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「水中に沈んだ」民進党に再生の道はあるのか OBに聞いた 永田町の裏を読む
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/197299
2017年1月12日 日刊ゲンダイ
民進党の野田幹事長の年頭会見(C)日刊ゲンダイ
民進党の野田佳彦幹事長が4日の年頭会見で「我々はもはや背水の陣どころではなく、既に水中に沈んでいる。そこからどうやって浮き上がるか、覚悟が問われる」と語り、「ほほう、自分らの置かれた状況をちゃんと自覚しているじゃないか」と評判になった。しかし、そんな感心のされ方をしていたのでは、遅かれ早かれ解散・総選挙必至とみられる今年の政局を乗り切れず、本当に土左衛門と化して沈みっぱなしになりかねない。
「再生の道はあるのか」と、元閣僚級の民進党OBに尋ねた。
「ひとつは、アベノミクスが完全に失敗に終わったというのに、それに取って代わるべき経済観、国家像を提起できていない。野田は『税と社会保障の一体的改革』のための消費増税を打ち出して政権を潰した責任者なのだから、そこに徹底的にこだわって、日本型の福祉社会の構想を、財源問題、財政再建策を含めて分かりやすく掲げればいい。その場合に『安倍はまだ成長、成長ばかり言っていて、まるで発展途上国。今はもう成熟先進国として質的充実を目指す時代でしょう』と文明論的な転換を訴えなければダメだ」と彼は言う。
それが打ち出せれば、確かに将来への大きな選択肢を示しつつ、政権交代を目指すという構えがとれるかもしれない。しかし、そこから入ると、共産党を含む4野党の選挙協力は難しくなりそうだ。
「共産党は消費税そのものに反対の立場だから、そこでは一緒にやれない。しかし、先の参院選が反安保法制、立憲主義で1人区の協力が成立したように、安倍政治の危険な流れを止めるというシングル・イシュー的な協力は可能だろう。小泉純一郎元首相も加えて『脱原発』一本で共同戦線を張るのも面白い」とのことだが、いやあ、脱原発となると連合労組との関係がなかなか大変だろう。
「連合の顔色なんかいつまでもうかがっているから、民進党は浮上しないんだ。労組の組織率はわずか17%で、その7割が連合で690万人。民間大企業労組が幅をきかせる『労働貴族クラブ』だ。そんな連中に蓮舫代表は『相思相愛』とか媚を売っているが、それより、8割が原発再稼働に反対という本当の庶民や地方の切実な声に耳を傾けなくては、民進党の再生はない。したがってまた、安倍政権をひっくり返すような本格的な野党共闘もできないだろう」というのが、民進党OBの手厳しいアドバイスだった。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
「水中に沈んだ」民進党に再生の道はあるのか OBに聞いた https://t.co/1NfQcsdHIT #日刊ゲンダイDIGITAL
— いたにのりお (@je3gnu) 2017年1月11日
私が見る限り民進党の浮上は無理だ、水中に引きずり込んだ張本人が幹事長ではね。連合に頼りアベにすり寄る。まるで物貰いの乞食じゃないか
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