http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/488.html
Tweet |
パリにたどり着けなかった……。P1哨戒機は厚木基地に配備されている (c)朝日新聞社
国産「P1」パリにたどり着けず 機体トラブルの“深刻さ”〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170705-00000019-sasahi-soci
週刊朝日 2017年7月14日号
海上自衛隊が保有する哨戒機「P1」は、「P3C」の後継機として開発された初の純国産機だ。米軍の「P8」と並ぶ機動力を誇る。6月19、20日には、世界的に有名なフランスの国際航空ショーに初めて参加。その高性能な装備を各国の航空業界関係者にお披露目するハズだった。
2機のP1は日本を出発し、途中、ソマリア沖の海賊対策で派遣されている海自の基地に、整備・点検のため立ち寄った。ところが、2機のうち1機に機体トラブルが発生。ショーへの参加を見送るハメになった。「たどり着けなかったのは恥ずかしい」という政府関係者の嘆きの声も伝えられた。残る1機はパリへ向かったものの、現地では地上展示だけでデモ飛行は行わなかった。
軍事ジャーナリストの清谷信一氏はこう指摘する。
「エンジントラブルの可能性も考えられます。P1は片側2基ずつの4発エンジンを搭載していますが、通常1万時間以上行う飛行試験を3千時間程度しか実施していない。政府がオスプレイやグローバルホークなど高い買い物をするから、整備費など予算が削られてしまっているのでしょう」
現在、P1は厚木基地に11機配備されているが、2015年、16年と続けて訓練中にエンジン部品を破損、紛失する事故を起こしている。清谷氏は続ける。
「エンジンも国産ですが、米GEのような実績は国内メーカーにはない。P1は稼働率が低いともいいますが、理由はエンジンに問題があるからと思われます」
やはり、今回もエンジントラブルか。防衛装備庁に問い合わせると、次のような回答だった。
「ジブチからパリに向けて飛び立つ際に、コンピューターシステムでフォルトランプ(警告ランプ)が点灯したのです。複数あるシステムの1カ所だけの不具合ですから、飛行じたいに影響はありません。もともと1機は予備機でしたので、現地の判断でジブチに戻りました。もう1機は問題なくショーに展示され、マクロン大統領も見に来て盛況のなか評価されています」(航空機事業監理官)
今年3月、日仏首脳会談で安倍首相は今回の国際航空ショーへのP1派遣に言及。防衛装備品の輸出緩和から、大型武器売り込みのためのアピールも念頭にあったのだろう。
「オーストラリアへの潜水艦の受注競争で敗れ、飛行艇もインドに輸出しようとして結局、不調に終わった。今度は哨戒機と、思いつきばかり。国内の航空産業の振興をいかに推進するかという国家戦略もない。“売り込み”は官邸の最高レベルのご意向と聞いていますが、現場の部隊にとってはいい迷惑です」(清谷氏)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民122掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。