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AKB48公式サイト「秋元康プロフィール」より
欅坂46ナチス問題で秋元康の謝罪が酷すぎる! スタッフに責任押し付け、歌詞や振付でも差別を繰り返す体質に反省なし
http://lite-ra.com/2016/11/post-2662.html
2016.11.01. 欅坂46ナチスで秋元康が責任逃れ謝罪 リテラ
本サイトでも先月25日に記事にした欅坂46の衣装が「ナチスそっくり」とネット上で炎上していた件は、案の定、国際的な問題に発展した。31日(現地時間)にはユダヤ系人権団体であるサイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)が「ナチスによる虐殺の被害者にとって多大なる苦痛」として謝罪を要求するにいたり、昨日、欅坂の所属レコード会社であるソニーミュージックと総合プロデューサーの秋元康がそれぞれ謝罪コメントを発表した。
だが、その謝罪は紋切り型のものだった。まず、ソニーミュージックは「私どもの認識不足により、衣装の色やその他を含む全体のデザインが、そのようなイメージを想起させる部分があり、ご不快な思いをさせてしまったことに対し、心よりお詫び申し上げます」「今後一切着用いたしません」と謝罪。「再発防止に努めてまいります」としたが、じつはソニーミュージックグループは5年前にもSWCに謝罪をしたばかり。2011年、氣志團が同じようにナチス風衣装が問題になった際も所属事務所のソニーミュージックアーティスツが謝罪していた。
だが、気になるのは秋元のコメントだ。今回、秋元が謝罪したのは、SWCが抗議のなかでプロデューサーの秋元を名指しで批判していたためだが、それに対する返答は、いつものように全力で責任逃れするものだった。
「ニュースで知りました。ありえない衣装でした。事前報告がなかったので、チェックもできませんでした。スタッフもナチスを想起させるものを作った訳ではないと思いますが、プロデューサーとして、監督不行き届きだったと思っております」
「ありえない衣装」としつつも「スタッフもナチスを想起させるものを作った訳ではない」と言うが、本サイトの既報の通り、細部のデザインの類似性のみならず帽子に刺繍された鷲のような紋章はナチスのものと酷似しており、ナチスのものを参考にした可能性は高い。
さらに、これも指摘していたように、欅坂46の衣装は最初から軍服をコンセプトにしており、それはデビュー曲の「サイレントマジョリティー」や2枚目のシングル「世界には愛しかない」の衣装でも顕著だ。そうしたコンセプトのもとで“無自覚に”ナチスのデザインが取り入れられていたとしても不思議ではない。他のアイドルグループとの差異化や、アニメやゲームでの軍ものブームに便乗した結果、軍服をコンセプトにするという秋元の「おもしろければ何でもいい」というノリが、このような思慮のなさを生んでいるのだ。
だいたい、「ナチスを想起させるものを作った訳ではない」というのは、何の回答にもなっていない。実際、SWCのHPに掲載された文書のなかで、同団体のアブラハム・クーパー副館長はこう批判していたからだ。
「仮に欅坂46に被害者を傷つける意図はなかったとしても、あのパフォーマンスは、ナチスによる犠牲者・被害者の記憶を軽んじるものであり、ドイツやその他の国々でネオナチ感情が高まっているなか、若者たちに間違ったメッセージを発信していることになる」
国内でも「ただ似ているだけなのに」と問題を軽視する空気が流れていたが、クーパー副館長が指摘するようにネオナチが台頭するなどの情勢のなかでは見過ごせる問題ではなく、国際的に秋元的な“ノリ”は通用しない。それは歴史修正主義が跋扈し、ネオナチ団体が活動を行うこの国でも同様だ。
しかし、秋元はコメント文で「大変申し訳なく思っています」「再発防止に向けて、すべて事前にチェックし、スタッフ教育も徹底して行いたいと思います」とただ謝るだけ。一体、何が問題になり、それに対してどう考えているのかは、まったく明らかにしていないのである。
そして、今回の秋元による言い訳がましい謝罪コメントには、48グループや坂シリーズのファンのあいだからも「またか」と失笑が漏れている。
というのも、以前、乃木坂46のセカンドシングル「おいでシャンプー」でスカートをたくし上げる振り付けが「下品だ」と批判が起こったときも、秋元はGoogle+上で「ソニーミュージックの今野!なっ?やっぱり、乃木坂46の新曲『おいでシャンプー』の振り付けのあの部分、不評だろ?だから、会議の時に言ったじゃないか!あれは、やりすぎだよ」などと“後出しジャンケン”で担当者にすべての責任を押し付けた。今回も結局、謝罪の冒頭から「ニュースで知りました」「事前報告がなかったので、チェックもできませんでした」とスタッフの責任を印象付けることに必死だったが、これが秋元のやり方なのだ。
そもそも、今年4月に起こったHKT48の「アインシュタインよりディアナ・アグロン」の歌詞が女性蔑視であると批判を浴びた問題でも、秋元は一切、見解を示すことはなかった。そればかりか、「アインシュタインよりディアナ・アグロン」をはじめ秋元のほかの作品も取り上げて、彼の女性蔑視的な視線を批評した本サイトの記事に対して、AKB運営会社であるAKSの法務部は「名誉毀損及び侮辱罪が成立する」「即刻、記事を削除せよ」というメールを送りつけてきた。本サイトが徹底抗戦の構えを記事で表明すると、その後、運営側は沈黙したが、批評さえ恫喝で黙らせようとする態度を見る限り、秋元およびそのスタッフに批判を真摯に受け止める姿勢は感じられない。
今回の欅坂46の衣装についても、前述したようにもっと早い段階からネットでは批判の声が上がっていたのに、秋元はそれを一切無視していた。今回、謝罪したのはSWCという国際的に力をもつユダヤ人団体に抗議されたからにすぎない。
差別問題やファシズム思想を“ノリ”で消費し、抗議されたらその場しのぎで謝罪し、スタッフのせいにする。こんなことを繰り返す人物をこの国は、いつまでもち上げ続けるのか。秋元は現在、東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会の理事であるが、このような人物が世界的イベントの運営に関わっていることは、“日本の恥”としか言いようがない。
(編集部)
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