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(回答先: TPP交渉に見る許されざる安倍政権売国実態−(植草一秀氏) 投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 11 日 16:45:05)
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−国益を護るため縛りを決議したのに米国には譲歩に譲歩を重ね
縛りを外した。現政権の全面無条件降伏TPPをなぜ国会が
条約として締結承認決議出来るのか、不思議でならない。
2016年12月8日 07時01分
環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案は九日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立する公算だ。本紙は承認案について、コメ、麦を含む「重要五項目」の関税を維持する「聖域の確保」などを求めた国会決議に反する疑いがあると報じてきた。TPPの事前協議に日本政府の交渉官として携わった明治大学農学部の作山巧(さくやまたくみ)准教授(50)=貿易政策論=は本紙の取材に、重要部分で明白な決議違反があると語った。(清水俊介)
農水省の国際交渉官として二〇〇七年から、経済連携協定などの交渉を担当した作山氏は一〇年十二月からTPP専従に。他の参加国からの情報収集や交渉参加に向けた事前協議を担当した。一三年三月に安倍晋三首相がTPP交渉参加を表明した後、退官した。
国会決議は一三年四月、衆参両院の農林水産委員会で行われ、八項目を政府に要求。作山氏は八項目のうち「重みのある三つ」が守られていないと説明した。
一つは重要五項目を「除外又(また)は再協議の対象」とするよう求めた決議項目。重要五項目は五百九十四品目のうち百五十五品目で関税率が維持されたが、「精米」「玄米」のようなくくりで見れば、いずれも低関税や無関税で輸入する枠が新設されたり拡大されたりする。作山氏が今年三月に学会で指摘し、政府側も国会審議で認めた。作山氏は「(事実上)税率を維持した品目はなく、『除外』は存在しない」として、決議に「百パーセント違反している」と述べた。
作山氏は聖域が確保できない場合、「脱退も辞さない」よう求めた項目も守られていないと指摘。交渉官時代、これまでの貿易交渉よりかなり高い関税撤廃率を求められるなど厳しい条件を突きつけられた経験から「日本は手足を縛られたような交渉を強いられ、重要項目でも影響が少ない順に関税を見直していった」と分析。明らかに聖域は確保されなかったのに「脱退もしなかった」と話した。
国会や国民に、交渉に関する情報公開を求めた項目も守られなかったとした。
守られたのは食品表示での安全・安心の確保、企業や投資家が貿易相手国を訴えられる「投資家と国家の紛争解決手続き(ISDS)」条項の乱用防止など三項目で、残り二項目は「守られていないが、それなりに対応した」と評価した。
政府側は「国益にかなう最善の結果を得られた。決議違反ではない」と国会審議などで主張している。
(東京新聞)
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