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100年近く大噴火ゼロ「異常な時代」はもうすぐ終わる 『島村英紀』
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/513.html
投稿者 taked4700 日時 2018 年 4 月 28 日 16:48:16: 9XFNe/BiX575U dGFrZWQ0NzAw
 

https://ironna.jp/article/8801
100年近く大噴火ゼロ「異常な時代」はもうすぐ終わる 『島村英紀』

(武蔵野学院大学特任教授)

 群馬県の草津白根山が1月23日に噴火した。事前に何の警告もない噴火だったので、噴火口から100メートルあまりしか離れていないスキー場にいた人たちが被害に遭い、12人の死傷者が出た。火山学的にはこの噴火はマグマが地表まで上がってこなかった水蒸気噴火であり、2014年の御嶽噴火の10分の1以下という小さなものだった。だが、たまたま噴火口周辺に人がいたので大きな被害を生んでしまった。

 一番の関心は、この噴火がいつまで続くのか、もっと大きな噴火があるのかどうか、ということだろう。だが、火山学では、噴火の経緯を見通すことと、いつ噴火が終わるかを知ることは、噴火予知よりも、もっと難しいといわれている。今までの日本の噴火で、これらが的確に予想できたことは一度もない。

 短いものでは、御嶽山の噴火は1回きりで終わった。しかし、1990年から始まった雲仙普賢岳の噴火は6年も続き、噴火の開始から1年たってから、当時戦後最大になった火山災害を起こしてしまった。火山から出てきた溶岩ドームが崩れて大きな火砕流を出し、43人が亡くなったのだ。つまり、この草津白根山の噴火がいつまで、どういう形で続くかは、現在の火山学では分からないのである。

激しく噴煙を上げる御嶽山=2014年9月、長野・岐阜県境(甘利慈撮影)

 噴火の規模はごく小さなものから巨大なものまで、とても範囲が広い。噴火の規模を示す指標はいくつかあるが、噴火の時に火口から飛び出したものの体積を立方メートルで表すのが一般的に行われている。火口から飛び出すものには、火山灰のほか、噴石、火山弾、溶岩などがある。火山弾というのは溶けた溶岩が飛び出して空中で固まったものである。

 容積の指標の一つとしてよく使われる東京ドームは124万立方メートルあるが、その東京ドームで数えると250杯分以上だったものを「大噴火」という。実に3億立方メートルという途方もない量だ。ちなみに2014年の御嶽噴火は、東京ドームの半分ほどだった。つまり戦後最大の犠牲者を出した御嶽噴火でさえ、噴火としてはごく小さなものだったのである。

 しかし、この「大噴火」は過去たびたび日本で起きてきた。記録がちゃんと残っている17世紀以降だと、日本のどこかで各世紀に4〜6回の「大噴火」が起きてきた。起きた場所は九州や北海道が多かったが、その地域ばかりではなく、富士山や伊豆大島も「大噴火」を起こした。

ところが不思議なことに、20世紀の初めに2回の「大噴火」があった後、現在に至る100年近くはこの「大噴火」がないのである。その2回とは1914年に起きた鹿児島・桜島の噴火と1929年の北海道・駒ケ岳の噴火だ。この先いつまでも、日本で「大噴火」が起きないということはあるまい。残り80年あまりしかない21世紀に「大噴火」が4回ほどあっても驚かない、という火山学者は多い。

 「大噴火」というものが不思議なほど起こらない、ある意味では「異常な時代」が続いているが、その状態が元に戻るきっかけが、もしかしたら東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)であったと考える根拠がある。

 2011年に起きた東北地方太平洋沖地震はマグニチュード(M)9・0という、世界的にも珍しい巨大地震だった。この地震は広く日本の地下にある基盤岩を一挙に動かしてしまった。そのとき動いた量は、震源に近い牡鹿(おじか)半島で5メートルを超え、遠くに行くにしたがって徐々に小さくなっているが、それでも首都圏や富士・箱根の地下で30〜40センチに達した。

 日本には太平洋プレートやフィリピン海プレートが4〜8センチほど押し寄せてきているから地震も火山も多いのだが、プレートがゆっくり動いていた何年分もが、大震災で一挙に動いてしまったのである。

 世界的に見てもM9クラスの巨大地震はこれまでに7回しか知られていないが、実は東日本大震災以外のすべてで、地震後に大きな噴火が近くで起きた。御嶽噴火や今回の草津白根山の噴火があったものの、まだ大きな噴火が起きていないのは日本だけなのである。

 これまで世界で起きた例では、2004年のスマトラ沖地震(M9・3)の後、タラン山やメラピ、ケルート両火山などが地震後4カ月以降に起きているし、1964年のアラスカ地震(M9・2)後、3カ月以降にトライデント火山やリダウト火山が相次いで噴火した。

 このほか、1960年のチリ地震(M9・5)、1954年のアリューシャン地震(M9・2)、1952年のカムチャツカ地震(M9・0)など、いずれも巨大地震の直後、早ければ数カ月以内、遅ければ数年以内に大きな噴火が続いた。

 巨大地震から短くても数カ月、長ければ数年以上という時間の遅れがあるのは、プレートの動きや地下の岩盤の動きと直接関係するのが地震であるのに対して、火山活動は間接的なためである。プレートの動きが地下でマグマを作り、それが上がってくるのが噴火であるために遅れが生じる。その意味では、東日本大震災から7年たったとはいえ、日本はまだ「執行猶予期間が終わった」とは言えない情勢にある。

 次に、日本のどの火山が噴火するかは、現在の火山学では分からない。しかし、活火山だけでも110を超える日本では、いつ噴火してもおかしくない火山が多い。

 いずれ噴火することが確かで、もし噴火したら首都圏、引いては日本全体や世界にも影響が及ぶ活火山に、富士山と箱根がある。ともに活火山の中でも噴火警戒レベルが設定されている38火山に入っているほどの活動度が高い活火山である。

 それゆえ、これらの火山では密度の高い機械観測が行われているが、富士山の一番近年の噴火は1707年の宝永噴火で、箱根は1200年前が最後の噴火だから、噴火の前にどんな前兆があったかは知られていない。もちろん機械観測などなかった。

 このように富士山や箱根で各種の観測が行われているが、観測データがどこまでいったら危ないのか、その閾値(しきいち)が分かっていない。富士山や箱根はいつ噴火してもおかしくない活火山なのを忘れてはいけないが、予兆の観測には全面的に頼れまい。
三保松原から望む富士山=静岡市清水区

 1995年に発表された草津白根山の火山防災マップでは、想定火口が湯釜に限られている。しかし今回の草津白根山で噴火した草津白根山の南部、本白根山は約3千年前から約1万年前まで、盛んに噴火していたことが火山地質学の調査から分かっている。これは1983年に発行された「草津白根火山地質図」で明らかになっていた。

 ただ、歴史記録が残っている約300年間は、噴火はもっぱら草津白根山の北部、つまり白根山の山頂付近で小規模な水蒸気噴火ばかり繰り返し起きており、そこばかり警戒していて南のことは忘れていた。現行の防災マップでも、特定の火口で最近発生した小規模な水蒸気噴火だけしか示されていなかったのである。

 人間にとっては3千年というのはとてつもなく古い歴史だが、火山や地球の物差しでみれば、ごく最近のことである。富士山の300年というのも、つかの間の休息かもしれない。M9の巨大地震の影響も、地球のスケールでは「すぐ後に引き続いて」起きるものなのだ。
************************************************************************

311は東日本のほぼ中央で起こっていますから、これの影響で噴火するのは東日本の火山です。

北海道駒ヶ岳、恵山、十和田湖、焼岳などの東北から北海道の南部の火山、そして、関東から中部の浅間山、富士山などが今後噴火するはずです。

>ところが不思議なことに、20世紀の初めに2回の「大噴火」があった後、現在に至る100年近くはこの「大噴火」がないのである。その2回とは1914年に起きた鹿児島・桜島の噴火と1929年の北海道・駒ケ岳の噴火だ。

>1914年に起きた鹿児島・桜島の噴火

この噴火の9年後の1923年に関東大震災が起こっています。多分、フィリピン海プレートが急激に西への圧力を強め、マグマだまりが圧縮された結果の噴火。

>1929年の北海道・駒ケ岳の噴火
この噴火の6年前の1923年に関東大震災。関東大震災である程度、日本海溝付近の太平洋プレートが西に進み、それで、北海道南部の駒ヶ岳噴火に至った。

>1990年から始まった雲仙普賢岳の噴火は6年も続き、噴火の開始から1年たってから、当時戦後最大になった火山災害を起こしてしまった。

1995年に阪神大震災。雲仙普賢岳は九州の長崎にある火山ですから、西日本の中央構造線の北側が動いたはず。それが阪神大震災に影響を与えたのです。
 

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コメント
 
1. 2018年4月29日 08:36:38 : ilypsAgXX6 : 8vKJkmaLa6U[12]
なんかしらんが、メチャクチャいい加減な仮説じゃねーのか?普賢岳の爆発がどうやって4年後の神戸の地震に繋がったのか?その根拠は?

それに普賢岳と神戸の間には、阿蘇山、由布岳、大山などいろいろ火山があるぞ。そこが噴火しないのに、それでどうやって神戸の方で地震が起こるのかその理屈が判らん。

ニュージーランドのクライストチャーチの地震の後の3.11だって、変に関連づけられるが、あれこそ偶然に過ぎない。いい加減なモン載せるな。


2. 2018年4月29日 10:39:16 : EZCBx77N7U : i0yzHENkonU[3]
 
確かに、噴火の経緯や収束については現在の火山学では分からない、と言いながら
結構雄弁に物語っているけどね。しかし、それはプレートに関する基本的な仮説や
実測の結果から引き出される予想に過ぎないかと。

阪神淡路や東日本大震災は予想はできなかったが、これらから多くの測定や調査の
結果が蓄積されたという。なら、そこから言い得ることをどんどん発信してほしい。
 


3. taked4700[7009] dGFrZWQ0NzAw 2018年4月29日 17:10:35 : FY0Ie9L5JI : O4mu9CkYEoo[1]
>>01

>なんかしらんが、メチャクチャいい加減な仮説じゃねーのか?普賢岳の爆発がどうやって4年後の神戸の地震に繋がったのか?その根拠は?

確かに、かなりいい加減なものなのです。ただ、隣の家で家族がくしゃみをしたから、こちらでインフルエンザになったというようなものよりは、かなりましな関連性があると思います。

普賢岳も神戸の大震災も中央構造線の北側です。日本海東縁変動帯
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%9D%B1%E7%B8%81%E5%A4%89%E5%8B%95%E5%B8%AF
といういわゆる活断層の一種があり、
>ユーラシアプレート(アムールプレート)と北アメリカプレート(オホーツクプレート)が衝突している境界

です。

http://www.zisin.jp/publications/pdf/nf-vol99.pdf
の4ページにある 「ひずみ集中帯」とは何か の図1を見ると、東日本の日本海側から、関西の阪神大震災が起こったあたりまでが二つの歪み集中帯とされているのが分かります。

>阿蘇山、由布岳、大山などいろいろ火山があるぞ。そこが噴火しないのに、それでどうやって神戸の方で地震が起こるのかその理屈が判らん

ということについては、おっしゃる通りであり、なぜこれらの火山が噴火しないのかははっきりしません。多分、成立年代の違いとか、があり、現在のプレートの沈み込みの影響を受けやすい火山が普賢岳とか桜島とか新燃岳なのだろうと思います。

プレートが100キロとか150キロまで沈み込んで、そこからマグマが発生して、噴火に至るわけで、数万年の期間では、沈み込みの位置がずれるのだと思います。どのようにずれるのかははっきりしません。ただ、インド大陸がユーラシア大陸(ヨーロッパ)に衝突したり、台湾がユーラシア大陸(中国)に衝突したり、または伊豆半島が同じようにユーラシア大陸(本州)に衝突したりしてきたため、微妙に滑り込みの位置がずれてきているのは確かです。その他、いろいろなことが影響して、火山の出来る位置がずれてきていると思います。


4. 2018年4月29日 23:34:23 : 6fo9oOGJT6 : E46AoG9OEtM[7]

>100年近く大噴火ゼロ「異常な時代」はもうすぐ終わる 『島村英紀

<当たり前だ。
 この1世紀が異常な事態だった。
 御岳山の500倍以上の噴火=駒ケ岳や阿蘇山にしろ、このレベルは約1世紀
 前だったが、列島では毎世紀ごともっと頻繁にこのレベルは当たり前に繰り返
 した。

 いつも通りの戻るだけね。
 
 ただ、御嶽山の500〜1000倍なら、破局的には程遠い。


5. taked4700[7011] dGFrZWQ0NzAw 2018年4月30日 19:26:36 : H2dcEeNMCQ : rol23rxwx_k[1]
>>04

>ただ、御嶽山の500〜1000倍なら、破局的には程遠い。

その通りと思います。

西日本全体が壊滅的被害を受けたと言われる南九州でのカルデラ噴火のような破局噴火はまだまだ起こらないのです。

ただ、例えば、イエローストンはどうかと言えば、現在、かなり大きな噴火が起こり易くなっていると思えます。それでもいわゆる破局噴火に至るかは別問題です。

日本にとって喫緊の課題は、桜島の大正噴火レベルの噴火が関東で起こった場合に、経済がかなり混乱してしまい、財政破たんが起こってしまう可能性があることだと思います。円安対策をするべきであり、エネルギーや食糧の自給率確保が第一の課題ではないかと思います。

ベネズエラとか、ブラジルの通貨安は明らかに異常です。同様に、阪神大震災や311大地震で円高に振れた日本円もその動きは異常であり、現在の円高は、いつ大幅な円安に振れても不思議ではないと思います。

実需の100倍程度資金が世界では動いているわけで、実体経済とは関係なく為替が決まっているのだと思います。


6. 2018年5月01日 08:10:54 : yWxmQcdIdQ : aZ6W_pyl8vQ[6]
地質や地球物理の変遷からみれば100年などほんの一瞬です。

7. 2018年5月02日 18:03:21 : 6fo9oOGJT6 : E46AoG9OEtM[12]

>>05

>桜島の大正噴火レベルの噴火が関東で起こった場合に、経済がかなり混乱
<はい、真っ逆さまに落ちるはずです。

加えて、もし、富士山も参加して西ノ島(東京ドーム62杯分マグマ)の様に
何年間でもマグマを流しだす場合は、発展途上国並に転落します。

>>06

>地質や地球物理の変遷からみれば100年などほんの一瞬です。
<そう思ってます。1000年間でもです。
 最近の地球物理は地球年齢を100とか150億年とか再び言い出してる。

 だから、今は異常気象ではなく、微々たる気象変動ですし、火山の噴火に
 しても四川大地震にしても、北朝鮮の白頭山にしても然りです。

 こんな時代に都民の8割が首都直下でさえ備えを全くしていないんですから
 残念な国民です。

 この時期に、どさくさの紛れて、地震対策委員会??では東海地震に連動して
 東南海〜南海地震が起きたら救援は無理なので自己責任で頑張れ・・・と突き
 放す決定をしました。(録画の深夜NNNニュース)

 つまり、首都圏以外はどうなっても知らない・・・と言ってるのです。

 =============

地方創生は票集めのリップサービスの過ぎず、だからこそ地方に原発を集中させ
 ている訳です。

 消費増税駆け込みで新築が飛ぶように売れてますが、木造家屋なんぞおもちゃ。
 50%高くてもコンクリート住宅にすればいいのに・・・


8. 2018年5月03日 11:15:32 : RFyrOU9B7g : C_zSQ0hFB@g[2]
関東ローム層の厚さは東京で2〜3メートルだったかな
カルデラ火山のある九州北海道は噴火物の堆積がもっと多く、日本全体も大なり小なり似たような物

いつかは解ける数十センチの雪が積もっただけで大騒ぎしているのに、噴火による溶岩や堆積物への対策などできるはずがないし、何百年、何千何万年に一度の自然災害を恐れていたら何もできない

結論
福島原発事故に何ら用をなさなかったSPPEDIのように、無意味な政策に税金が注がれていたことを思い出して、政府主導の煽り情報には気を付けましょう


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