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徹底シミュレーション “改憲勢力3分の2”阻止の防衛ライン
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184156
2016年6月24日 日刊ゲンダイ
この4候補の勝敗がカギ(左からおおさか維新・片山、田中、公明・西田、伊藤の各氏)/(C)日刊ゲンダイ
ついに火ぶたが切って落とされた。今度の参院選は、憲法改正の国会発議に必要な3分の2の議席をめぐる攻防が最大の焦点となる。世論の5割以上は「安倍首相の下での憲法改正」に反対だが、安倍首相の“悲願”を打ち砕くには、改憲勢力3分の2以上の確保を阻止する「防衛ライン」をキチンと理解しておく必要がある。
■橋頭堡は埼玉・大阪・兵庫
参院の非改選121議席のうち、自公両党の議席数は76(自65、公11)で、今度の選挙で86議席を確保しなければ3分の2に届かない。両党が連立を組んで以降、参院選の最多獲得議席は01年の77議席。ハッキリ言って飛び越えるのは不可能なハードルである。
そこで安倍首相が秋波を送るのは、改憲に前向きなおおさか維新の会や、日本のこころを大切にする党だ。おおさか維新の非改選議席は5、こころは3と意外に多く、今度の選挙で4党が計78議席を獲得すれば国会発議の条件は整う。改憲に向けたハードルはがぜん、下がってしまうが、改憲勢力の78議席は現在の選挙情勢で、どれだけリアリティーのある数字なのか。
「舛添問題の逆風もあり、安倍自民党の勢いは3年前の参院選と比べて、明らかに落ちています。重点区と定めた12の1人区も今なお劣勢で、前回獲得の65議席は望むべくもない。ただ、比例区は前回(18議席)並みに票を重ねそうなので、改選50議席を下回ることはない。私は獲得55議席と予測しますが、ある自民党幹部は『53議席』と弱気な数字を挙げていました」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
公明党は選挙区に7人の公認候補を擁立。そのうち、24年ぶりに独自候補を立てた兵庫の伊藤孝江氏と、3期目を目指す埼玉の西田実仁氏は当落線上を行ったり来たり。2人とも敗れれば改憲は遠のき、公明が選挙区全勝なら、3分の2のハードルは一段と低くなる。
■雌雄を決するのは1、2議席の僅差
自民の獲得予想議席は、鈴木氏の分析と党幹部の弱気な数字の間を取って54議席。公明が選挙区全勝で比例区も前回(7議席)並みと想定すると、自公両党だけで68議席を確保する計算となる。残るは10議席。こころの議席獲得は困難とみられ、あとはおおさか維新の動向次第となる。
「2人の公認候補を立てた地元・大阪は、1人は当選確実で、もう1人は当落線上にいます。隣県兵庫の候補で片山虎之助代表の息子さんも、当落線上をさまよっています。あと選挙区で当選圏にあるのは東京の田中康夫候補くらいなもの。この4候補が仮に勝ち上がっても、比例区も含めて2ケタ議席に乗せるのは厳しい。やはり、3分の2議席の確保には、安倍自民党が自力で獲得議席を積み上げるしかなさそうです」(鈴木哲夫氏)
3分の2議席をめぐる攻防は、たった1、2議席の僅差で勝負が決するのは確実の情勢である。有権者は心して投票に臨むべきだ。
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