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件名:露のシリア擁護 それなら調査に協力せよ
日時:20170418
媒体:産経新聞
出所:http://www.sankei.com/column/news/170418/clm1704180001-n1.html
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露のシリア擁護 それなら調査に協力せよ
化学兵器使用をめぐり、ロシアがシリアのアサド政権をかばい、真相究明を阻んでいる。
「証拠がない」と主張しながら、現地調査を行うための国連安全保障理事会の決議案を、拒否権行使で葬り去った。
安保理常任理事国として、あまりにも無責任ではないか。シリアの戦争犯罪を隠蔽(いんぺい)する行為だと受け止められても仕方あるまい。
シリアの化学兵器を使った空爆の拠点となったのは、シャイラト空軍基地だったとみられる。
決議案では、化学兵器禁止機関による基地への立ち入り調査や、空軍機の飛行計画・日誌の提出などを求めていた。
基地には化学兵器が貯蔵されている疑いがある。国際機関の公正な調査は、真相を究明する上で極めて重要だ。早急に実施される必要がある。
米英両国は衛星写真や通信情報などから、シリアが空爆し、現場で採取したサンプルから、猛毒の神経ガス、サリンが検出されたと断定している。また、トランプ米政権はロシアが空爆を事前に把握していたともみている。
ロシアのプーチン大統領とアサド大統領は「百パーセントでっちあげだ」と、口をそろえて否定する。ならば、積極的に調査に協力して「身の潔白」を証明すればよいだろう。
決議案に中国は棄権し、常任理事国5カ国で反対したのはロシアだけだった点も留意したい。
先の米露外相会談では、化学兵器禁止機関の調査実施で合意したという。拒否権行使と矛盾しているではないか。
そもそも2013年に、シリアの化学兵器を国際管理の下で廃棄することを提案したのは、ロシアだった。
シリアが申告した約1300トンが廃棄されたが、その後も化学兵器をひそかに開発し、隠匿していたと考えるしかないだろう。
それを許した責任の一端は、十分な監視を怠ったロシアにもある。アサド政権に影響力を行使し、調査の受け入れと協力を働きかけるべきである。
ロシアはまた、シリアと深い関係にある北朝鮮について、圧力強化には異論を唱え、中露外相の電話会談で対話推進を確認した。結果的に、北朝鮮の暴走を止められないという点では、中国と変わらないではないか。
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