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トヨタ没落、三菱自繁栄の可能性…EV主流化=日本勢の優位性消滅、中国が主役か(Business Journal)
http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/880.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 10 月 06 日 03:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

         
           トヨタ自動車・豊田章男社長(AP/アフロ)


トヨタ没落、三菱自繁栄の可能性…EV主流化=日本勢の優位性消滅、中国が主役か
http://biz-journal.jp/2017/10/post_20846.html
2017.10.06 文=真壁昭夫/法政大学大学院教授 Business Journal


 足許の国内自動車メーカーの株価の推移を見ていると、トヨタ自動車や日産自動車に比べて三菱自動車の上昇が顕著だ。同社のSUV型EV(電気自動車)投入が評価され、投資家からの買いが集まっているようだ。

 三菱自といえば、これまでに繰り返しリコール問題などの負のイメージがついて離れない。実際、ある米国人のベテランファンドマネージャーは「ミツビシモーターズは、本来であれば、淘汰されてしかるべき企業。これまでのマネジメントの甘えを正さない限り、EV技術があるとはいえ日産傘下でも再生は難しいだろう」と指摘していた。確かに、この指摘には説得力がある。

 ただ、グローバル経済のなかで企業間の競争は、常識の通用しない、非連続なものになりつつある。これまでのマーケットリーダーが競争をリードするとはいい切れない。それゆえ、三菱自が蓄積してきたEVの開発技術を磨き、スタートアップ企業のような気構えで新しい商品を生み出すことができれば、経営の立て直しと成長は可能かもしれない。三菱自のマネジメントがゼロから企業をつくり上げる気概で、EVをヒット商品に仕立てられるか否かが問われる。

EV開発競争という絶好のチャンス

 三菱自といえば、2000年、04年にリコール隠しが発覚し、利用者をはじめ社会からの信頼を失ったヒストリーがある。この上に、16年4月には燃費試験の不正問題が発覚し、同社の信頼は大きく失墜した。この状況に目をつけたのが、ルノー・日産アライアンスのトップを務めるカルロス・ゴーン氏だった。

 当初、日産の決定について、「不祥事の巣窟ともいうべき三菱自を吸収するメリットはあるのか」といった疑問は多かった。一度大きく傷ついた“コーポレートイメージ”を修復することは容易ではない。

 日産による三菱自救済の背景には、ゴーン氏の野望がある。日産は、売上台数の増加に加え、新興国を中心に世界が注目するEVの開発力を高め、今後の競争に勝ち残ることのできる体制を整えることを目指した。

 その点で、EV技術の強化を実現し、他国に先駆けて実用性と満足度の高い車種を投入することが三菱自の将来を左右すると考えられる。ある意味、日産は三菱自を傘下に収めることで、EV開発を強化するという賭けに出たともいえる。これは、EVの技術を蓄積してきた三菱自にとっても、空前絶後の経営立て直しのチャンスだ。

 新興国では環境負担の軽減などを理由にガソリン、あるいはディーゼル車からEVへのシフトが急速に進みつつある。すでに、世界最大の自動車販売市場である中国では、ガソリンエンジンなど内燃機関を搭載した自動車の生産と販売を停止する計画の策定に着手した。インドもEVにかかる税率を引き下げるなど、EVの普及に向けた取り組みが急速に進んでいる。

 中国政府の取り組みを受けて、世界最大級の自動車メーカーであるドイツのフォルクスワーゲンが25年に世界全体で300万台のEV販売を目指すなど、主要メーカーを中心にEVの開発競争が熾烈化し始めている。

EV化がもたらす競争の激化

 電気自動車の開発をめぐる競争は、世界の自動車業界の勢力図を一変させるマグニチュードを持っていると考えられる。

 注意が必要なことは、こうした競争が“非連続”に進む可能性があることだろう。従来の大手自動車メーカーがこの競争を有利に進めるという保証はない。事実、世界最大のEVメーカーは中国の比亜迪(BYD)だ。もともとBYDはパソコンなどのバッテリーを手掛けるメーカーだった。それが自動車メーカーを買収することで大手EVメーカーとしての地位を確立するまでになっている。自動車メーカー以外の企業がEVの開発に参入し、競争が激化する可能性もある。高級EVのセグメントでは、米国のテスラが先行している。

 すでに国内の株式市場では、パナソニックなどのバッテリーメーカーなどの株価が自動車銘柄よりも堅調だ。今後、バッテリーメーカーが完成車の生産と販売に参入するなど、多くの企業にとってEV化はイノベーションを起こし需要を取り込むチャンスに移るだろう。競争は日に日に熾烈化すると考えたほうがよい。

 中国を中心とするEVの普及策の進行は、ディーゼル車が排出された排ガスデータの改ざんを行っていたフォルクスワーゲンにとって、過去の負の記憶を消し去り、新しいブランドのイメージを構築する絶好のチャンスにもなっている。

 同様のことが三菱自にも当てはまるだろう。EVの性能向上、プロダクトポートフォリオの拡充などを進め、先進国と新興国両方でのEVの需要を取り込むことができれば、同社はEVのリーディングカンパニーになることができるかもしれない。それは、過去のリコール問題などのマイナスのイメージを払しょくすることにもつながるだろう。

これまでの常識が通用しない競争

 見方を変えれば、自動車業界では“常識”が通用しない競争が進んでいる。

 今日、内燃機関を搭載する完成車には、約3万点の部品が使われている。EVの場合、必要とされる部品数は4割程度少なくなると考えられる。日独の自動車メーカーは、多くの部品をグループ内の企業で調達し、それを“すりあわせる”ことに長けてきた。部品が少なくなれば、この優位性が自動車メーカーの競争力を左右するとはいいづらくなるだろう。

 こうした従来とは異なる発想で競争が進むことによって、たとえばバッテリーを内製化すべきか否かなど、さまざまなビジネスモデルが考案されている。すでに、パナソニックは米国でのバッテリー生産能力を強化し、中国は国家規模でバッテリー生産能力を増強しようとしている。現時点では、どちらかといえばバッテリーを内製化しようとする企業は多いように考えられる。

 一方、日産はバッテリーの生産を手掛ける子会社の株式を投資ファンドに売却した。日産は自社のEVであるリーフと三菱自のモデルを中心に、EVのプロダクトラインナップの拡充を戦略の中核に据えたと考えられる。これは、バッテリー開発にかかるコストを削減し、EVの付加価値の引き上げを狙った考えともいえる。

 この戦略が想定通りの成果をもたらすためには、ブランディングを含め量産車から高級車に至るまでの車両の開発力の強化が不可欠だ。特に、SUV型のEVを中心に三菱自には商品開発とマーケティングの実行力が求められる。

 不祥事が度重なるなか、三菱自は自助努力よりも、三菱グループの社用車需要、資金と人材面での支援によって命脈を保ってきた。もはや、この発想は通用しない。同社がルノー・日産アライアンスのもとでゼロから新しい企業組織を立ち上げ、中国やドイツメーカーに先駆けてEVのヒット商品を生み出せるか否かが問われる。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)


 

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コメント
 
1. taked4700[6466] dGFrZWQ0NzAw 2017年10月06日 12:37:14 : GmgO1TZfaQ : htc5_4K_bio[28]
EVは欧米の政府主導でブーム化されているだけではないでしょうか。

エネルギー効率などから言えばやはり燃料電池車が優れていると思います。


2. 一式戦闘機「隼」[16] iOqOrpDtk6yLQIF1lLmBdg 2017年10月06日 17:21:13 : edTEMOz1Z4 : du2@AoOcvKk[66]
>>1
そもそもトヨタのような大企業は、EVとHVとガソリン全て両建てできるはず。

それを何故かやっていない。

>“常識”が通用しない競争が

これが原因である。


3. 2017年10月06日 17:44:29 : GtKiigYRrE : J1zVX1W3Wag[113]
社会は経済効率とか科学(技術)の合理性で動くとは限らない。
米欧中が(とはつまり日本以外)、自動車産業における日本の覇権を終了させようと合意したんだから、世界はそう動くさ、それだけのこと。
日本が生き残る道は、ポスト自動車産業を考えるしかない(EVの自動車産業は準労働集約産業、ないしはコモディティ化してしまうから、十年前後で、覇権は中国が握る)。

4. 2017年10月06日 22:33:31 : KoH58Epg7c : yYIpdH3Am_4[128]
オウンゴール みんなで決めれば 怖くない

5. 2017年10月07日 09:17:03 : H88kxiwsvk : 2IiFGPrgsuo[74]

自動運転への流れが大きいと思う。

自動運転のポイントは制御、その点において圧倒的に電気モーターの方が優位。

シンプルに捉えれば、今のエンジン車の構造・システムが複雑すぎ。

あと、欧米人の叡智とでも言うべきか、ファッションと同じで、新たなものを流行らせないと、経済の活性化・維持が出来ない。

要は、現在のエンジン車にもはや開発・発展の余地があまり無いという事である。


6. 2017年10月07日 19:31:09 : SqLe6kFooX : IPvoarX9W4k[162]
 
 トヨタ・マツダ・デンソー 

 ===

 いきなり 倒れそうなのは アイミーブの三菱と リーフの日産の様な 気がするよね〜〜

 


7. 2017年10月08日 13:33:27 : rkJU4oOov6 : NsyCTgkVO_g[319]
バッテリーの蓄電量と寿命が飛躍的に改善され更なる展開が見込まれる中
電気自動車の最大の欠点走行距離が飛躍的に伸びる状況が整いつつある。
その様な状況でまだ発展途上のバッテリーに資本をつぎ込んでも更なる
優秀なバッテリーが出現すればその前のバッテリー投資は破棄しなくては
いけなくなり大変な資本ロスとなる危険は大手は犯さないであろう。
更に電気自動車の本質として各バーツがユニット販売されるなら車体さえ
作れれば比較的簡単に作れてしまう、その場合それら基礎工業力の人力や
経費の安い所の国のメーカーが競争力を持つ事になる、産業については
グローバル化が進み日本産の車の価値観が見えなくなるかもしれない、
それらは家電の世界で既に起ってきた事である。


8. 2017年10月09日 00:45:06 : fKXLWwNqYf : haBA6JqdJFc[3]
家電が潰れたのは政治的要因では。

そもそも街の至る所に朝鮮人による賭博のパチンコ屋があり統一教会が活動し、犯罪が行われている。
島国の先進国で拉致が起こっている。
そもそもがありえない国。
普通の国じゃない。低能の異民族をわざと使った間接統治では。
滅びゆく先住民社会にしか思えない。

戦後は、戦前の教育を受けた人と冷戦があったから成長出来た。


9. 2017年10月09日 10:37:27 : h90Jdhxolg : KZqNjw_aQ4k[1]
トヨタが嫌いなのは分かりますが、ここはひとつ冷静に。

トヨタはEV車でも他社より優れた技術を持っています。

自動車産業斜陽国のメーカーや新興国でも作れるなら、トヨタはもっと凄い車を造ります。

バッテリーがあればとりあえず車は動くが、高性能では走れないのです。

車(内燃機関車)なんて簡単に作れる、もうじき中国車とインド車が世界を席巻、とかなり前に言ってましたが、そんな時代は来なかった。

相変わらず「車」とは何たるかを知らず、部品数が少ないEV車なら中国あたりでもなんとかなるか、というお話なのですかねぇ。


10. 2017年10月09日 19:39:18 : jIl0lbCP2M : eZ86r9pZyds[39]
9さんの言われるとおりですね。実は電気自動車関連の特許を最も多く所有している自動車メーカーがトヨタなのです。同社は、ありとあらゆる分野の研究を行なっています。

電気自動車を製品化するための最終決断を下すのは御曹司社長ですが、どうもあまり乗り気でないみたい。と言うのは、自動車を買うのは一般の人々。その人たちが夢中になる要素が、電気自動車にはないことを知っておられるからでしょう。

最近、各国で電気自動車だけにする決定が行なわれているようですが、イギリスにしてもフランスにしても、中国大陸にインドにしても、政府が一方的に決めたことで、国民の意見は入っていません。

当方、三菱アイミーブの中古車を買って、駆動用蓄電池がへたばったのでディーラーに相談し、新品の駆動用蓄電池に無料交換してもらいました。性能は新品に戻った。「さあ、これからバリバリ乗るぞ。」と思いきや、全然そんな気にならない。電気自動車は、運転していてつまらないのです。

そもそも買った理由が、他のガソリン車の走行距離を減らして燃料費を節約するのが目的でしたから。その意味では目的を果たしていますが、加速とかギアシフトとか、面白みがないねえ。

当方は、イギリスとかフランスの電気自動車化決定は、いずれ見直されると予測しています。どちらの国もモータースポーツが盛んです。EVレースもあるんだけど、つまらないらしい。御曹司社長はトヨタの新ブランドGR発表会の会見で、EVレースにトヨタは出ないと言われましたが、社長は現役のレーサーですからね。当然、テストコースで運転されているはず。

社長は自ら自動車の下に潜り込んで整備するのが好きだそうです。電気自動車は、全くいじることが出来ない。これが出来ない以上、人々を夢中にさせることはできない。そう踏んでいるのでしょうね。


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