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佐賀空港と滑走路、左手前が漁業者の土地 (c)朝日新聞社
藤丸防衛政務官が「外交機密」を放談 特定秘密保護法違反で告発へ!?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160511-00000214-sasahi-pol
週刊朝日 2016年5月20日号より抜粋
4月20日の衆院TPP特別委員会で答弁に立った防衛政務官の藤丸敏衆院議員(自民党・当選2回)は、手元にある紙に書かれた文章を慎重に読み上げた。
「国の国防の任に当たるものとしては、もう少し配慮して発言すべきだったと反省している」
この答弁を含め、この日、3度も「反省」という言葉を口にした藤丸氏。日本の安全保障政策の中枢を担う防衛政務官が、ここまで平謝りするのは異例だ。
なぜこうなったかというと、藤丸氏は3月28日に佐賀市内のホテルで開かれた商工関係者向けの研修会で講演し、そこで防衛省の機密情報をベラベラと放談してしまったからだ。その内容をめぐっては、現在、市民団体が特定秘密保護法違反で告発の準備をする騒ぎにもなっている。
講演の内容は、賛否が割れている佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備計画についてだった。政治的に微妙な問題だが、藤丸氏は配備先は「基本的に佐賀しかない」と断言し、聴衆を驚かせた。参加者によると、「終始上機嫌でマイクを握っていた」という。
本誌はこの講演会の録音データを入手。そこで得意げに披露されたわが国の“外交機密”を紹介しよう。
藤丸氏がまず語ったのが、昨年9月に成立した安保法制だ。安保法制の成立を目指した背景には、中国が習近平政権になり、ガス田開発のために、南シナ海や東シナ海への進出の動きを強めたことがあったという。(以下、< >内は藤丸氏の講演内容)
<小野寺(五典・元防衛相)さんがこれ(中国)をどうしようかと。(中略)アメリカの日米安保法案で、具体的にどういうふうに助け合うか、ガイドラインちゅうのがあるんですよ。(中略)それを見直しになったときに、アメリカに言うたそうです。(中国が)ちょっと出てくるから、どうかしてくれと。そうしたら向こう(米国)は「嫌」と>
外交交渉で、小野寺氏は同盟国の素っ気ない態度に困ってしまったようだ。
<それでどうしようか、小野寺さんが安倍さんと相談してるんですよ。そこで「少しは何かせんといかんでしょう」と。という話が去年の平和安保法制になったわけです>
安保法制は「特定の国を想定したものではない」というのが政府の公式見解だ。以前から指摘されていたことではあるが、藤丸氏は、安保法制が中国を最大の対象にしていたことを明らかにしたことになる。
これだけではない。地元への利益誘導とも思える発言も繰り返されていた。
佐賀空港は、1960年代の有明海干拓事業の埋め立て地に位置する。造成された周辺の土地は大半が畑で、地元漁協やその関係者が所有しているのが登記から確認できる。
藤丸氏はそれを意識したのか、<私は有明漁連>と冒頭で訴えた。
オスプレイ配備の「基地」はそんな場所が想定されている。そのためには漁協や所有者から土地を買収し、新たに基地を建設しなければならない。そこで防衛省は、空港に隣接する約90ヘクタールのうち約30ヘクタールを買収するとしている。
一方で、オスプレイ配備計画には地元住民から安全性への疑問や飛行時に出る騒音が漁に悪影響を与えるのではとの不安が根強くある。無論、そのことは承知しているはずの藤丸氏だが、このように語った。
<(佐賀空港には隣接する)70〜80町歩(70〜80ヘクタール)くらいの土地があり、(中略)3年ほど前にここにオスプレイをしたらどうやろうかと、話が持ち上がったので防衛省は半分ぐらい(の買収で検討した)。というのも、35ヘクタール以上になると、調査せんとですよ、環境調査を。35ヘクタールないと調査はせんでいい>
時間のかかる環境影響評価(環境アセスメント)を逃れるために、防衛省が買収する土地を意図的に小さくした“奇策”を暴露したのだ。
<(35ヘクタール以上だと)4年くらいかかるんです。環境アセスが>
とも語り、心配する地元住民の気持ちを逆なでする発言までしている。
この発言にあわてたのが防衛省だ。中谷元・防衛相は、藤丸氏の話したシナリオを「(防衛省が)環境影響評価の回避を目的としている事実はない」と即座に打ち消し、藤丸氏を口頭注意した。
なぜ、藤丸氏からこんな発言が出たのか。その背景には、30ヘクタールしか買収しない防衛省の方針に不満があったようだ。
<(約90ヘクタールの土地を防衛省が)全部買えよ、全部と言ってんですよ>
前述したように、藤丸氏は自ら漁協と関係が深いと語っている。実際に2013年には、福岡有明海漁業協同組合連合会から政治献金50万円を受領している。
この発言は、漁業関係者が所有する土地を、防衛政務官の立場を使って、買わせようと防衛省に“圧力”をかけたようにもとれる。
漁協関係者は言う。
「藤丸さんは福岡の有明海漁協と縁が深いようだと聞いたことはある。佐賀の漁協でも知り合いは多いよ」。(今西憲之、本誌・西岡千史)
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