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トランプ発言に懸念を強める日本政府関係者の正体ー(天木直人氏)
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28th Mar 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
いまや大統領選の有力な共和党候補者となったトランプ氏が、
3月26日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)とのインタビューで語ったらしい。
大統領になったら在日米軍の駐留経費の負担増額を日本に要求し、
日本がそれに応じなければ在日米軍を撤退させると。
これを報じるきょう3月28日の読売新聞は書いている。
日本政府関係者は次のように懸念を強めていると。
「彼が大統領になったら日米安保は大変だ。どう出てくるか、まだ想像がつかない」と。
そうではない。
トランプ氏が大統領になるか、ならないかは、もはや関係はない。
すでに彼はパンドラの箱を開けてしまったのだ。
日本に無知で、無関心の、多くの米国人の本音を語ってくれたということだ。
たしかに、トランプ氏の日米安保観は無知で滅茶苦茶だ。
しかし、多くの米国国民は、トランプ氏と同様に、日米安保の事など知らないし、関心もない。
多くの米国は、自らにとって役立つかどうかで良いか悪いかを判断する。
米国民にとって軍事同盟は、ともに戦う、つまり血を流すということだ。
それが出来ない日本は、どんなに金を払っても、ただ乗りと見なされるのだ。
すでにトランプ氏は本音を口走ってしまった。
たとえトランプ氏が大統領にならなくても、いずれ、米国は、もっとまともな候補者でも、
同じような事を言い出す者が出てくだろう。
そして、そういう者が大統領になる時すら、来るかもしれない。
そうなれば、もはや日米の安保屋たちがこれまでさんざん語って来た、
「日米安保体制最優先論」など通用しない。
トランプ氏の発言に懸念を抱く者、その本当の正体は、
「日米安保で飯を食って来た者たち、つまり、米国のジャパンハンドラーであり、
日本の親米保守たち、すなわち対米従属者たちなのである。
いよいよ我々国民は、そのような連中に騙されることなく、
我々の頭で対米関係や日本の安全保障政策について、考え、決めなければいけない時が来る。
そして、それは歓迎すべき事なのである。
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