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放射能が舞い散る福島(2017)
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2018/03/18(日) 19:46:37 めげ猫「タマ」の日記
原子力規制庁が発表している2017年11月と2016年11月のデータ(2)(3)から、福島県各地に2017年11月から1年間で降り注いだ放射性セシウムの量を見積もってみました。福島県各所で放射能が降り注いでいます。特にモモの産地の福島盆地(4)や昨年4月末から5月に山火事があった福島県浪江町(5)で顕著です。2017年の福島は放射能が舞い散りました。
事故によって5重の壁が破れ(4)、放射能が福島第一から各地にうつり、汚染しました。
※(2)のデータを(6)に示す手法で3月11日に換算
図―1 航空機モニタリング結果
図に示す様に福島では特異的に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(7)地域が広がっています。事故から7年以上が経過しましたが福島は汚染されています。福島を汚染している放射能がいどうし、舞い散らないか心配です。
もし放射能が移動せず舞い散らないとしたら半減期で減衰していくはずです(8)。
半減期で計算される放射線量よりも放射線量が高ければ、高くなった分の放射性物質がどこからか「うつり」、舞い降りたはずです。
※(3)のデータを(9)に示す方法で作成
図―2 半減期との差分を求める方法
半減期で減衰する放射線量の計算方法(10)はおよび放射線量から放射性セシウムの量を見積もる方法(6)は既に記事にしています。以下に見積もり結果を示します。
※1(2)のデータを(9)(10)に示す手法で2017年11月時点の放射線量を推定し、実測の放射線量(3)との差分から(6)に示す手法で「うつった」セシウムの量を計算
※2 福島盆地は(11)による。
図―3 2016年1間で舞い降りた福島の放射性セシウムの量
図に示す通り福島では各地に放射能がうつり、舞い降りています。特に気になるのが福島盆地と浪江町です。
福島は果物王国を自称していますが(12)、果物作りがさかんなのは福島盆地と呼ばれる狭い地域です(4)(11)。図に示すようにここで放射能が降り注ぎました。福島盆地の特産品にはあんぽ柿があります(11)。以下に福島盆位が広がる福島県伊達市((11)のあんぽ柿の検査結果を示します。
※1(13)(14)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは加工日
図―4 福島県伊達市産あんぽ柿の検査結果
図に示す通り2015年には全てが1キログラム当たり100ベクレルを下回り基準値以下となったのですが、その後に昨年、今年と上昇しています。今年の最高値の1キログラム当たり350ベクレルは2012年に記録した1キログラム当たり410ベクレルに次ぐ、歴代2位の記録です。
福島盆地では放射能が降り注ぎ食品の汚染が進でいるようです。ここは福島を代表するのモモの産地です(4)。今年のモモが心配です。
以下に福島県浪江町の放射能の飛散量を示します。
※1 算出方法は図―2に同じ
※2 山火事現場およびやすらぎ荘の位置は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
※3 避難区域は(16)による。浪江町内の避難区域は全て「帰還困難区域」
図―5 2016年1間で舞い降りた福島県浪江町の放射性セシウムの量
福島県浪江町の帰還困難区域で昨年4月29日に出火し、5月10日に鎮火しました(17)。これについては
「4月29日午後、福島の原発事故の帰還困難区域の森林で火災が起き、今も鎮火していない。放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射線物質が飛散し、被ばくの懸念がある。」
との報道がなされました(5)。
以下に「石熊公民館」の空気中のセシウム137濃度の結果を示します。
※1 (15)を転載
※2 NDは測定のうち検出限界未満(ND:見つからない事)の時の検出限界値を示す。
図―6 火災現場近く「石熊公民館」の粉塵測定結果
図に示す様に2つのピークが読み取れます。空気中のセシウム137濃度が1立方メートル当たりで
5月10日 0.97ミリベクレル
5月12日 25.47ミリベクレル
と26倍の上昇
5月15日 0.30ミリベクレル未満(ND)
5月17日 6.73ミリベクレル
と20倍以上の上昇しています。
5月13日に福島のローカルTV局のTUFは
「量が非常に少なくて検出されるような量ではない」
と報じていました。
※(15)を転載
図―6「検出されるような量ではない」と報じるTUF
でも図―5に示す様に20倍に跳ね上がる現象が複数回見つかっています。間違いなく「検出」されています。
福島民報は
「ネット上に信ぴょう性に欠けるうわさや事実と異なる火災の現場写真が出回るのは早かった。発生場所が比較的放射線量が高いとされる区域だけに、放射性物質が火事で舞い上がり拡散しているという論調が目立った。」
と論じ、放射性物が舞い上がるとの話はデマような発信をしっていました。あるいは福島民友は5月3日に
「火災に伴う放射線量の上昇による健康への影響はない。」
と報じたあとさらに
「インターネットは誤った情報もネット上に残るのが特徴で対応が課題となりそう。」
と報じ、火災によって放射性物質が拡散する心配はなく、このような懸念は「デマ」だと断じる報道を配信していました(15)。
図―5に示す様に山火事現場の近傍で1平方メートル当たり10万ベクレルを超える放射性物質(セシウム)が飛び散り降下しています。「高濃度の放射線物質が飛散し」は正しい報道です。でも、福島発の報道は「拡散していない」とのデマが繰り返しです。
さらには「風評被害」を口実にした報道干渉(18)のためでしょうか?「高濃度の放射線物質が飛散し」は正しい報道した紀州民報(5)は陳謝に追い込まれました(19)。
これからも福島では放射能舞い散ると思います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島では安全であろうが無かろうが「安全」とゆう報道しかないようです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県福島市の直売所ではいちごまつりが開かれました(20)。
※(20)を引用
図−7 いちごまつりのポスター
福島県福島市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはビタミンCが豊富で風邪の予防や疲労回復、肌のトラブルにも有効だそうです。冬場の寒さに耐え抜いているので甘みがあるそうです(21)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。
※(23)を引用
図―8 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2469.html
(1)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
(2)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日〜11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(4)くだものづくりがさかんな福島盆地
(5)「山火事と放射能」/AGARA 紀伊民報
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)半減期 - Wikipedia
(9)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(10)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(11)福島盆地 - Wikipedia
(12)果樹王国ふくしまを守りたい | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(13)報道発表資料 |厚生労働省
(14)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ中の「●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日) pdfアイコン[PDF・177KB]」
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域山火事の粉塵測定結果は20倍以上、セシウムは検出される量ではなとTUF、繰り返される「拡散無し」のデマ報道
(16)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(17)浪江の山火事:鎮火 強風などで延焼 75ヘクタール焼失 - 毎日新聞
(18)めげ猫「タマ」の日記 「放射能は移らない」とデマを報じる福島民友
(19)紀伊民報:福島山火事で「放射性物質飛散」 コラムで陳謝 - 毎日新聞
(20)いちごまつり1日目 – 農産物直売所 みらい百彩館「んめ〜べ」
(21)特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)イトーヨーカドー 福島店
3月19日追記
3月18日に旧避難区域の福島県南相馬市原町区大原と飯舘村八木沢を結ぶ県道原町川俣線の八木沢トンネル(延長2345メートル)が開通しました。ただ、トンネル内部にコンクリート舗装の粉じんが充満して視界不良となったため、開通後間もなく通行止めになる事態となったそうです(A1)。
※(A2)を引用
図―A1 八木沢トンネルの粉塵を報じる福島県の地方紙・福島民報
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