http://www.asyura2.com/16/senkyo208/msg/918.html
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「すべての責任は、日本人に対する友好的な認識を変えた安倍政権にある:勝見貴弘氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/20322.html
2016/7/7 晴耕雨読
https://twitter.com/tkatsumi06j
相変わらず「逆神」としか表現できない安定の勘違いぶりを見せるイケノブのコラム。
「私は日本人だ。撃たないで」はなぜ無意味なのか --- 池田 信夫|アゴラ 7月5日(火)16時30分配信https://t.co/toOj96uAVt
「今回の犯人はベンガル人なのだから、アラブ人の言葉を知っているはずがない。」──言葉の壁など、国際テロネットワークは簡単に乗り越えるだろう。
言語が違っても情報は翻訳されて伝わる。
まして犯人グループの多くが属すJMBがISのシンパならばなおさらだ。
そのくらい想像できないのだろうか。
まがりなりも言論メディアを操る人物が各国の報道を吟味していないとは思い難いが、バングラ政府が「外国勢力の関与があった」と認めた事実がある以上、ベンガル人が中心の今回の武装組織が、JMBひいてはISの影響或いは指導を受けて動いていたことは想像に難くないだろう。
ましてISは彼らを写真付きで兵士として賞賛しているくらいなのだから。
イケノブのコラムは出だしから、思い込みと決めつけに満ちているが、極めつけは何より「私は日本人だ。撃たないで」と言ったことの背景を理解していないことだ。
それは平和主義とか憲法第9条と関係があるわけではない。
>白石草「援助したのになぜ狙われるのか」ではなく、「援助したからこそ狙われた」という発想転換を https://t.co/x9erkzXwkN # @HuffPostJapanより
このコラムを読めば少しは背景を理解できるだろう。
なぜ「日本人だ」と言うことができたのかを。
もっとも、それは「無意味」ではなく「逆効果」だったわけだが。
それにはまず、バングラデシュという国の成り立ちを理解する必要がある。
撃たれた人間が何を意図して述べたのかは、生存者の証言でもないかぎり確実なことは何も言えない。
ただ、殺された日本人がみなJICAの開発プロジェクト関係者だったことから、プロジェクトの一員としての自負と自信があったことは想像できる。
それが、落とし穴だった。
安倍政権以前のODA政府開発援助の在り方は、地元に根差し、自助を基調に支援国をエンパワーすることにあった。
ところが政権発足後、この基本方針は大きな転換を迎え、被支援国と支援国の経済的利益が最優先される枠組みに変わった。
これにより、支援される国の人びとの受け止め方が変わる。
経済利益誘導を優先すれば、その支援は開発援助というよりは開発投資物件となる。
儲けるのはプロジェクトに関わる数少ない現地の大企業や日本のゼネコン業者である。
つまり庶民の目から見れば、「搾取行為」と見られてもおかしくない。
これを反政府組織等がどう捉えるかは想像しやすいだろう。
つまりODA関係者はその存在だけで反政府組織等からは敵対視される存在になる。
搾取の現実は日々住民が感じ取ることなのだから、住民の中から過激思想に触発された者が武装闘争を起こしたとしても不思議ではないくらいだ。
そんな状況で「私は日本人だ」ということのリスク。
理解できるだろうか。
単に通用しないのではない。
無意味なのでもなく、【逆効果】なのだ。
欧米資本とともに母国を搾取している人間がわざわざ名乗るのだから、それは死期を早めているようなものだ。
だが、現場で叫んだその日本人は、おそらくパニックしていて、必死だったのだろう。
しかそそれが裏目に出てしまった。
参照した記事にもあるように、バングラデシュは本来親日国だ。
国民が日本人に親しみを持っている。
それは、同国の行政機能が弱いのを各国、とくに日本のNGOやODAが補完・支援して来たからだ。
勤勉な日本人が親身になって国のために尽くしてくれた。
そのことをベンガル人は誰でも知っているのだ。
これは、憲法九条の賜物ともいえる。
平和主義を基本理念とする憲法があるからこそ、日本のODAはこれまで、地元のニーズと能力を重視して等身大の援助を行うことに注力し、他国の短期プロジェクトに比べて華々しい実績はなくても、着実に地道な成果を積み上げ信頼を醸成してきた。
しかし安倍政権の発足後は経済的利益の誘導が優先となり、これまで積み上げてきた信頼や成果を台無しにするような利益誘導型プロジェクトが目立ち始めた。
結果的にそれは地元経済の格差拡大に貢献し、欧米先進国が行うような不条理な開発支援の状況を作り出してしまった。
NGOも困惑した。
ここに、JICA職員が集中的に狙われる土壌ができていた。
またイタリアのアパレル業界関係者が標的とされたのも、偶然ではないだろう。
バングラ経済は輸出の8割を繊維産業が占めているが、ローカル産業が育成されているのでなく日本のユニクロやH&M等外資がその大半を占めている。https://t.co/ZtaCKCbXkl
400万人の雇用を生み出しているというこの繊維産業だが、その生産物のほとんどが先進諸国向けの衣料品の供給に消費される。
その規模は中国について世界第二位といわれる。
巨大な雇用を生み出しつつも、現地労働者は低賃金で雇われている。
つまり、反政府勢力からすれば搾取の温床である。
今回のテロでは犠牲になったのは22名。
最大の犠牲となったのはイタリア人で9名。
次いで日本人が7名。
ベンガル人4名、インド人1名、アメリカンムスリム人1名という内訳だった。
この計画は無差別で行われたのか。
無差別ではないと仮定すれば、なぜ「私は日本人だ」が逆効果だったかが見えてくる。
NYタイムズの犠牲者追悼記事によると、死亡したイタリア人9名は主にアパレル業界の人間だった。
日本人7名はJICA関係者。
ベンガル人1名、インド人1名、アラブ系アメリカ人1名はアメリカ留学中の学生で、もう1名は現地NPO職員だった。https://t.co/CQVYKPdVnG
このアメリカの留学生たちは、現地ダッカのアメスクの同級生でもあり、ベンガル人の青年とマイアミ出身のムスリム女性は米国アトランタの大学にともに通い、インド人の女性は同じく米国西海岸の大学に通っていた。
ともに19歳。
大学1年を終えたばかりだった。
つまり、このカフェに集まり殺害された外国人らはみな、反政府組織からすれば「搾取者」(イタリアアパレル関係者・日本開発支援関係者)そして「裏切者」(アメリカ留学生)だった。
イスラム原理主義のテロリストたちからすれば、十分に殺す動機を持てる対象だったのである。
最新の情報では、犯人グループは外国組織と繋がりがあったことがバングラ政府内務省の話として報じられている。
そして、グループは入念な下見を行い、襲撃の際には手際よく、襲撃対象を店内に集めている。
物理的な配置や客の構成をわかっていえればこそのことだろう。
だが、犯人グループはほとんどがベンガル人であもり、同じイスラム教徒をむやみに殺そうとは考えていなかった。
だから、ベンガル人や敬虔なイスラムだけを選別して助け、それ以外はすべて例外なく抹殺することにした。
それが初めから狙いだったからだ。
これらのことを総合すると、犯人グループは「搾取」の象徴である業界やODA関係者、そして「裏切り」の象徴である学生らが集まることを承知の上で襲ったことが想定できる。
そのような動機があるならば、「日本人だ」と明言することは、無意味どころか逆効果で、死を早める結果にすらなり得たのだ。
ここで冒頭の話に戻るが、犯人グループはJMBを介してISの教義に染まっていた可能性があるため、当然ながらいまは亡きISの処刑人がシリアの邦人人質事件の際に最後に言い放った言葉の意味も、日本がどういう対象であるかも承知していると想定できる。
日本人は連中にとっては「敵」なのである。
以上のように、複合的な理由で、今回の事件で「日本人だ」と訴えることは逆効果で、確実に殺される可能性を高めたことがわかる。
「搾取者」であること、「敵」であること、「指令」が発生されていること。
JICAの関係者は悲痛な思いで「日本人」であることに一縷の望みを託したのだろう。
だが、もうそれが通用する世界ではなくなっていたのだ。
しかも、無意味なのではなく、日本人であることが逆に殺される理由になる。
そんな世界に、いま世界に散らばる日本人は生きているのだ。
そのすべての責任は、日本人に対する友好的な認識を変えた安倍政権の責任にあるといっても過言ではない。
(了
>中田考 JICAなどの国際機関は、貧者を食い物にするあこぎな貧困ビジネス。「発展途上国」で暮らしたことがある者なら誰でも知っているこういう事実を報じない日本のマスコミは本当にクズだが、マスコミの海外特派員も同じ穴の狢だから仕方ない。
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