http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/556.html
Tweet |
大阪北部地震の発生状況、9世紀の慶長伏見地震と類似!南海トラフ巨大地震の前兆か スーパーサイクルの可能性も
https://johosokuhou.com/2018/06/23/6668/
2018.06.23 06:00 情報速報ドットコム ※引用記事、全文補足
6月18日に大阪で観測した震度6弱の地震について、専門家から「9世紀の慶長伏見地震と類似している」というようなコメントがありました。
地震考古学の第一人者である寒川旭(さんがわあきら)氏はメディアの取材に対して、大阪北部地震の発生状況が1596年に発生した慶長伏見地震と似ていると言及し、これから更に大きな地震が起きるかもしれないと警鐘を鳴らしています。
実際、過去の巨大地震は単発で終わるケースは稀で、前震や大量の余震がセットで発生していました。今回の大阪北部地震は長いスパンでの前震であると考えることが出来るのかもしれません。
別の専門家からは南海トラフ巨大地震との連動性を指摘する声も出ています。最新の研究調査で大地震の発生周期には短期的な100年程度のスパンとは別に、超長期的な数千年規模のスーパーサイクルがあることが分かってきました。
東日本大震災がスーパーサイクル型の巨大地震であり、次の南海トラフ巨大地震もスーパーサイクルの時期になると指摘を受けているのです。
スーパーサイクルは通常のサイクルよりも発生までの年月が長いですが、その威力は桁違いに大きくなります。産業技術総合研究所の宍倉正展さんは「前回のスーパーサイクルの巨大地震は宝永地震かもしれない。次の南海トラフ地震は(宝永・1707年から)300数十年(経ったとすると)、(400〜600年周期に)短いかもしれないが、(スーパーサイクルに)なってもおかしくない」とコメントしており、スーパーサイクルによる巨大地震の発生を懸念していました。
いずれにせよ、大阪北部地震はこれで終わりになるかは未知数で、今後も引き続き大地震への備えを強化する必要があると言えるでしょう。
南海トラフ巨大地震について
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tokai/tokai_eq2.html
「地震の発生状況、9世紀に似ている」 大阪北部地震
https://www.asahi.com/articles/ASL6P4J8PL6PPTFC00C.html
2018年6月22日12時00分 朝日新聞
近畿の主な活断層と慶長伏見地震前後の大地震
今城塚古墳の横穴式石室の土台とみられる石組み遺構。慶長伏見地震で、盛り土と一緒に崖下へ滑り落ちたとみられる=大阪府高槻市、2007年3月撮影
寒川旭さん=大阪府高槻市
大阪府北部を震源とする最大震度6弱を記録した地震の被災地は、過去にも大地震に見舞われている。豊臣秀吉が天下を統一した時期にあたる1596年の「慶長伏見地震」だ。「地震考古学」の第一人者として知られる寒川旭(さんがわあきら)・産業技術総合研究所名誉リサーチャー(71)に、慶長伏見地震と今回の地震の特徴などについて聞いた。
――慶長伏見地震とはどんな地震だったのですか。
今回の地震は大阪府周辺の活断層のうち、「有馬―高槻断層帯」「上町断層帯」「生駒断層帯」の三つが交差する複雑な場所で起きた。このうちの有馬―高槻断層帯が、1596年に起きた慶長伏見地震で最大級の活動をしていた。豊臣秀吉が築いた伏見城(京都市伏見区)の天守閣の上半分が崩れ、二ノ丸も倒壊し300人余りが命を失ったとされる。
従来、慶長伏見地震は狭い範囲の地震とみられてきたが、近年、新史料の発見や遺跡の発掘調査が進み、大きな被害をもたらした地震だったことがわかってきた。(6世紀前半の継体〈けいたい〉天皇の墓の可能性がある)大阪府高槻市の今城塚古墳では墳丘の直下に断層があり、墳丘の7割程度が地滑りを起こしていた。神戸市の須磨寺に残された記録には寺が被害を受け、兵庫の町並みも残らず倒れて燃えたと記される。淡路島でも洲本城が崩壊するなど広い範囲で被害があったようだ。
――それより以前、この断層帯が影響した大きな地震はあったのですか。
慶長伏見地震より前には、同じような地震が約2800年前の縄文時代と弥生時代の境目くらいに起きている。断層の活動周期は2千年あまりと考えられるため、近々、有馬―高槻断層帯から大地震が発生するとは考えにくい。だが、最近1万年間の活動が知られていない上町断層帯に地震活動が波及する懸念もあり、様子を見守る必要がありそうだ。ちなみに慶長伏見地震では、発生数日前に四国や九州で大地震が連続して起きていた。その9年後の1605年には、南海トラフからと思われる慶長地震が発生し、太平洋岸の広い範囲に大津波が来ている。
――南海トラフを震源とする地震も心配です。
南海トラフの巨大地震は、文献史料や各地に残る地震痕跡から考えると、90〜200年の周期で起きている。江戸時代以降で共通するのは、この地震が起きる数十年前に西日本で内陸の地震が多くなっていることだ。地震が頻発する活動期の最後に巨大地震が来て、その後、静穏期になるのを繰り返している。西日本は1995年の阪神・淡路大震災以降、活動期に入ったと考えられており、今回の地震は活動期に増える内陸地震の一つと考えることができる。
現在の地震の発生状況は、平安時代初めごろの9世紀の状況と似ている。869年の地震で東北地方の太平洋岸に巨大津波が押し寄せた後、西日本でも地震が頻発し、887年に南海トラフの巨大地震が起きた。地震の予知は難しいが、過去の経験から学ぶことはできる。歴史をひもとけば、各地で大きな地震が起きている。嫌なことから目をそらすのではなく、過去にどんなことが起きたか知り、対策を練っておくことが必要だ。(聞き手・渡義人)
◇
さんがわ・あきら 1947年生まれ。産業技術総合研究所で主任研究員を務めた。遺跡に刻まれた地震痕跡から地震の歴史をつきとめる「地震考古学」を提唱。著書に「歴史から探る21世紀の巨大地震」(朝日新聞出版)など。
【特集】南海トラフ地震の「スーパーサイクル」とは? 次は超巨大津波の可能性も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-10000001-mbsnews-l27&p=1
6/21(木) 14:18配信 MBS
6月18日に起きた大阪府北部を震源とする大きな地震は、次の南海トラフ地震の「予兆」ともいわれています。その南海トラフ地震をめぐって今「スーパーサイクル」という言葉が注目されています。大地震は数百年に一度、周期的に起きているとされていますが、実はその何度かに一度は東日本大震災のような巨大地震を起こす周期があり、そのことを「スーパーサイクル」と呼ぶのです。近畿に大津波が襲うことになるかもしれない南海トラフ地震にも、この「スーパーサイクル」があることが最新の研究でわかってきました。
「スーパーサイクル」とは?
7年前、東北沿岸部を中心に大津波が襲った東日本大震災。M9の超巨大地震。誰も想像すらできなかった時期に発生を予測していた研究者がいました。過去の地震と津波を研究している産業技術総合研究所の宍倉正展さんです。
「地層から想像していたものが現実になってしまった」(産業技術総合研究所・海溝型地震履歴研究グループ長 宍倉正展さん・2011年)
東日本大震災が起きる7年前から、西暦869年に宮城県沿岸を襲った「貞観地震」に注目していました。宍倉さんが古文書に残る史実と過去の津波の跡などを調べた結果、貞観地震と東日本大震災の津波の被害が驚くほど似ていることに気付きました。そして導き出したのが地震の「スーパーサイクル」だったのです。
「仙台の平野の地下に眠る過去の津波の痕跡を調べていた。西暦869年に貞観地震という歴史記録にも残っているが、その津波の痕跡が内陸3〜4キロまできているということがわかり、それが500年〜1000年の間隔で繰り返し重なっている」(産業技術総合研究所・海溝型地震履歴研究グループ長 宍倉正展さん・2018年)
南海トラフ地震にもスーパーサイクルが
そんな宍倉さんがいま注目しているのが南海トラフ地震です。
Q.南海トラフにもスーパーサイクルはある?
「そういうことをいってもいいのかなと思っている」(宍倉正展さん)
宍倉さんが目をつけたのが、紀伊半島の南端にある和歌山県串本町の国の名勝「橋杭岩」。
「周辺には大きさ1メートル以上の岩が散らばっていて、過去の大津波で流されきたと考えられています」(太田尚志記者リポート)
橋杭岩の周辺には岩石が1000個以上散らばっていて、宍倉さんは岩石に残された貝殻など年代測定をすることで、いつ岩石が津波に流されたのか、つまり大津波がいつ発生したのかを調査しました。
南海トラフ地震は、静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く海底を震源に繰り返し起きている巨大地震です。その周期は100年から150年とされていて、前回は戦前の1944年と1946年にM7.9とM8.0の地震が起きています。その90年前の江戸時代、安政期にはM8.4の地震が2つ続けて発生。さらに、約150年前の江戸時代・宝永期には3つの震源域が同時に動き、過去最大級のM8.6の地震を起こしたことがわかっています。南海トラフ地震はその大きさや発生時期にばらつきがあるのです。
宍倉さんが橋杭岩の貝殻の年代測定をした結果、宝永地震を起点として遡ると約400年から600年周期で大規模な地震による大津波が複数回起きていることを突き止めたのです。
「前回のスーパーサイクルの巨大地震は宝永地震かもしれない。次の南海トラフ地震は(宝永・1707年から)300数十年(経ったとすると)、(400〜600年周期に)短いかもしれないが、(スーパーサイクルに)なってもおかしくない」(宍倉正展さん)
池の堆積物は“津波の履歴”
「いまだいぶ、池の中に草が生えてきて、向こうハスが生えてきているが、あのハス生えてくると、もう南海地震が近いです」(高知大学 岡村眞名誉教授)
もう一人、池の堆積物などの調査によって、南海トラフ地震にスーパーサイクルがあると考えている研究者がいます。高知大学名誉教授の岡村眞さんです。
「この5メートルの堤防の地形を10メートルを超えるような大津波が来るというのは、300年とか350年に1回」(岡村眞さん)
岡村さんらの研究グループは、西日本にある約30か所の湖や沼に残された津波堆積物を調べました。過去3500年にも及ぶ南海トラフ地震の津波の履歴です。
「蟹ヶ池の柱状資料のコアです」(岡村眞さん)
岡村さんは池の底からとれた植物の化石などの堆積物から、過去に起きた津波の年代などがわかるといいます。
「木の葉がたくさん入っている、木の葉が全部化石ですね。これが年代を測る基本となる。これがだいたい3000年の池の歴史です。ここが池の底になっていて、これから下に古い方にいきます。ここに見えているのが、“宝永(津波)”の砂です」(岡村眞さん)
2000年前の超巨大津波の痕跡
これらの津波堆積物から、岡村さんは宝永地震クラスの津波よりもさらに規模の大きい津波が起きるもう一つのスーパーサイクルがあることを導き出しました。
「宝永クラスというか、15メートルクラスの津波がきているが、そういうものはだいたい300年〜350年に1度くらい来る。でもそのクラス以上のものが700年に1度きている」(岡村眞さん)
また、岡村さんの調査でわかったことは、これだけにとどまりませんでした。その事実を見つけたとき岡村さんは驚愕したといいます。
「ここに…厚いですよね。もうほんとうに70センチ以上ありますよね。これが2000年前の超巨大津波の痕跡になります」(岡村眞さん)
15メートルの津波を起こしたとされる宝永地震の堆積物の厚さは30センチほどでしたが、岡村さんらが見つけた2000年前の堆積物はなんと倍以上の70センチもあったのです。
「宝永をはるかに超えるものが歴史的につかまった。われわれは初めて見つけたんだ、ちょっと興奮しました」(岡村眞さん)
今年5月の学会でも、岡村さんらの成果が発表されました。
「プランクトンとか化石をみると、砂が厚い。サイクルがあるんです」(岡村眞さん)
当日、産業技術総合研究所の宍倉さんも姿を見せました。
「100年200年の歴史地震とは何かが違う。もうひとつの大きなサイクルがあるのではないかというのは間違いない」(産業技術総合研究所・海溝型地震履歴研究グループ長 宍倉正展さん)
「数百年だけの歴史をたよって最大だろうとか、宝永が最大だろうとかいうのはやめた方がいい。それは必ずしも最大のものではないと考えなければいけない。自然からの警告だと思う」(高知大学 岡村眞名誉教授)
南海トラフ地震発生確率 最大80%に引き上げ(18/02/10)
「南海トラフ巨大地震」シミュレーション
過去の南海トラフ巨大地震(684年〜)「M8超の巨大地震が繰り返し発生」
【南海トラフ・首都直下だけじゃない】全275の地震予測『47都道府県で震度7』
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。