http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/768.html
Tweet |
【第61回】 2017年4月8日 小宮一慶
新入社員が3年もたずに辞めてしまう会社の特徴
部下が「働く喜び」を感じるために、「良い仕事」に専念させているか?
前回は、「経営改革派のリーダーが失敗する理由」というテーマで、リーダーの言うことやミッション・ビジョン・理念などが部下に十分に伝わるための2つの条件の1つ目として、リーダーは「人望・人徳」を身につける必要があると述べました。では2つ目は何か?
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表
それは社員に「働く喜び」を感じてもらうことです。そのためには「良い仕事」に集中できるような環境を整えなければなりません。
私が考える「良い仕事」の定義は3つ、(1)お客さまに喜んでもらえること、(2)働く周りの仲間に喜んでもらえること、(3)工夫、の3つです。
この3つに集中できれば社員は働く喜びを感じることができるはずです。現場で働く人ほど良い仕事をする(させる)ことに集中することで、働く喜びを深く感じることができます。そして、働く喜びを深く感じられた人ほど、リーダーの言葉や理念などを理解できるようになるのです。逆に働く喜びを感じられない人に、崇高なミッションや理念を話しても、伝わらないのです。
私の人生の師匠である故・藤本幸邦老師(曹洞宗・円福寺住職)がよくおっしゃっていたのが、「お金を追うな、仕事を追え」ということです。
「仕事を追う」から、工夫して、それをより速く、より良く、より多くやるようになる。それがまた仕事の質を高め、お客さまや周りの人に喜んでもらえ、より良い仕事をしようという気持ちになります。お金は、良い仕事をした対価、結果として回ってくるものです。
ところがお金を追ってしまうと、良い仕事ができず、結果としてお金を稼ぐこともできなくなります。
リーダーの立場では、部下を「良い仕事」に集中させると、結果として数字がついてきます(結果が出ないのは良い仕事をしているとは言えません)。そうやって良い仕事を追い求める、良い組織をつくっていけばいいのです。
社員がダメになっていく理由
ただ割合は少ないとは思いますが、中には人に喜んでもらうことをそれほどうれしいと感じない人もいます。そのような人には別の道があるはずなので、採用の失敗を反省すべきです。もともとそういう人は採用すべき人ではないのです。
そうではなくて、人に喜んでもらうことに喜びを感じ、仕事に対しても喜びを感じられるはずの新入社員が2年、3年と働くうちにダメになっていく、3年ももたずに辞めていくのは、経営者自身が良い仕事の環境を作ることができていないせいです。お金や数字を追っているからです。
会社の存在目的は、良い商品やサービスを提供して、お客さまに喜んでもらい、社会に貢献することと、働く人を活かし幸せにすることです。
経営者がそれらの目的を実現するための経営を心がけ、かつ社員に良い仕事をすることに専念させていれば、自然に社員が良い仕事をする環境が整い、社員は喜びを感じながら働けるはずです。
しかし経営者が「目的」と「目標」を取り違えて、本来は目標である売上高や利益ばかりを追って、それが目的化している会社では、社員は、自分は会社が利益を得るための道具にされていると感じるようになり、働く喜びをなかなか感じられません。
現在の東芝の状況はまさに経営者が目的と目標を取り違えた結果です。
お客さまに喜んでもらえているか、社員が幸福でいるか
前回の冒頭で、三越伊勢丹ホールディングス(HD)の社長辞任の話をしました。しかし私は自分が顧客としての立場では、三越や伊勢丹という百貨店については良い印象を持っています。
ひとつエピソードを紹介しましょう。
お客さまからいただいたネクタイを手違いから洗ってしまったことがありました。大切なネクタイだったので同じものを求めようと、まず普段お世話になっている某百貨店の店員に尋ねたところ「このネクタイは置いていません」という、つれない返事でした。
それでも諦めきれず伊勢丹のメンズ館へ行きネクタイを見せると、「この商品はお取り寄せができると思いまという返事でした。
しばらくして届いたという連絡があり再度出向くと、一見の客にもかかわらず「1シーズン前の物なのでお値引きします」と言うのです。
そして何よりも感心したのは、洗濯をしてしまったネクタイを必要かと尋ねられたので、持って帰ると答えたら、なんと、ネクタイ用の袋にきちんと入れて戻してくれました。新品のネクタイをそうしてくれるのは普通かもしれませんが、紐にでも使おうかと思ったものまで、新品同様きちんとネクタイ用の袋に入れたくれたのです。私は感心するとともに、店員さんの丁寧さやネクタイに対する愛情を感じました。
もちろん、このエピソードだけで三越伊勢丹HD全体を判断することはできませんが、少なくとも応対してくれた店員さんは、私が感動するくらい、お客さまに喜んでもらえるような仕事をしていました。
一般論に戻りますが、新入社員の大半は本来は仕事に喜びを感じられる人であるはずです。
それなのに3年も経たないうちに、やる気を失って辞めてしまうのは、繰り返しになりますが、目的と目標が入れ替わり、経営者が勘違いして売上高や利益を上げることが目的となっている会社で働いているからです。ブラック企業でない限り、仕事の厳しさは関係ありません。
経営者として業績を上げることはとても重要ですが、お客さまに喜んでもらえているか、社員が幸福でいるかという最も大切な部分を決して忘れてはいけません。むしろ、業績は、それらがきちんとできているかどうかの結果なのです。
人望・人徳を生まれた時から身に付けている人はいません。良い本を読んで勉強をし、実践することです。
どの本を読んでいいのか分からないというのなら、まず松下幸之助さんの『道をひらく』や稲盛和夫さんの『生き方』を読むことから始めてください。
「良い仕事」についても、それを自分がまず指揮官先頭で実践し、リーダー自身がそこから「働く喜び」を感じなければ、そのことの大切さが人には伝わりません。
(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)
http://diamond.jp/articles/-/124149
2017年4月8日 dot.
「心が折れる職場」で気分を簡単に上げる方法
どうにも職場の雰囲気が暗い。上司のキャラクターかもしれないが、いつもピリピリしていて息が詰まる……。職場の空気が悪くて嫌だという人も大勢いると思いますが、「自分が少し変わるだけで、職場の気分も簡単に上がります」とコーチングのプロは語ります。
自分の感情にふたをして、無視すると、気分は落ち込む。感情は感情としてしっかりと受け止めた上で、それでも「前向きで楽しい気分」を自分で選ぶことが大事(『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』より)
『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』(朝日新聞出版)の著者でもあるプロコーチの藤由達藏さんに、暗い職場を簡単に明るくする方法について聞きました。
「ブラック企業」とか「心が折れる職場」「不機嫌な職場」というキーワードが脚光を浴びるようになって久しいですが、1日の大半を過ごす職場環境の良しあしは働く人個々人の気分に大きな影響を与え、その結果、仕事のパフォーマンスを上げもすれば、下げることにもなります。
「職場の雰囲気が悪い」「上司が不機嫌で、みんなの士気が下がっている」「誰も助けてくれない」といった、さまざまな痛みや苦しみの声が渦巻いていますが、自分自身がちょと変わるだけで、周りや職場の気分を上げられる簡単な方法をいくつかご紹介します。
やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく
藤由達藏著
定価:1,404円(税込)
●“気分”の強力な感染力を利用する
不機嫌な人が1人いると、周りの空気も悪くなる。逆に明るい人が1人いれば、周りの空気もパッと良くなる。この「気分の感染力」については、実感としてわかる人が多いのではないでしょうか。
私たちのコミュニケーションは、「合わせ鏡」によく例えられます。こちらが仏頂面なら相手も仏頂面になりますし、こちらが笑顔で接すれば、相手も笑顔を返してくれるのです。
この原理を利用して、どんなに不機嫌な職場でも、自分だけはいつも口角を上げて、ほほ笑みながら人に接するようにしてみてください。自分が「良い気分の発信源」となるだけで、職場の雰囲気はじわじわと良くなっていきます。
●イライラ、パワハラ系上司への対処法
そうはいっても、いつもイライラして、怒鳴り散らしているような上司には、とても笑顔で接することなんてできない、という人もいるかもしれません。
そういう上司と接するときに有効なのが、「成功の要因を聞く」という方法です。基本的にどんな人でも、質問されるとついつい答えを考えてしまいます。その性質を利用するのです。
「成功の秘訣(ひけつ)を教えてください」「どうやったらそんな風にうまくできるのですか」という質問をされて、嫌な気分になる人はいません。イライラのパワハラ上司でも、何かしら人より秀でているところはあるはずですから、そこに注目し、タイミングよく質問を投げかけるだけで、上司の態度も軟化して、職場の空気もよくなるはずです。
●「できていないところ」ではなく、「できているところ」に着目する
これはリーダー的な立場にいる人にとくに心がけて欲しいことですが、部下のできていないところばかりが目に付いたとしても、できるだけ「できているところ」に着目することが大事です。
「注目し、指摘したことが増大する」というのが心理現象の法則です。営業数字が上がらない部下がいたとして、「数字が足りていないのにやる気がない!」「1日の訪問件数がまったく足りていない!」とその原因を指摘する前に、できている点を指摘しましょう。
「目標数字には達していないけど、70%まできたね。残り30%の数字をどうやって作ろうか?」「1日の訪問件数、忙しい中、平均3、4件回れているのは良いね。ここからさらに増やすには、どういう工夫ができるかな」というように、できていることを指摘して、そこからのもう一工夫を促す話し方を心がけてください。
これは職場に限らず、お子さんへの声掛けや、パートナーへの声掛けにも当てはまる法則です。
藤由達藏さん
人はついつい、できていないところに目がいき、そこを指摘してしまいがちですが、そうすればそうするほど、良くないところが増大する、という法則を忘れないでください。
まずは自分自身の気分を整えて、明るい気分で周りと接する。声をかけるときも、できていないことではなく、できていることに着目して質問を投げかける。
これを続けていけば、あなたの良い気分に感染した人が増えていき、気分よく働ける職場に変わっていくはずです。
(プロコーチ・夢実現応援家 藤由達藏)
※dot.より転載
藤由達藏(ふぢよし・たつぞう)/夢実現応援家。株式会社Gonmatus代表取締役。 「人には無限の可能性がある」をモットーに、作家・シンガーソングライターから経営者・起業家・ビジネスパーソン、学生・親子まで幅広い層に、夢実現の個別対話や対話型研修、創造性・才能開発のワークショップを提供している。 1991年早稲田大学卒業後、文具・オフィス家具メーカーPLUSに入社。全プラス労働組合委員長として、労働組合活動にコーチングの要素を取り入れ、組合員に対するセミナーの講師を務める。 2013年9月、独立。チームフロー(代表・平本あきお氏)スタイルのコーチングを核に、各種心理技法や武術、瞑想法、労働組合活動、文芸・美術・音楽創作等の経験を統合し、独自の「夢実現応援技法」を確立。企業、労働組合、業界団体からの講演依頼も多数。ユーモアを交えて熱く語るスタイルが親しみやすいとの定評がある。 著書にシリーズ累計で40万部を超えるベストセラーとなった「結局」シリーズ(『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』<青春出版社>など)がある
http://diamond.jp/articles/-/124143
2017年4月8日 dot.
ポケモンGO効果絶大…東尋坊、今年“自殺者ゼロ”を更新中!
東尋坊で「ポケモンGO」に興じる観光客
せり出した岩肌に日本海の荒波が打ち寄せる景勝地、福井県の東尋坊。地元民の悩みの種は、断崖絶壁から身を投げる人が後を絶たないことだ。しかし、「ポケモンGO」のおかげで事態は一変、「レアポケモンが多く出るスポット」として有名になり、観光客が途切れることなく訪れるようになった。
この結果、場の雰囲気が変わり、常に人の目があることで抑止効果が生まれたのか、2017年に入ってからの自殺者はゼロ。「自殺の名所」と言われてきた東尋坊が、汚名を返上した格好である。
アプリがリリースされた直後の昨年夏、東尋坊にポケモン目当ての観光客が大挙して押し寄せていると話題を集めた。夜間に多くの人がテントを張って陣取り、闇の中でたくさんのスマートフォンの画面が光っている光景などが地元紙で報じられたことも。「今でも、にぎわっているのか?」。3月下旬の平日午前中、東尋坊へ向かった。
平日の午前中でも東尋坊は観光客でいっぱい
土産物店が軒を連ねる通りの入り口横にある市営駐車場は、ほぼ満車で福井県以外のナンバーがほとんど。歩き始めると、多くの若者とすれ違った。春休み中だからだろう。岩場の手前にある日本海が一望できる場所では、海外からの観光客が写真を撮影し、手前にある芝生の広場ではポケモンGOのプレーヤーが10人ほど集まってスマートフォンを操作していた。坂井市三国観光協会によると、昨年夏から秋にかけて激増したポケモン目当ての観光客は冬場に入って減った。しかし、雪解けを待って増えている様子である。
プレーヤーの20代男性会社員は「富山市内で勤務していますが、実家が福井県あわら市にあるので帰省のついでに寄りました」とのこと。石川県小松市から来た40代と思われる母と10代の娘は「親子の会話が弾むので来ました。今回で2度目。レアなキャラクターが出ていますよ」とうれしそうに笑い合っていた。
NPO法人「心に響く文集・編集局」代表の茂幸雄さん
岩場に向かう通りの中ほどにNPO法人「心に響く文集・編集局」の活動拠点がある。同法人代表の茂幸雄さんは「東尋坊の“ちょっと待ておじさん”」。福井県警OBで、三国署(現・坂井西署)勤務時代、自殺防止のパトロールを始めた。任期中、自殺したとみられる21人の検視を行い、約80人を保護した。自殺を思い立って東尋坊に来るのは、9割以上が福井県外以外の人らしい。
「自殺者が家族に宛てた遺書をみせてもらいましたが、誰一人『死にたい』とは書いていませんでした。また、金銭問題などはっきり原因が分かる人は少ない。人間関係のつまずきといった、ちょっとしたきっかけで自殺を考えた人が『助けてくれ』と心の中で思っても、救いの手を差し伸べられていない現状があります」(茂さん)
定年退職後の2004年4月にNPO法人を立ち上げ、現在はメンバー16人がローテーションを組んで午前11時から日没までのパトロールに当たっている。このほか、講演活動や著書を通じて自殺防止を呼び掛け、自殺を思いとどまった人と関わって、職場・家庭・地域の人と連携を取りながら問題の解決を支えている。
日本海側有数の景勝地、東尋坊
茂さんによると、東尋坊での自殺者は過去40年間に10人から30人で推移してきたが、NPO活動を始めると減少に転じ、14年は最少の7人と初めて2桁を割った。15年は12人、16年は14人と増えたものの、17年は3月末の時点で0人である。茂さんたちの活動とともに、「ポケモンGO効果は絶大」とのこと。「このペースで、自殺者ゼロが続いてほしい」という。
ポケモンGOのプレーヤーが集まる芝生の広場、かつては自殺を決意した人が最後に思いを巡らす場所だった。東尋坊に足を運ぶと分かるが、荒々しい岩肌は約1キロにわたって続いており、眺望のいい記念撮影スポットから少し奥に入ると人通りの少ない場所がある。
「自殺願望者が暗がりに身を隠し、日没を待って観光客を避けて岩場へ向かうことなどないように、パトロール体制をもっと充実させます」と茂さん。現在、ドローンの導入を検討しているとのこと。「ポケモンGO効果」を喜んでいても、気は抜けないのである。
(ライター・若林朋子)
※dot.より転載
http://diamond.jp/articles/-/124018
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民120掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。