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日本から中国への輸出が伸びている背景は
中韓関係悪化の影響も 日本から中国への輸出が大きな伸び
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170719-00000003-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 7/19(水) 18:00配信
中国の2017年4-6月期実質経済成長率は6.9%で、1-3月期と同じで市場コンセンサスを0.1ポイント上回った。四半期ベースでみると、景気は予想よりもやや良いといった状態であるが、足元の6月の状況をみても、景気回復が加速している様子がよくわかる。
鉱工業生産は7.6%増で、5月と比べ1.1ポイント高く、市場予想に対しても1.1ポイント上振れした。固定資産投資(累計)は5月(累計)と同じ、市場予想に対しては0.1ポイント上振れした。不動産投資の伸びが鈍化する中で、民間固定資産投資の伸びが加速し、全体としては好調を維持した。
小売売上高は11.0%増で、5月と比べ0.3ポイント高く、市場予想に対して0.4ポイント上振れした。
輸出(米ドルベース、以下同様)は11.3%増で、5月と比べ2.6ポイント高く、市場予想に対して、2.6ポイント上振れした。輸入は17.2%増で、5月と比べ2.4ポイント高く、市場コンセンサスを4.1ポイント上振れした。貿易収支は427億7000万ドルで5月と比べ、19億6000万ドル増加した。
中国経済の回復によって最も影響を受けるのは、日本から中国への輸出、中国からみれば輸入である。この輸入が大きく伸びている。
改めて上半期の輸入を示すと18.9%増であった。輸入製品の中で、増加が目立つのは、全輸入の9.5%を占める原油や、4.8%を占める鉄鉱石などで、それぞれ59%増、60%増となっている。そのほか、石炭、石油製品、天然ガス、ゴム・合成樹脂、大豆、食用油など、国際市況商品の輸入(金額ベース)が大幅に増えている。国際商品価格の変動が、輸入急増の主な要因となっている。
一方、全体の43.9%を占める電機製品は、8.5%増であった。この内、全体の12.6%を占める集積回路は9.4%増であった。全体の伸びほど高いわけではないが、安定した伸びを示している。こちらの部分は国際市況商品と違い、日本企業にとって大きな影響のあるところだ。
国・地域別では、第1位はEUで13.2%を占めており、伸び率は13.9%である。第2位はASEANで12.2%を占めており、伸び率は22.9%である。第3位は韓国で9.4%を占めており、伸び率は9.3%である。以下、日本、アメリカ、台湾と続き、伸び率は順に15.6%、19.8%、10.4%となっている。
THAAD配備問題で韓国との関係が悪化している。また、民進党が政権を取ったことで台湾との関係がギクシャクしている。こうしたことが影響しているかもしれないが、両国からの輸入の伸びが平均以下となっている。それに対して、貿易構造上、これらの国・地域と競合関係にある日本が両国よりは高い伸び率となっている。
両国からの輸入が政治的要因などで鈍化していることは、日本製品不買運動を思い出して、あまりよい気分はしないが、日本企業にとっては、中国ビジネスを拡大する絶好のチャンスであるといえるだろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。
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