保は健康な人が病気の人の医療費を払う制度なのだが、アメリカ人はそういう制度を嫌います。
アメリカで破産する人の最も多い原因が医療費で、しかも破産した人の多くは医療保険に加入していました。
こうしてアメリカ人の家計の借金は増え続け、2017年3月末の家計債務残高は約12.7兆ドルにもなりました。
リーマンショックの最悪期2008年9月に約12.6兆ドルだったが、これを上回りました。
最も急激に増えたのが学生ローンで、2000年ごろにはほぼゼロだったのが、2017年には1.4兆ドルに成っています。
アメリカでは自動車販売が好調だったが、自動車ローンも学生ローンに近い水準に増えていて、これは自動車販売が持続しないのを意味している。
つまりアメリカの平均家庭では収入以上に借金が増えてしまい、家計は火の車であり、羨ましいどころではありませんでした。
むろんこれも低学歴で低収入な人ほど、恩恵が少なく負担だけが重かったのです。
これをみると米国の家計事情も相当ひどい。 確か全米人口が3億2千5百万人で4300万人がフードスタンプに頼っており、3000米ドルをすぐに用立てできない世帯が相当数にのぼっている、なんていう記事も最近みた。
近年、日本でも非正規社員が全労働者の半数に達するなど、日本人の家計も苦しくなる一方。
まぁ、それも当たり前か。米国も日本も近世の国家元首はみんな血縁でそこに民主主義なんて存在しないのだから。
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