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青春ドラマのキャプテンにサミット議長は務まらない 日本経済一歩先の真相
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182158
2016年5月27日 日刊ゲンダイ
議長を務める安倍首相(C)日刊ゲンダイ
伊勢志摩サミットがついに始まった。26日、27日の2日間、勢いを失った世界経済への対応策が大きな議題となるのは間違いない。
議長を務める安倍首相の考えは「主要国が財政出動で政策協調する」の一本やりだ。ゴールデンウイークの欧州歴訪でも各国首脳に財政出動を呼びかけたが、ドイツのメルケル首相の説得には失敗。イギリスのキャメロン首相には「構造改革の方が重要だ」と突き放されてしまった。
それでも安倍首相はイギリス訪問中の会見で、「アベノミクスの『3本の矢』をもう一度、世界レベルで展開させる」と息巻いていたが、現地メディアには「なぜ英国が、日本経済で失敗した安倍首相のアドバイスに耳を傾けなければならないのか」と酷評された。赤っ恥だ。
そもそも先進7カ国が一斉に財政出動に打って出れば、世界の景気低迷を打破できるのか。再びグローバル経済が活況を取り戻すとは到底、思えない。足元の日本経済を見ても、高度成長期の大昔ならいざ知らずだ。財政出動により、公共事業を増やしたところで、経済が回り出すような構造にない。
経済活動の主力は重厚長大型の産業から、ハイテク技術やソフトウエアの産業にシフトしたためで、いくら公共事業で税金をバラまいても、広く人々には行き渡らない。同じことは他の先進各国にも当てはまる。
■衝突回避の調整の場
90年代初頭の日本のバブル崩壊に始まり、08年の米国発のリーマン・ショックを経て、昨年は中国の不動産と株式市場のダブルバブルがはじけ飛んだ。いよいよ、グローバル経済を牽引するエンジン役はどこにも見当たらず、資本主義そのものが「緩慢な死」に向かっているようにすら思えてくる。
それだけ世界の経済が重要な岐路に立たされているのに、「アベノミクスを世界展開」とは片腹痛い。世界のリーダーを気取って“日本がやってきたことを皆でやろう”と各国首脳に押しつけ、一致団結を呼びかける姿は見ていられない。
青春ドラマのキャプテンではあるまいし、安倍首相はサミット議長の役目を思いっきり勘違いしちゃいないか。米国は常に通貨安競争のデメリットを強調し、追加緩和など日本の出方を牽制している。こうした先進国同士のエゴの衝突を抑えるためにこそ、各国首脳が集まる意義がある。あくまでサミットは調整の場であるべきだ。
ましてや議長国のトップが自己陶酔パフォーマンスに利用するなんて、もってのほかである。
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