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<FT特約>中国IT企業へ投資急増 技術・収益性に熱視線
遺伝子解析を手掛けるBGIの共同創業者、王俊氏が2015年、iCarbonXという深圳の医療技術会社を設立するためBGIを去った時、中国の大手ベンチャーキャピタル(VC)数社が是非融資をしたいと申し出た。だが、王氏は結局、中国インターネットサービスの騰訊控股(テンセント)の創業者で最高経営責任者(CEO)の馬化騰氏に資金協力を仰いだ。馬氏は新会社の価値を10億ドル(約1120億円)と見積もり、2億ドル近くの資金を提供した。
王氏に対するVCの熱意の陰には同氏のBGIでの経歴がある。いまやゲノム配列解析ではトップクラスのBGIは、米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏のビル&メリンダ・ゲイツ財団と緊密に連携する。BGIが来月にも上海市場に上場すれば、VCは大きな利益を得られるだろう。
中国のIT(情報技術)企業は今やアリババ集団やテンセントだけではない。ロボットや人工知能(AI)から、フィンテックや医療機器などまで、中国は模倣ではなく、自ら技術を開発しようとしている。米調査会社CBインサイツが最近公表した世界の有力未上場IT企業は、上位10社のうち4社が中国企業だった。
米投資ファンドのウォーバーグ・ピンカスは、15年だけでも中国本土の複数の企業グループに15億ドルを投じた。この10年で投資額の平均2.2倍の利益を上げている。
米シティグループによると、米国へのベンチャーキャピタル投資は16年に38%減少したが、中国への投資は倍増した。中国企業はIT分野における全世界のベンチャーキャピタル投資の46%を占めたという。
米シリコンバレーの起業家たちはかねて、太平洋の向こう側の新興IT企業を見下し、中国では革新といっても限界があると主張してきた。中国ではいまだに儒教的な決まり切った教育をする大学が多く、高官になったり研究助成金を得たりするには中国共産党とのつながりがものをいう。中国のITグループはこうした考え方を変えようとしている。
(8日付)
=英フィナンシャル・タイムズ特約
[日経新聞2月9日朝刊P.6]
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