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http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52141691.html
2016年06月27日 「ジャーナリスト同盟」通信
<心臓を操作する谷口雅春の天皇教>
本来は新聞テレビの任務である。議会の仕事でもあるが、その代わりを週刊誌「週刊現代」が連載してくれている。安倍・自公内閣を動かす日本会議・不気味な秘密結社の正体を暴いてくれている。歓迎したい。日本国民はおろか、内外の識者も知らない秘密のベールをはがさねば、この国は民主主義国家とは言えない。天皇教そのものである「生長の家」を創立した谷口雅春師弟が、その心臓部を握っている。極右宗教イデオロギーが支配する日本でいいのだろうか。
<「生長の家」の天皇教と国家神道の連携>
心臓の心臓を握る人物(安倍ブレーン)も谷口信者である。村上正邦や平沼赳夫、石原慎太郎、森喜朗ら日本極右の面々は承知している。中曽根やナベツネも知っている。まさか極右宗教イデオロギーが日本を動かしている?誰もが想像もしていなかった恐ろしい現実に、正直なところ、戦慄を覚えるばかりだ。
現「生長の家」は、政治介入を中止したと宣言している、谷口信仰を封じ込めたという。そうであるならば、国会で堂々と真実を語るべきだろう。
実態は谷口門下生が、国家神道の後継教団・神社本庁と合体して「日本会議」を立ち上げたものであろう。共に「天皇教」である。国民を「神の子」と決めつける戦前回帰そのものである。靖国参拝にこだわる安倍も、これで理解できる。
<戦後体制破壊と天皇制国家主義復活>
「天皇中心の神の国」(森元首相)という時代錯誤も甚だしい宗教イデオロギー支配が、日本会議の狙いとみてよい。それを破壊した戦後体制は、したがって彼らの破壊の対象となる。標的が日本国憲法なのだ。
中曽根・石原・平沼・安倍らの発言から、そのことが容易に理解することが出来るだろう。不気味なカルト・狂信的な宗教イデオロギーがまとわりついた面々なのだ。戦前の侵略戦争を総括できない事情も、ここにある。
そして日本会議の心臓部を公開しない、公開したくない理由でもある。
<日本国憲法破壊と・大日本帝国憲法の復活>
「日本国憲法は押しつけ憲法」と吹聴して、蔑視する。公務員の憲法擁護の義務に、公然と違反する日本会議閣僚に驚くばかりだが、主権者はこれを正当化させるわけにはいくまい。
国民は憲法の名において、彼らを排除する義務を負っている。彼らの憲法破壊と大日本帝国憲法を復活させてはならない。
<神社本庁は氏子総動員で3分の2確保目指す>
安倍内閣のもとで、彼らは正体の一部をひけらかしている。神道の信者を氏子と呼んでいるが、彼らを総動員して平和憲法を破壊する政治運動を開始した。これまた異様な事態である。
戦争を排除して、平和を求める99%の国民は、創価学会を含めて冷静な政治判断が求められる7・10選挙だ。
同時に、海外の日本研究者は今の日本の真実を、真剣に研究する責任があることを、改めて認識すべきだろう。以下に「週刊現代」の記事を添付する。
2016年6月27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
「日本会議」はこの男を中心に動いていた〜「日青協」の中枢にいる”絶対的カリスマ”の正体 病の信徒を救済、直立不動のミーティング…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48983
2016年06月26日(日) 魚住 昭 週刊現代 :現代ビジネス
■背後にいるのは誰か?
同じ本を4週連続で採り上げるのはいかがなものか。と言われそうだが、今回も菅野完さんの『日本会議の研究』(扶桑社新書)について書く。それだけの価値のある本だからだ。
前回、私は日本会議の問題点は組織の構造が二重、三重になっていて、核心部が外部の目にさらされないことだと言った。
一見、日本会議は〈なんとなく保守っぽい〉各種教団・各種団体の寄り合いにすぎない。が、肝心の事務方を担うのは日本青年協議会(日青協)である。その日青協の裏の顔は、生長の家の創始者・谷口雅春に心酔するウルトラ宗教右翼である。
彼らの心を虜にしているのは、谷口の「一切は天皇より出でて天皇に帰るなり」という皇国思想と明治憲法復元論である。
こんなアナクロニズムが人々の情念をなぜ掻き立てるのか? それが信仰の力というものなのかと思っていたら、菅野さんはそれだけではないと言う。
〈 誰かいるはずだ。谷口雅春が彼らの前から去った後も運動に参画する多数の人々の情熱を維持し続け、運動に従事する人々の胸を熱くし続ける、谷口雅春に匹敵するようなカリスマ性を持った人物が絶対いるはずだ 〉
それは誰か? 日本会議の事務総長・椛島有三氏か。首相ブレーンの伊藤哲夫氏か……みんなちがうと言って菅野さんは安東巌氏の名を挙げる。
その名は私の10年前の記憶にあった。当時、私は村上正邦さん(元労相)の聞き書きをしていた。村上さんは生長の家を母体に参院議員になり、日本会議の礎を築いた人である。
村上さんは日本会議誕生(1997年)と密接に関わる生長の家の路線転換を説明してくれた。1985年、谷口が他界した後、娘婿の清超が継いだ。
すると、三代目候補の雅宣氏(現総裁)の主導権が強くなり、彼は従来の教義の解釈を変えていった。村上さんの回想。
「雅宣さんは明治憲法復元どころか改憲も主張しなくなった。挙句の果てにあの戦争は侵略戦争だったから日本がアジア諸国に謝罪するのは当然とまで言い、雅春先生の政治に関わりのある著書を絶版にしたんです」
この転換に谷口の薫陶を受けた活動家らが反発した。椛島、伊藤、高橋史朗(後の「新しい歴史教科書をつくる会」副会長)、衛藤晟一(後の参院議員で安倍首相側近)の各氏らだ。
彼らは教団から排除されたり、自ら離脱したりした。そして政治や教育や国民運動などの各分野で谷口の教えに従った独自の活動を始めることになる。
「ただ」と村上さんは一息おいて言った。
「一人だけ雅宣さんが切れなかった人がいた。若手のリーダー格だった安東巌さんです。彼は病に苦しむ多くの人を信仰の力で救い、人望も厚かった。それに雅宣さんから与えられたいろんな課題も見事にこなした。だから、安東さんだけは今も教団に残って神奈川県強化部長の重職を務めてます」
■安東さんの前では直立不動
10年前、私はこの話を聞き捨てにした。が、菅野さんは安東氏の実像を徹底的に調べた。そして日本会議の秘密のベールをさらにはがすことに成功した。
菅野さんがまず明らかにしたのは安東氏の病歴だ。彼は高校時代に肺動脈弁狭窄症を発症し、そのため廃人同様の生活を7年強いられた。家が貧しかったので母は満足な医療を与えてくれなかった。彼は母を恨むようになった。
ところが、ふとしたことで谷口の主著『生命の実相』を貪り読むようになった。谷口は「人間神の子、本来病なし」と説いた。その教えを悟ったと思ったとたん病状が軽くなった。
次いで生長の家の講師から指導を受け「親への感謝がなければ病気など癒えない」と指導された。安東青年はそれまで母親を恨んでいたことを懺悔し、親への感謝を念じるようになった。するとたちまち病は癒えた。
この手の話は新興宗教につきものだ。安東氏のケースが少し違うのは、この体験が彼に絶大な力を与えたことだ。彼は1966年、長崎大に進学。そこで椛島氏と出会い、国立大初の「学園正常化」を成し遂げる。以来、彼は生長の家学生運動のリーダーとして注目される。
一方で安東氏は信徒の病を治す不思議な力も持つようになる。
「安東は話がうまい。しかしそれだけじゃない。車椅子に乗っていたおばあさんが安東の話を楽しそうに聞き終えたら、なんと歩いて帰ったんだ」
菅野さんはこうした話を各所で聞いた。94歳になる信者の老女はこう言ったという。
「谷口雅春先生や安東さんが病気を治すんじゃないんです。彼らの話や言葉が、病気の人に自分で治す力を与えるんです。素敵なお芝居を見たり音楽を聴いたりすると、身も心も晴れやかになるときがあるでしょ。あれと同じだと思うんです」
なるほど、ありうることだ。だが、私たちの関心事は、安東氏と日青協の関係だ。ある信者の証言では、椛島氏は「安東巌さんと知り合って、もう何年にもなるけど、いまだにあの人の前に出ると、背筋が伸びる」と言ったという。
〈 安東巌の類稀なる、策士・運動家・オルガナイザー、名演説家としての実績と、彼個人の人格的魅力、そして「谷口雅春との個人的紐帯」に裏付けられた権威。これでは、安東巌には誰も逆らえないだろう 〉と菅野さんは言う。
ということは、日本会議の黒幕は安東巌氏なのか。菅野さんは『日本会議の研究』の最後にこんな信徒の声を記す。
〈 いまだに、椛島さん伊藤さん百地さん高橋さんは、毎月、安東巌さんの家でミーティングしているはずです。少なくとも、元号が平成に変わるころまでは、毎月、安東さんの家に集まっていた。みんな安東さんの前では直立不動でね。
安東さんが、運動の指示をいろいろ出すの。で、それぞれが運動の現場に戻ると、『安東さんはこうおっしゃってた』と自分たちの部下に話す。よく訓練されたセクトですよ 〉
どうやら日本会議の闇は深い。私たちの想像を超えて深そうだ。
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