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慶長地震の再来の可能性とHi-net自動処理震源マップの「最新7日間」での「鹿児島県」のN=の値の減少
Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」の「日本全国広域」
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/?LANG=ja
を見ると、この10日間から20日間程度で大きく変化している部分があります。それは、三重県沖から南東方向へ北緯25度程度まで伸びる濃い青のドットがほとんど表示されなくなり、代わりにより東へ寄ったところに緑から黄色・赤のドットが現われていることです。この位置は、伊豆・小笠原海溝の西側に当たります。自分がHi-net自動処理震源マップをよく見るようになったのは2016年の熊本地震以降なのですが、多分、2016年熊本地震以降で、「最新7日間」・「日本全国広域」の伊豆・小笠原海溝の西側に現在のようにM3以上の規模の緑から黄色・赤のドットが10個以上表示されることは、この5月までは無かったことだと思います。
311大地震前に南九州の桜島や新燃岳で噴火が連続したことは、日本列島付近の太平洋プレートの西向き圧力がフィリピン海プレートを西に押し、それが桜島や新燃岳のマグマだまりを圧縮して噴火を起こさせたと解釈できると思います。
5月24日ごろからこの6月20日まで自分はHi-net自動処理震源マップのN=の値の記録をしていなかったのですが、この期間の前後で大きく変化した地域が幾つかあります。「鹿児島県」は「最新7日間」や「最新30日間」の値がかなり減少しています。「鹿児島県」は他の県に比べて奄美大島などの離島があるため「鹿児島県」の範囲が広く、そのため、N=の値の変動幅も大きい傾向があります。そのため、07:00頃の値で見て、4月は280程度から500程度までで値が変動していました。5月は250から500程度の間で変動していたのですが、6月20日以降の値は230未満で推移していて、5月以前と比べて明らかに減少しています。
この減少は、フィリピン海プレートの西向き圧力が減少したと解釈できます。フィリピン海プレートは太平洋プレートによって駆動されているため、フィリピン海プレートの西向き圧力減少は太平洋プレートからの西向き圧力が減少したことを意味します。
では、なぜ太平洋プレートからフィリピン海プレートへ伝達される西向き圧力が減少したのか?
原因として考えられるのが、伊豆・小笠原海溝付近でのプレート境界が破壊されていることです。この部分で太平洋プレートの西向き圧力が消費されるため、結果的に「鹿児島県」の領域まで伝わる西向き圧力が減少するのです。このことは、伊豆・小笠原海溝の西側で緑から赤のドットの帯が出来てきていることと整合的です。
もう一つ気になる変化があります。それは「最新7日間」・「茨城県」での茨城県沖の微小地震の減少です。こちらはN=の値としては出て来ていません。原因は「茨城県」の範囲に千葉県の九十九里浜の北半分が含まれてしまい、千葉県南部地震に伴って九十九里浜の沖合で起こっている微小地震の群発がカウントされてしまっているためです。
東日本の太平洋側の沿岸部には、北から牡鹿半島沖、いわき沖、犬吠埼沖の3か所に大きな固着域があるようです。6月に入ってから牡鹿半島沖で地震が頻発しています。つまり、東日本の太平洋側にある固着域の最も北にあるもので破壊がどんどんと進みつつあるのです。このことが、茨城県沖の微小獅子の減少を引き起こしていると思います。牡鹿半島沖の固着域に太平洋プレートの西向き圧力が集中してしまって、茨城県沖ではその圧力が減少するからでしょう。
太平洋プレートの動きを想像すると分かると思いますが、結果的に、東日本の太平洋側から西向き圧力が陸の地殻に大きくかかることになり、M5からM6程度の震源深さの浅い内陸地震が関東から関西で起こることになると思います。
それと同時に、伊豆・小笠原海溝では沈み込みがより急激に進み、伊豆鳥島付近でM8の浅い地震が起こると思います。これが慶長地震の再来です。房総半島付近から宮崎県の沿岸部まで、津波被害が発生することになると思います。陸域の揺れ自体はあまり無い可能性があります。
ただし、これが起こってしまうと、関東の陸域の地下へ沈み込む太平洋プレートの西向き圧力が格段に大きくなるはずで、東京湾北部や霞ヶ浦西方でのM7からM8が起こり出し、さらにその先には房総半島東方沖M8が起こると思います。
慶長地震の再来が起こってしまうと、関東でのM8クラスはかなり短期間で起こってしまうはずですから、今のうちに関東地方での地震対策、つまり、家具の徹底的な固定や食料や水の備蓄をしておく必要があると思います。
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