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舛添知事の「会議費として家族旅行」疑惑〜政治生命に関わる事態に発展する可能性も
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kodamakatsuya/20160511-00057557/
2016年5月11日 9時58分配信 児玉克哉 | 社会貢献推進機構理事長
舛添要一東京都知事に関する追及記事が止まりません。海外出張でのファーストクラスの使用、一流ホテルのスイートルームの宿泊、公用車でほぼ毎週のように神奈川県湯河原町の別荘に通っていたことなどが明らかになり、相当なバッシングを受けている状態です。
さらに週刊文春が政治資金によって家族旅行をしていたことを報道しました。週刊文春によると、舛添氏の政治団体の一つである「グローバルネットワーク研究会」の収支報告書の精査から、「舛添氏は2013年1月3日に、千葉県木更津市のホテル『龍宮城スパホテル三日月』における『会議費用』として、237,755円を計上している。翌年も1月2日にやはり『会議費用』として、133,345円を計上、その金額は、あわせて371,100円となっている。 」というのです。実際に会議を開催した形跡はなく、家族での宿泊であったといいます。
高額な海外出張費や湯河原町の別荘への公用車での通いは、基本的にはモラル的な問題でした。庶民感覚とかけ離れているというのが中心的なポイントでしたが、今回の問題は、モラル的にも問題ですが、政治資金規正法違反の可能性があるもので、法的な問題にもなりえます。額は大きいとは言えませんが、法的問題となるとこれまで以上のダメージがある可能性があります。
額は小さいと言いながらも、個人的な感覚としてはかなり大きいものです。「千葉県木更津市のホテル『龍宮城スパホテル三日月』における『会議費用』として、237,755円」とありますが、これは一家族一泊の値段です。家族旅行としての宿泊であれば相当に贅沢なものです。こうした高級ホテルでは特別な価格ではありませんが、一般の人はなかなか泊まれるものではありません。翌年の133,345円も安いとはいえません。もちろんご自身のお金ということであればとやかく言う筋合いのものではありませんが、政治資金からの支出となれば問題となります。
文春はホテルサイドの話として会議は行われていないとしていますが、実際にどこかの部屋で行われていたかどうかがポイントになります。全く行われていなかったとすると、やはり問題化する可能性が高いでしょう。記載ミスというのも2年続けてとなると説得力に欠けます。一般的には意図的な不正と捉えられても仕方ありません。舛添知事は定例記者会見で説明すると言っていますからその説明を聞くことが重要です。これまでの舛添知事の対応をみていると、これが根も葉もないことであれば即座に否定していたでしょうから、問題としては深刻であると推察されます。
報道された一連の舛添氏の問題は、確かに東京都の財政規模からするとかなり小さいものではあります。人によっては、東京都の仕事をしっかりとやってくれるならこうした小さな問題は不問にしてもいい、と主張しています。しかし、私が気になったのはその後の対応にもありました。高額な海外出張や公用車での神奈川県湯河原町の別荘通いなどの問題が明らかになったとき、「全く問題ない」「東京都知事の格の問題」などといった弁明を繰り返し、最初は謝罪もそうしたことを辞めることも言っていませんでした。一流ホテルのスイートルームに泊まらなかければ知事としての仕事に差し支えるという主張は説得力を持っていません。逆にこういう感覚の政治家なのだという印象を強めてしまいました。金額の大きさよりも知事の姿勢が問題視されているのです。
今回の「会議/家族旅行」にいたっては、知事の仕事につなげて弁明するのは極めて厳しいでしょう。家族あっての知事の仕事とも言えなくはないですが、一般的には通用しません。
まだ知事選には2年近くありますから、モラル的な問題に関しては逃げ切れば次の選挙の時までには騒動は鎮静しているでしょう。ただ、今回の件で法律違反となると簡単にクリアできない可能性もあります。それとともに今問われているのは都知事、政治家としての資質の問題です。高額な海外出張費に関してはこれまでにも何度か問題視されてきました。その声を無視して現在があります。相当に強いバッシングは続くことと予想されます。
このように不祥事の暴露が続くと、次があるかどうかが問題となります。舛添知事を引きずり降ろそうという何らかの意志・力が働いているのかもしれません。こうなるとまた1〜2週間後に次の暴露があるのかもしれません。
舛添知事が先手を打って、謝罪とともに半年位の報酬の50%減などといった自己処罰を科すことができるかどうか。舛添氏の性格的な問題については前妻の片山さつき氏などもかなりの問題があったことを発言しています。政治家の資質は、政策の実施能力だけではありません。住民の立場に立った感覚と住民からの信頼も重要な資質です。東大から国会議員、大臣、東京都知事というエリート的な経歴が逆にマイナスの評価になることもありえるのです。次の暴露記事があれば、本当に政治生命に関わることになる可能性がでてきます。
児玉克哉
社会貢献推進機構理事長
三重大学副学長・人文学部教授を経て現職。愛知大学国際問題研究所客員研究員。専門は地域社会学、市民社会論、国際社会論、マーケティング調査など。公開討論会を勧めるリンカーン・フォーラム事務局長を務め、開かれた政治文化の形成に努力している。「ヒロシマ・ナガサキプロセス」や「志産志消」などを提案し、行動する研究者として活動をしている。2012年にインドの非暴力国際平和協会より非暴力国際平和賞を受賞。
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