http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/411.html
Tweet |
批判噴出 「安倍1強」は崩れ始めたか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/183015
2016年6月7日 金子勝 慶応義塾大学経済学部教授 日刊ゲンダイ 文字起こし
同友会の小林喜光代表幹事(左)と日商の三村明夫会頭(C)日刊ゲンダイ
「2017年4月には必ず増税する」――という公約を破って安倍首相が消費税増税の再延期を決めた。1年半前「増税できる経済環境をつくる」とタンカを切った、あの約束はなんだったのか。
アベノミクスの失敗を認めないために、G7サミットで「リーマン・ショック」を持ち出したが、国際メディアに徹底的に批判された。
さすがに、これまで安倍批判を控えてきた財界やメディア、さらに政権内部からも批判や不満が噴出している。
たとえば、日商の三村明夫会頭は「残念だ。次に上げられなければ、日本は財政的に破綻する」とコメントし、同友会の小林喜光代表幹事は「この国はスローガンだけ掲げて、ちょっと悪くなると、やめたということを何十年もやっている」と苦言を呈している。自民党内でも麻生財務相と谷垣幹事長は、増税延期を巡って安倍首相と対立したという。“潮目”が変わりかけているかもしれない。
批判が噴出し始めたのは偶然ではないだろう。安倍首相の手法は限界に達している。安倍首相は政策が失敗に終わっても、「挑戦」と銘打って、失敗を検証させないために、次々と新しい政策を上書きしてきた。「アベノミクス3本の矢」の後、「新3本の矢」を持ちだしてきたのが典型例である。しかし、この手法が3年も通じるわけもない。多くの国民もアベノミクスの失敗に薄々気づき始めている。
実際、安倍政権が掲げたスローガン、政策はほとんど実現していない。たとえば保育園問題である。安倍政権は3年前に「待機児童解消プラン」を打ちだしているが、実現していない。なのに、性懲りもなく「1億総活躍プラン」として再び、保育園問題を解消するとしている。
だが、財源はどこにあるのか? 安倍首相は、増税を延期するだけでなく、法人税減税も行う。安倍首相は経済成長で財源を捻出し、2020年のプライマリーバランスは実現させるとする。だが、この二十数年、1度もなかった3%台半ばの名目経済成長率を続けないかぎり、2020年にGDP600兆円に達しない。無理だろう。
安倍首相の嘘を一つ一つ、大手メディアが検証していけば、“潮目”は本当に変わっていくはずである。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK207掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。