http://www.asyura2.com/16/senkyo203/msg/719.html
Tweet |
http://okitahidehito.blog.fc2.com/blog-entry-5398.html
2016/04/01 06:08
昨日で幾つかの夜のニュース報道番組のMCやコメンテータが降板した。安倍自公政権になって放送に対する「検閲」介入がなされているのではないかと取り沙汰されている。
確かに、これまで政権に辛口の発言をしていたコメンテータたちがいつの間にかテレビ画面から消えている。そしてMCの自公政権容認発言に対して頷くだけのコメンテータたちが雁首を揃えるようになっている。
時計代わりに見ている昨日の昼の報道番組では、安倍氏と個人的に親しい老齢の政治評論家が「アベノミクスは成功ですが、」と発言しているのには驚いた。一体どの指数を捉えて「アベノミクスは成功だ」と言えるのか、具体的に説明して欲しいものだ。
しかし彼はそうした説明もなく、視聴者を誘導するアナウンス効果だけで発言しているかのようだった。それに対して雁首を揃えている他のコメンテータ諸氏も突っ込むこともなく、頷くだけだった。それでは複数のテレビにコメンテータを搭乗させる意味がない。
いつの間にか安倍自公政権に辛辣なテレビ画面で浜氏や三橋氏を見なくなった。彼らは「干され」たのだろうか。森田氏は早くから見かけなくなったし、勝谷氏もテレビで見なくなって久しい。
消費増税すれば経済がデフレ化するのは簡単な経済原則だ。GDPの六割を占める個人消費が冷やされて景気回復も冷やされるのも当たり前のことだ。しかし、そうした自明の理の論理すらテレビで聞かされることがないのに、国民は違和感を覚えないのだろうか。それでも放送に対して自主規制もしくは「検閲」が行われているのではないかと疑義を抱かないのは危機感のなさというしかない。
日本は確実に戦争前夜へ回帰している。安倍氏が「自分が最高権力者だ」と何度も発言しているが、総理大臣は「行政府」の最高権力者でしかない、というのは義務教育を終えた国民なら誰もが知っていることだ。
この国の最高権力は国会だと憲法に書かれている。そしてお互いに牽制し合うために「三権分立」制度が導入されている。そのことを失念して「私が最高権力だ」と安倍氏が発言するのは極めて危険なことだ。その誤りを正す人がいないのはもっと危険だ。
国民は多様な意見をテレビで見て、どれが正しいか判断する「権利」を持っている。なにも「これが正解です」とテレビに教えてもらう必要はない。たとえばこの国の国債残高は1000兆円を超えている、という財務省のアナウンスがある。それに対して複式簿記の原則にのっとった会計処理を行い、先進諸国では常識になっている「連結決算」を行えば、発行済み国債残は250兆円程度まで圧縮される。
そうした二つの数字を報道は伝えるべきだ。そうしないと財務官僚の「増税」要請が国民に必要なことだと刷り込まれてしまう。財務官僚の立場は自己保身から財源を独り占めして予算編成を駆使して国家を牛耳ることにある。景気が回復して自然増が増えれば増税の必要性は消えて、財務官僚の他の省庁に対する優越的立場が減ずる。
財務官僚にとっては景気はあまりよくない方が良い。そして対外的には連結決算を示しているから円の大暴落も、国内のハイパーインフレも起こらないことを承知している。
そうした論理はテレビでは決して聞かされない。ただネットの中で私を含めて、浜氏や三橋氏たちが発信している。もちろんネトウヨがアベアゲに忙しいが、彼らの論理は破綻している。
政治は結果責任だ、と繰り返し口にしてきたのは安倍氏だ。政権を担って三年を過ぎて、世界経済の責任にしてアベノミクスは成功だ、と言い張るのには無理がある。結果責任を安倍氏は取るべきだ、と誰も言わない報道機関とは一体なんだろうか。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK203掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。