http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/902.html
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鳥越俊太郎さんが危ない医学の広告塔に!!??女性問題よりマズイんじゃないの??
免疫チェックポイント阻害剤で死亡例も
■女性スキャンダルよりこっちの方が問題じゃないの?
公約として掲げた「がん検診100%」はこんなに問題があるんだよ、と以前書きました。
都知事候補鳥越さんの「がん検診100パーセント」発言の問題点はコレ。公約が実行されたら大混乱確実!
医療問題に積極的に発言する都知事は、1医師としては賛否の意見が出て非常に歓迎です。しかし、
1:医療費高騰の原因となる免疫チェックポイント阻害剤オプジーボの広告塔になりかねない問題
2:実際に死亡例が出ている免疫チェックポイント阻害剤を使用しているクリニックの広告になりかねない
3:対談形式とはいえ「鳥越流免疫力アップ法」との医学的裏付のない表現による誤解を招く
この3つはせっかくがんサバイバーとして激務の都知事に候補として出馬した、鳥越さんの女性問題より、大きな被害者を生み出す危険性があります。
スクリーンショット_072216_102146_AM
https://www.tella.jp/company/interview/vol3/4.php
都知事選のさなかにこのようなブログを書くことはいかがなものか、との御意見もあります。しかし、今現在もがんと戦っている方を間違った方向へ導いてしまう可能性は消え去りませんのでブログとしてアップいたします。
某企業のサイトでは「4度の手術と抗がん剤治療、がん闘病を支えた漢方と鳥越流免疫力アップ法」と題された対談が掲載されています。対談中に会社側の方のこんな問いかけに
体内でどういった免疫細胞が出ているのかというのを、科学的に詳しく調べるんです。鳥越:それはぜひ1回調べてみたいですね。とても興味があります。
との箇所があります。免疫力を確実に把握する検査方法ってあるのでしょうか?
更に鳥越さんは
西洋医学の先生と東洋医学の先生は、まだまだ仲がよろしくないことが多いようで……。おたがい話が通じないというのがわかっているので、僕の大腸がんの手術をした先生に東洋医学の漢方薬のことを説明してもわからないんだろうなと。だから両方の先生に、それぞれの治療の説明をすることはやめて、ただ黙っています(笑)
以上 https://www.tella.jp/company/interview/vol3/4.php より
と仰っていますが、これは両方の医師としては服薬歴・治療歴を把握できず、治療効果の判定もあやふやなものになってしまいますよ。
会社側の方の話は免疫療法について迫りだします。
免疫療法の1つである樹状細胞ワクチン療法を加えると余命が延びるというデータが出てきていますし。免疫という免疫療法の1つである樹状細胞ワクチン療法を加えると余命が延びるというデータが出てきていますし。免疫という観点でも、良い免疫を維持しながらも悪い免疫だけを叩いてくれる、そういった作用のある抗がん剤もあるんだということがわかってきているんですね。
(注意 原文より2字削除してあります)
ワクチン療法は医学的にはまだ研究段階であるはずで、スタンダード医療としての認識を多くの医師はもっていないはずです。
免疫チェックポイント阻害剤で死亡例もでています »
■免疫チェックポイント阻害剤で死亡例もでています。
ここの会社の代表が語っている内容に嘘やまやかしはありません。事実、樹状細胞ワクチン療法は多くの大学病院で試されている治療方法です。しかし、サイト上で実施機関として紹介されている医療機関の幾つかに問題があります。「がん免疫療法」といえば、一ヶ月でかかる費用が300万円と騒がれている新薬オプジーボ(一般名・ニボルマブ)があります。というかこれしか日本ではありません。しかし、オプジーポでこんなことが起きているのです。
スクリーンショット_072216_101958_AM http://www.asahi.com/articles/ASJ7M61MMJ7MULBJ01B.html より
現時点でオプジーポが使用できるがんは「根治切除不能な悪性黒色腫」「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に日本では限られています。その他のがんにも効果があることは十分予想され(本年中に腎がんへの適応も多分承認されます)ています。それを保険診療ではなく、自由診療を中心に行っているクリニックが日本ではまだである「適応外のがん」の治療に使用してしまったのですね、それによって死亡例が出てしまったのです。さらに保険適応外ですから、少なくとも300万円以上を毎月治療費として支払ってたのでしょうね。
注意:鳥越さんが対談している会社が提携している医療機関で死亡例が起きたわけではありません。
■常識ではあり得ない治療数を誇る「がん免疫療法」クリニックもあります。
がん免疫療法を行っている医療機関の幾つかを以前からウォッチングしていました。ある都内のがん免疫療法専門クリニックでは2万件を超える治療症例を売りにしています。
でも、ちょっと待てよ、悪性黒色腫に罹っている患者さんって日本中で約4000人となっています。肺癌の患者さんは13万人程度(国立がん研究センターより)です。肺癌のうち非小細胞肺がんは85パーセント程度ですから、悪性黒色腫や肺がんの患者さんをたかだか1クリニックで2万人の症例なんて、どう考えても無理です。数字を盛ったかあるいは、適応外のがん患者さん使用したと思わざる得ません。
せっかくがんサバイバーとして都知事選へ挑戦されるのですから、対談とはいえ錯誤を招くようなことは避けていただきたいです。
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がん鳥越俊太郎都知事選2016
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都知事候補鳥越さんの「がん検診100パーセント」発言の問題点はコレ。公約が実行されたら大混乱確実!!
2016年07月14日カテゴリー
健康一般 がん日本の医療レベル間違った常識
■がん検診を都民の100パーセントが受けましょう発言の問題点
二人に一人が「がん」になり、三人に一人が「がん」で死亡する日本では、以前から「がん検診事業」が行われてきました。このがん検診は各自治体の市町村の事業として実施されていますので、私の住んでいる目黒区だと封筒に入った「がん検診受診券」が送付されてきます(ネット上で「がん検診100パーセント達成は国の仕事じゃん」との意見も出ていますが、市町村単位の事業なんで都知事の仕事と考えても大きな問題ではないと考えます)。
がん検診は基本的には5つで
◎厚生労働省が定めたがん検診は「胃がん」「子宮頸がん」「肺がん」「乳がん」そして鳥越俊太郎さんが罹った「大腸がん」です
自治体によっては他のがん検診もおこなっています(目黒区の場合は一定間隔で前立腺がんの検診を行っています)。
がん検診受診率 厚生労働省_-_Google_検索
厚生労働省「がん検診について」より 受診率は鳥越俊太郎さんが心配するように、かなり低いですね。
検診推進論者である私でさえ、この「がん検診100パーセント達成」は問題含み、と考えています。
都知事候補である鳥越俊太郎さんが大腸がんに気づいたのは、血便でした。これは明確な症状が出ていますので、検診によって命が救われたわけではないことになります。
検診の目的は「まさか自分はがんじゃないよね」と思い込んでいる人に対して検査をしてがんを早期発見することにより、治療時期を早め死亡率を低くしよう、ということです。でもね〜、たくさん、たくさん問題が発生するんですよ、がん検診って。
■がん検診につきものの、偽陰性、偽陽性って詳しくご存知でしょうか?
どんながんでも検診を行うことによって死亡率を低くすることになるわけじゃありません。現在のところエビデンスが確立されているがん検診は「胃がん」「子宮頸がん」「乳がん」「肺がん」「大腸がん」だけです。「子宮体がん」「前立腺がん」、福島の原発問題で騒がれた「甲状腺がん」「肝臓がん」「膵臓がん」「腎がん」などはがん検診の施行に当たって検診を受ける人の負担が大きい、死亡率の減少効果の判定が微妙、あるいは意味なし、と考えらえています(前立腺がん検診に関しては私的には効果あり、と考えています)。
区健診を受けると全く問題ないとの結果が出ても、さらに検査項目が多い人間ドックだと何点か「精密検査が必要です」って結果が出ます。大きな理由は
◎検査をすればするほど「偽陽性」と判定されることが多くなってしまう
からなのです。
偽陰性の場合、裁判沙汰になることさえあります。本当はがんがあったのにがん検診で問題なし、とされるのがこの偽陰性です。これを避けるためにがん検診は毎年受けるようになっているとも考えられます。検診回数を増やせばがんを見逃してしまう「偽陰性」を減らす可能性が高くなるからです。しかし、放射線を使用する検診の場合、被曝の問題もありますし、細胞を取る検診の場合は痛みを伴うこともありますので、適度な間隔が部位別に定められています。
問題は偽陽性です。本当はがんではないのに「がんの疑い」をかけられてしまいます。その結果「俺はがんなんだ」と思い悩んでいる方が多数います。じゃあ、精密検査をすればいいじゃん、と思われるでしょうけど、そう簡単に問題は解決しません。
■がん検診で問題が多い偽陽性について詳しく説明します
がん検診で「がんの疑いあり」とされて、医療機関を受診して精密検査を受けたとしましょう、その結果も「がんは発見できませんでした」。ああ、良かった、良かった、オレはがんじゃなかったんだ、と素直に喜ぶ人もいるでしょう。しかし、「今回の精密検査ではがんは見つからなかったのではなく、見つけられなかったんじゃないか」と考える人も多数存在します。
実はがん検診の代表である
◎「胃がん検診」でさえ、がんの疑いがあるので精密検査をしてください、と言われて精密検査して「がん」と診断される確率は1.3パーセント程度
なのです(日本対がん協会サイト等による)。細胞を顕微鏡で覗いて診断する「子宮頸がん検診」でさえ3.77パーセントとされています。一度がんの疑いをかけられて、精密検査してがんではない、と診断されても納得しますか?ひょっとして見逃されてしまったのでは、と考えませんか?
これががん検診の大きな問題点なのです。これを医学的には「ラベリング効果」と呼んでいます。
検診の結果を知ることによって受診者が受ける様々な心理的影響。例えば、スクリーニング検査の結果で要精密検査と言われただけで、「自分はがんではないか」と心配し、大変なストレスを受ける者もいる。これを「陰性のラベリング効果」と言う。逆に、検診で正常であったことを知ることにより、大いなる安心を得る者もいる。これにより、仕事や日常生活に対する活力が増すという「陽性のラベリング効果」もある。
厚生労働省の委託事業である「Minsガイドラインセンター」サイトより
「陰性のラベリング効果」が強くなってしまうと、精密検査受けまくり、ってことになりますので医療費は確実に増えてしまいます。
■恥ずかしながら泌尿器科は過剰診断問題は解決しております
私の専門は泌尿器なので、前立腺がんを見つける腫瘍マーカー「PSA」の恩恵を受けています。このPSAで異常値が出た場合、前立腺生検と言って針を前立腺に刺して組織の一部を取り、それを顕微鏡で覗いて「がんである」「がんはなかった」と判断します。前立腺がんと判断された場合はその組織によって悪性度を決め、ガイドラインに従って治療方法を決定します。しかし、以前はその方の生命を脅かす可能性が低いにもかかわらず手術をするのが、大半の医療機関の常識でした。これは過剰診断であり、過剰な治療であったとの反省から、今では「前立腺がん」と診断されても積極的な治療をしない「PSA監視療法」を選択する場合もあります。
がん検診を推進するのはいいこと、でも問題もこんなに沢山あるんです。そこまでご存知で「がん検診100パーセント」を公約として取り入れたのでしょうか?かなり疑問が残ります。
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