http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/459.html
Tweet |
3メガバンクグループがこぞってコスト構造改革を検討している Photo by Takahisa Suzuki
「姿なきロボット」がメガバンク行員数万人の仕事を奪う
http://diamond.jp/articles/-/148900
2017.11.10 鈴木崇久:週刊ダイヤモンド編集部
人間は人工知能(AI)に仕事を奪われてしまうのではないか――。その問いは、テクノロジーの進化が引き起こした論争におけるメインテーマの一つだ。ただ、AIの影に隠れて目立たないが、実はすでに現実のオフィスで、人間に取って代わる存在が台頭しつつある。それは、ロボット。それも、姿なきソフトウェアロボットだ。私たちはその存在とどう向き合うべきか、真剣に考えなくてはいけない時代が訪れている。(週刊ダイヤモンド編集部 鈴木崇久)
ソフトバンクもRPA実践
9000時間分の業務削減
ソフトバンクは、自社で導入したノウハウを注ぎ込んだRPAサービスの販売を11月から開始した Photo by T.S.
10月19日、そのRPA分野でソフトバンクが新サービスに関する記者会見を開いた。11月から「SynchRoid(シンクロイド)」というRPAサービスの提供を開始すると発表したのだ。傘下に4000以上のソフトウェアロボットの導入実績があるグループ会社を持つ、RPAホールディングスと共同開発した新サービスだという。
ソフトバンクの今井康之副社長によると、ソフトバンクは社内でRPAを導入したところ業務効率が格段にアップしたため、社外にも展開したいと考え、RPA事業を立ち上げたという。
ソフトバンクは、RPA導入に必要な開発者を社内で152人育成し、26部門で導入。月間9000時間分もの業務効率化を実現したという。その導入ノウハウをつぎ込んだのが、シンクロイドというわけだ。
とはいえ、ソフトウェアロボットと言われても、多くの人はどのような業務ができるのかイメージしにくいだろう。シンクロイドの発表記者会見では、RPAの活用事例として交通費の経費申請における経理部門のチェック業務が紹介された。
多くの経理担当者は、提出された申請書を確認し、そこに記載のある交通費の金額に間違いがないかを照合。社内の経費システムに情報を入力していくという手順を踏む。単純ではあるものの面倒な作業であることは想像に難くないが、RPAを活用すると、前述した一連の作業を1件当たり約1秒で処理することができてしまうという。
いつの時代も繰り返し浮上する
「テクノロジー失業」の脅威
11年、マサチューセッツ工科大学の研究チームは『Race Against The Machine(邦題:機械との競争)』において、「テクノロジーの進化がもたらす失業」に関する未来予測を発表。世界に衝撃を与えた。そして、ちまたでは現在、「人間はAI(人工知能)に仕事を奪われてしまうのではないか」という論争が続いている。
しかし、AIの影に隠れがちで地味な存在ではあるものの、前述の通り、RPAはすでに現実世界においてホワイトカラーの仕事を代替しつつある。「人間が仕事を奪われた」というのも一つの見方だろう。一方、「退屈で面倒な単純作業から人間が開放された」という見方もできる。
ただ、いずれにしても、RPAが代替できる仕事しかできない人材は淘汰されていく運命にあるだろう。ロボットに任せたほうが早い、安い、ミスがないとなれば、抗いようのない流れであることは間違いない。どんな時代にも必ず浮上した議論のはずだが、私たちはテクノロジーに支配されるのではなく、それを活用する側に回らなくては、「機械との競争」に負けてしまうだろう。
近年ではコンピューターやインターネットが台頭してきたタイミングがそうだったように、私たちはAIよりも先に、RPAというテクノロジーと向き合う必要がありそうだ。
この新しいテクノロジーをどう活用していくべきか。新しい「人間の仕事」は何なのか。RPAの台頭スピードを踏まえると、考えるために残された時間はそう多くなさそうだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民124掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民124掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。